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恐らくは俺はこの糞ゲーでは最強であろう。何故ならば俺は
この糞ゲーに既に3回勝ち抜いているからだ
俺の名は国木田 英理(くにきだ えいり)。国木田独歩と同じ国木田を性に持つ若き男だ。年齢は19歳。この糞ゲーへの強制参加は今回で4回目だ。
国木田 英理
俺が初めてこの現象に巻き込まれたのは14の夏だ。受験生だった俺は夏期講習に行くのが嫌で嫌でサボった日に参加を余儀なくされた。最初は罰だとと思ったよ。塾をサボったから。でも、こんなのはただの茶番で薄っぺらいゲーム。そう思っていたんだ
彼女が死ぬまでは
俺のクラスメイトの田中 結衣(たなか ゆい)って女の子も偶然、この糞ゲーに巻き込まれていたらしい。俺はそいつを救えなかった、目の前で殺される様をただ黙って見ている事しか出来なかったんだ、
国木田 英理
そんな風に過去に浸っていると、前方から7体のマネキンが迫って来ていた。
国木田 英理
俺は右手のチェーンソーと左手のハンマーで奴らに襲い掛かった。
国木田 英理
動かなくなったマネキンを見下ろしながら、俺は言う。
俺は国木田 英理
恐らくこの(参加メンバーの)中で最も強い存在だ
細谷 卓郎
俺、細谷 卓郎(ほそや たくろう)は今、歩道橋の目の前に来ている。俺の今いるB館からC館を繋ぐ歩道橋だ。だが目的はBからCへ移ることではなく橋そのものだ。橋の中央あたりまで行き、地上との高さを確認する
細谷 卓郎
俺は店からかっぱらって来た長くて太い頑丈なロープを地に垂らし、長さを確認した
細谷 卓郎
早くもこの糞ゲーから解放されると思い、テンションアゲアゲだった俺だが、ふとある事に気付く
細谷 卓郎
一瞬、冷静になって考えてみたが「まぁ、気のせいだろ」と思い、ロープを伝って地上の外へと降りる事を決意した
細谷 卓郎
途中までは良かった。完璧だったんだ。だがある高さまで降下すると、それが鳴ったんだ
謎のサイレン
細谷 卓郎
突然のサイレンで動揺してしまい、ロープが激しく横に揺れてしまった
女性アナウンス
細谷 卓郎
すると、何処からともなく飛んで来た緑色のレーザー光線により、俺の命綱は瞬時に焼き切れてしまった。ロープから切り離され、落ち行く俺の身体
細谷 卓郎
地上まで落ちるのは長かったようにも感じられたし、一瞬の出来事にも思えた。痛いとかいう感覚が来る前に俺の意識は飛び、その命を終えたのだった
女性アナウンス
生存者は残り21人
熊岸 裕太
熊岸 裕太
僕、熊岸 裕太(くまぎし ゆうた)は誰とも合流をせず、一人でこのデパートからの脱出を試みている者だ。NEXUS(ネクサス)とかに来た連絡は全て無視してやった。ワンマンでスタンドプレーが大好きな僕は誰よりもいち早く出る為にスマホに搭載されたマップアプリを活用し、自分のいる所から最も近い脱出出来ると思われるゲートを見つけ、早急に行動に移した。道中でマネキンに出くわすも何とか逃げ切ったり、やり過ごしたりしてここまで来たんだ。その途中で自分の身を守るのに使えそうな物や万一の時に戦えるようにと使えそうな物を見つけては手にし、武器として持ち走った。そして、やっとここまで来たんだ
熊岸 裕太
あと少しでゲートが、自由が希望の光が。そうあると確信して、そこの曲がり角を迷う事なく曲がった。するとその先で待ち構えていたのは......
警備服を着たマネキン達だった。物凄い数の彼らは横一列になりそこを守っていたのだ。そして彼らはただそこに突っ立っていた訳ではない。その手にはなんと小銃(アサルトライフル)が握られていたのだ
熊岸 裕太
ダダダダダダダダダダダダ
と放たれた無数の弾丸に僕は死んだ
熊岸 裕太
残りの生存者は20人 ゲーム開始から1時間半経過