蓮田笑舞
北信介
部活のことなどを話していると
あっという間に スーパーを1周した。
店外に出ると 灰色の空からは、
決して少なくはない 雪が降っていた。
トートバッグから折りたたみ傘を 取り出す北先輩を見て、
私は上着のフードを被る。
蓮田笑舞
北信介
蓮田笑舞
走り去ろうとした私の肩を がしりと掴む北先輩。
北信介
北信介
蓮田笑舞
蓮田笑舞
北信介
蓮田笑舞
北先輩にアホって言われるのも 良いなとか、
馬鹿げた事を 頭の片隅で考える。
北信介
蓮田笑舞
北信介
蓮田笑舞
北先輩の圧に 気圧されて縮こまる。
肩を竦めたまま 傘の下に入った。
北先輩と肩を並べて歩く。
最近は部活終わりに いつも送ってくれるけど、
その時と違うのは距離の近さだ。
雪が音を吸って静けさが漂う。
今先輩は何を 考えているのかな。
心臓は相変わらず うるさいけど、
この沈黙は私にとって 苦痛ではなかった。
北信介
蓮田笑舞
そんな静寂を 優しく破るように、
心地よい声が発せられる。
気付けば家の前まで来ていた。
蓮田笑舞
蓮田笑舞
北信介
北信介
蓮田笑舞
とほほ…と肩を落とすと 大きな手が頭を撫でた。
蓮田笑舞
北信介
頭上のぬくもりはすぐに離れ、
北先輩は 踵を返して行ってしまった。
じわりと頬が熱くなって、
我に返った私は道に出て 北先輩の背中に大きく手を振った。
蓮田笑舞
振り向いた先輩は 呆れたような顔で微笑む。
北信介
小さく手を 振り返してくれたのを見て、
私は満たされた気持ちで 家に入った。
コメント
8件
初コメ失礼します! 北さんの優しさとか、相合傘と、スーパーは実質夫婦だと思いました笑 とってもこの作品好きです!
頭ポンとかもう死にそうになる🤦🏻♀️ 💞 相合傘とかほんと憧れでしかないんだけど‼️‼️ 心配してくれる北さんが好き💕🫶🏻️︎
相合傘!!!? 片思いからしたビックイベント 💖 北さんの頭ポンポンは羨ましすぎる ‼️