奏
奏
奏
これは私, 奏が1度は人生を諦め とある恩人さんたちに救われた話。
毒母
奏
毒母
奏
宿題もまだだし…
それにこの量を1人だけじゃあ…
毒母
毒母
バシバシバシバシ…
奏
奏
奏
奏
だから殴らないで……
毒母
最初からそういえばいいのよ。
毒母
何でこうも出来損ないなのかしらねぇ。
奏
毒母
あんたなんかホントに産まなければよかった。
奏
毒母
さっさと仕事しな!
奏
((お母さんはいつもこうだ…。 私の事なんか1度も褒めてくれない…それどころか…いつも私なんか,あんたなんか産まなければよかったって言う…。お父さんが生きてた時は幸せだったのにな…。))
〜次の日〜
颯
颯
渚
なんか怪奇現象のやつー
颯
颯
俺しばらく寝れなかったわーw
ー楽しそうなクラスメイトの笑い声, 私はテレビなんて見る暇無いのに… 良いなぁ…。 そんなことを思ってるとふと声をかけられた。
颯
ビクッ…
奏
颯
奏
奏
颯
奏
その、私の家…テレビ無くて…
見れてないんだ…。
颯
颯
颯
渚
奏
渚
面白いのにー。
奏
奏
ボシカテイ?ってやつだからさ💦
渚
渚
渚
グイ…
渚
颯
引っ張るなよ渚💦
バタバタと罰が悪そうに走り去っていった渚ちゃんと颯君。 やっぱりそうだよね… ボシカテイで その上テレビもないなんて言ったら引くよね…。
〜家に帰ってきて〜
奏
奏
私がそんなことを思いながら洗い物をしていると いきなり扉が勢いよく開き 母が鬼の形相で入ってきて 私の襟を掴んだ。
奏
奏
毒母
今日学校の子達にうちがボシカテイだって言いふらしたんだって?!
毒母
奏
奏
毒母
毒母
奏
奏
毒母
毒母
毒母
奏
毒母
親に大恥かかせたんだから!
奏
毒母
奏
ドゴ!ガッ!ドゴドゴ!ガッ!
奏
毒母
毒母
毒母
その時はもっと酷い目に合わせてやるんだから!
奏
そう言って荒々しく扉を閉めた母は出て行ってしまった。
奏
奏
奏
母にさっき殴られて蹴られたところが痛み出してきていた。
奏
奏
奏
奏
チャプ…。
奏
奏
奏
奏
私は声が漏れないように必死に声を押し殺して浴槽の中に顔を沈め泣いていた。
奏
奏
奏
ー次の日ー
渚
颯
颯
渚
渚
颯
渚
授業中寝て怒られても知らないよー笑
あははは
奏
渚
渚
渚
颯
ってええ?!!
渚
颯
誰かになにかされたのか?!
奏
奏
何かを言いかけてふと昨日の母の言葉を思い出した。
奏
昨日家の中で転んじゃって笑
階段から落ちてしまって怪我しちゃったんだ
渚
颯
いや、その前に先生か?!
奏
奏
颯
キーンコーンカーンコーン…。
奏
朝の会始まっちゃうから行こ!
颯
渚
奏
奏
ー1時間目が終わってー
奏
奏
奏
奏
奏
私はみんながいなくなったのを見計らい,洋服のまま急いで体育館へと向かった。
先生
体育の授業はじめるよー
先生
先生
見学がえっと…。
奏
先生
奏
先生
休むなんて珍しい…。
奏
颯&渚
渚
颯
先生
はいはい笑お腹が痛いのね…笑
2人とも見事に息ぴったりだったね笑
奏
先生
奏
奏
先生
先生
痛かったり辛かったらいつでも言ってきてね、、?
奏
ー見学中ー
奏
奏
そんなことを考えていると後ろからポンと肩を叩かれた。
奏
颯
颯
奏
渚
渚
奏
渚
どうみたって転んだだけでは出来ないよね…?
奏
颯
颯
颯
渚
渚
奏
奏
奏
颯
渚
しばらくの沈黙の後 私は2人にお母さんにやられたこと 言われたことを全て話した。 どうしてそうなってしまったのか, いつからそうなったのかまで…。
颯
渚
渚
渚
それを隠すため…?
奏
渚
私の方こそごめん…。
颯
渚
奏
2人が謝らないで…
悪いのは私なんだし…
颯
渚
颯
奏
渚
聞いてた?奏の話ちゃんと
渚
奏
颯
颯
その時に奏の親に許可もらおーぜ
奏
渚
颯
まさか俺たちの前,
しかも近所の人もいる時間帯に流石に目の前で殴ったりはしないだろ?
渚
奏
颯&渚
ーそして放課後ー
颯
渚
奏
ピンポーン…。
毒母
全く…誰よこんな時間に…。
ガチャ…。
毒母
毒母
ちゃんと鍵使って開けないのよ。
奏
え、えっと…その
毒母
渚
奏ちゃんのお母さん…。
毒母
渚ちゃん?
