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何? 昔の話が聞きたいだぁ?
なんで俺がお前なんかに………
いや、
お前には話しても良さそうだな
聞きたいって言ったからにはしっかりと聞いておくんだぞ? 聞いてねぇと引っ叩くからな?
これは昔 本当に昔の話だ
あの日
空一面が青に染まっていたあの日
俺はあいつと出会った
自分
自分
自分
その日は本当にきれいな きれいな青空だった
普段外には出歩かなかった当時の俺が 少しだけ辺りを探索しようと思った位だ
自分
自分
自分
しばらく歩いた所には川があった 大きな大きな川だ
たくさんの水がサラサラと音を立てて 緩やかに流れている
俺は川を間近に見るのは初めてだった なので暫くの間川に見入っていた
暫くした後、俺は視界の端に一人の人影があることに気がついた
自分
自分
疑問はいっぱいあったが、とりあえず 俺は近づいて話を聞いてみる事にした
自分
自分
子供
その子供はひどく驚いていた そりゃそうだろう
自分と同い年位の奴がいきなり 話しかけてきたんだ
だが当時の俺はお構いなしに話を続けた
自分
自分
子供
子供
自分
自分
子供
子供
子供
子供
少しだけ頭痛がしたのを覚えている
自分
どうやらちゆりはかなり複雑なんだなと 当時の俺でも理解することができた
だが俺の思考はそこで止まらなかった
自分
子供
自分
自分
自分
子供
子供
自分
自分
こうして俺はあいつ…ちゆりと 友達になった
それから俺たちは毎日のように川の畔に集合して一緒に遊んだ
朝から夕方までいろんな事をした 水切り鬼ごっこかくれんぼ… 全てちゆりは得意だった
俺はちゆりに色々教えてもらった その全てが至福の時間だった
しかし
その日常はある日突然終わりを迎えた
その日も同じ時間にいつもの場所にいた
あとはちゆりが来るのを待つだけ
今日は初めて一番乗りだと喜びながら 俺はちゆりを待っていた
しかしちゆりは来なかった
自分
俺は違和感を覚えていた いつも俺より早く集合していたちゆりが1刻半経っても来ないのだ
それにちゆりが言っていた事 ききん…やしろさま…
なぜだかすごく嫌な予感がした
自分
俺は帰り道を少しだけ急ぎながら歩いた
すぐに自分の予感が当たっていることを 知ることになった
戻るとそこには大人たちがいた
社に向かって皆が頭を下げていた
そして中心には
血を流しているちゆりがいた
村の大人
村の大人
村の大人
村の大人
村の大人
村の大人
頭が真っ白になった
訳の分からないことを言っている村人 社様という名前 大飢饉と病の流行
断片的な情報
しかし思い出すのには十分だった
自分
自分
その時俺の中に渦巻く感情は
憎悪? 違う
絶望? 違う
失望だ
初めてできた友人を贄に出されたこと それまでにちゆりが受けていた扱い 村人たちの勝手な行動…もとい自己保身
全てに失望をした
だから
だから俺は
己の手を血に染めた
自分
自分
自分
自分
自分
女性
女性
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