それに颯君まで…
毒母
毒母
まさかこの子が2人に何かしたの?!そうなの?!そうなんでしょ?!ほんとごめんね?!
渚
颯
良いですか…?
遊びに行くのに一応許可貰わないとなって思って…。
毒母
うん。いいわよ?
遊んできなさい
毒母
奏。ちょっと来なさい。
奏
ー颯の携帯の録画機能を使い 家の中へと入るー。
毒母
奏
奏
毒母
奏
毒母
もしこれで何か言いでもしてたら
…分かってるでしょうね?
奏
毒母
なんで今から遊びなのよ…大体。
やってもらうこと沢山あるって言うのに…。
奏
毒母
帰ってきたら覚えときなさい?
今日は夜まで寝かせないつもりだから。
奏
毒母
待ってるんでしょ?あの子たち。
奏
奏
パタン…。
奏
バタバタバタバタ…
渚
颯
颯
奏
奏
毒母
ー公園までの道のりー
奏
なんでさっきはわざと棒読みだったの?
颯
颯
奏のおばさん誤魔化せるだろ?
颯
奏が家帰った時に何も言ってないってわかるだろ?
奏
奏
渚
颯
颯
奏
奏
颯
渚
颯
公園行こうぜ。
んで誰も人いないとこでこれ聞こう。
渚
奏
ーそして公園に着き,録音を聞くー。
ーピッ… 録音を再生します…ー。
颯
奏
奏
渚
私たちが大急ぎで公園で再生した録音は 何故か途中で途切れていた… それもお母さんにとって都合のいいところでー。
颯
奏
奏
ー回想ー
毒母
出かける前にトイレに行っときな。
遊んでて途中で…っての1番シラケるし最悪だから。
奏
奏
ー荷物を置く奏ー。
渚
颯
奏
颯
颯
奏
渚
颯
奏
颯
渚
奏
私の…自分の方の携帯に入ってるかも…!そっちは常に持ち歩くようにしてたから…。
颯
渚
奏
ー数分後ー
奏
颯
渚
ジジっ…ジー…。
奏
毒母
毒母
毒母
分かってるでしょうね?
奏
毒母
やってもらうこと沢山あるって言うのに…
まぁいいわ。今日は夜まで寝かせないつもりだから。
奏
毒母
待ってるんでしょ?あの子たち。どうせ。
奏
奏
パタン…
ー録音ヲ終了しましたー
颯
渚
奏
颯
俺の携帯に送ってて?
そして送った履歴,録音は全部消してて
そうすればバレないし
何かあった時俺たちで動けるから。
奏
颯
颯
渚
颯
内容まで伝えなくていいから。話があるって言って呼んでて。
渚
私たちがそんな話をしていた時 急に私の携帯が鳴り響き お母さんから電話が掛かってきた。
毒母
/s/[storyId]/_components/chat-script-render/op/miss-call/assets/call-miss.da4ebd87e4b3bbc2.png)
不在着信
毒母
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不在着信
毒母
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不在着信
奏
奏
颯
渚
奏
颯
奏
渚
颯
颯
奏
颯
颯
渚
ー数分後ー
毒母
毒母
グイッ…。
奏
毒母
電話も見ないし取らないのよ!!
奏
毒母
毒母
奏
そう言われ私が辺りを見渡すと確かに渚と颯は此処には居なかった。 その代わりに茂みのところに隠れて 口パクで必死に「大袈裟に謝るフリして!大丈夫!!証拠は俺たちが撮ってる!」そう言っていた。
毒母
グイ…っ!
奏
奏
奏
奏
毒母
毒母
通りすがりのおばさんA
おばさんB
通りすがりのおばさんA
おばさんB
おばさんB
AB
毒母
毒母
奏
奏
毒母
さっさと歩きなさいっ!!!
ー私はお母さんに腕を引っ張られながら家へと着いたー。
バン!
毒母
毒母
バシッ!バシバシバシっ!
毒母
バンバンバンバン!!!
毒母
奏
毒母
奏
毒母
あんたなんか要らない!!!
ほんとに…産まなければよかった…!
出ていけ…!!出ていけよぉぉ…!!
毒母
奏
キイ…パタン…。
奏
奏
奏
あははっ…笑
奏
してるとこ…ちゃんと取れてよかった…。
奏
奏
ねぇお父さん…?私もう…そっちに行っていいよね?
そう言って私は屋上へと駆け上がり, 鍵をこじ開け,鉄格子へと手をかけた。 真上から見た世界は,なんだか不思議と綺麗な気がしてた。 今まで自分が歩いていた道。 手を繋いで歩く幸せそうな家族。 それら全てが幻想のように思えた。
奏
…トッ…。
バン!
颯
ぎゅううう…。
奏
渚
渚
渚
もしかしてって…嫌な予感してたから…
だから…だからっ…颯と一緒にもう一度…奏の家に行こうって…行こうとしてたら…
上を見たら…っ
奏が…落ちようとしてたから…っ
急いで…ここへ来たのっ…!!
一瞬の出来事に何が起きたのかわからないでいた。 ただ一つだけ分かることは 私は何故か颯に抱きしめられていて, 渚は号泣しながら私の手を握って離さないことだった。
奏
奏
奏
奏
颯
颯
渚
奏
奏
ーその頃家ではー
毒母
毒母
ピンポーン…。
毒母
毒母
毒母
やっぱなんだかんだ言って私のところに戻ってきてくれたんだ…!!!
やっぱりあの子は私がいないとダメなんだ…!!あははっ!
毒母
さぁ…どんな仕打ちをさせようかなぁ…クスッ…クスッ…。
ガチャ…
毒母
どこに行ってたの…よ…?
毒母
警察A
毒母
毒母
毒母
娘の帰りを待ってただけで…っ!
毒母
毒母
ドタバタドタバタ…。
????
毒母
毒母
毒母
颯 父
息子から全て聞かせてもらった!
毒母
毒母
毒母
毒母
警察A
颯 父
何か?
毒母
毒母
警察A
動揺しすぎてラッパーみたいになってっし。
毒母
毒母
毒母
毒母
毒母
警察A
バン!
颯&渚
してよ!
おばさん!
ちゃん!
毒母
あんた達!
毒母
グイッ…
颯 父
颯から手を離せ!
颯
颯
教えてやんよ…!
毒母
さああ早く教えなさいっっ!!
渚
あの子は今病院にいるよ、、っ!!
毒母
毒母
グイイイッ…。
渚
ケホ…ケホ…っ
颯
颯
颯 父
渚ちゃんから手を離せ!離しなさい!!
渚
毒母
奏に何をした?!なんであの子が病院にいる?!いえ!!言うんだ!!
じゃないとお前のこの首をへし折ってやるぞ…!!
渚
颯
颯
このままじゃあ渚が…!〇んじゃうよ!
パァン…。
毒母
???
毒母
ザワっ…
母
母
母
母
元はと言えばあなたがあの子を追い詰めて追い詰めて…
そのせいで今日あの子は,,あの子は…
屋上から飛び降〇り自〇しようとしてたのよ?!
毒母
え…?
母
この子達が助けてくれたのよ…!
それをあんたは…アンタって子は…!
毒母
ヘナヘナ…。
渚
颯
渚
渚
先生
渚
先生
渚
先生
キッ…!
先生
先生
先生
渚
バタン…
先生
颯
????
????
先生
先生
瑠璃
瑠璃
何かあった時に来てて欲しいって。
先生
瑠璃
毒母
瑠璃
瑠璃
今は安心したようにベッドで眠っています。
毒母
ペタン…。
毒母
颯
颯 父
颯
颯 父
渚ちゃんのお姉さんと一緒に志崎病院へといけ。
颯
ーそして病室ー
奏
奏
颯&渚
颯
渚
颯
奏
奏
奏
奏
奏
奏
渚
渚
颯
奏のおばさんは捕まる。
奏
渚
颯
渚
颯
それと…
…渚に対するサツジン未遂罪に問われるらしい。
奏
渚
颯
渚の首を絞めて〇そうとしたんだ
奏
奏
奏
私のお母さんがそんなこと…っ
渚
渚
早く元気になってまた一緒に学校行って
また一緒に遊ぼうよ…?
また一緒に私の家でルカちゃん人形で遊ぼ?
颯
颯
自分のことだけを考えてれば良いからさ。
奏
コンコン…
奏
瑠璃
奏
何とか大丈夫みたいです
瑠璃
瑠璃
奏
渚
それにね?颯なんてね?
目を真っ赤にしながらずっと名前叫んで泣いてたんだよ?
颯
な、何言ってんだよ!💦
奏
颯
瑠璃
奏
瑠璃
けどもう今回みたいなことはしたらダメ。
奏ちゃんに何かあったら残された人達はすごく悲しむし
何より辛いの。
奏
瑠璃
瑠璃
渚
颯
奏
瑠璃
思いっきり遊んで思いっきり甘えていいのよ!
ーその後ー
奏
母
宿題は終わったのー?笑
奏
まだやってないー
母
分からないところあるのー?
奏
おばぁちゃん教えてー
母
ニュースキャスター
〇月〇日にあった事件についての続報です。
検察は被疑者の瑠樺被告を殺人未遂,虐待などの罪で懲役5年を言い渡しました。
奏
奏
奏
あの時はどうなるかと思ったけど 思い切った行動に出てよかったと思った。 そうでもしないと私は未だにあの牢獄。監獄の中に閉じ込められていたと思うから。 ほんとに私を助けてくれた2人や,おばぁちゃん,先生たちには感謝してもし足りない。 これからこの恩は少しづつ返して行こうと思う。