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桜の咲く季節にまた僕は恋をする

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桜の咲く季節にまた僕は恋をする

1 - 桜の咲く季節にまた僕は恋をする

♥

10

2020年03月16日

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レント

……やっぱ来ちゃったや

ヒラヒラと舞う 薄ピンクの花びら

日光に照らされて キラキラ光ってる

明るい水色の空には 今の僕には眩しすぎるくらい 光り輝く太陽

レント

はぁ……

レント

会えないのかな 今日も

あの日のように ベンチに座る

ぼぅっとたそがれてみる

─────────────

───────

レント

……んぅ

桜咲_サキ

どこで寝てるんですか〜?

ほわっと香る 春の花畑みたいな香水の匂い

サラサラした髪に 綺麗な白い肌 ほんのりとピンク色の頬

レント

……さ、サキ?

桜咲_サキ

んー?

桜咲_サキ

そだけど?

やっと会えたんだ

レント

前あった時と変わらないね

桜咲_サキ

レントもね

レント

そういえば

レント

前会った時も満開だったよね

桜咲_サキ

そうだね

何か話していないと サキは消えてしまうのではと 不安だった

桜咲_サキ

ねぇ、

レント

懐かしいなぁ

サキが何を言うのか 怖かった

「もう会えない」 とかそんな言葉は聞きたくなかった

桜咲_サキ

桜は好き……?

レント

え?

桜咲_サキ

だから、

桜咲_サキ

桜は好き?

レント

…好きだけど

桜咲_サキ

そっか

桜咲_サキ

良かった

レント

え?

桜咲_サキ

どうしたの?

僕は目を疑った

嘘だと信じたいけど その光景はあまりにも鮮やかだった

レント

お前、消えてる…

桜咲_サキ

え?

サキは体を縁どるように 周りから薄くなっていた

消えた体の部分は 一瞬光る その時薄ピンクに光るのだ

桜咲_サキ

早かったなぁ

レント

え?知ってたの?

桜咲_サキ

うん

桜咲_サキ

もう、消えちゃうの

サキは薄く笑う

何故か今言わないと いけない気がした

桜咲_サキ

じゃあ、さような…

レント

サキ!

レント

好きだ

桜咲_サキ

やめてよ…

桜咲_サキ

人生初めての告白だよ

桜咲_サキ

帰りたく無くなるじゃない

レント

サキ……

ひらひらと舞う花びらに 紛れて消えてしまった

やっぱり僕は 桜の事が嫌いだ

大切な人を奪うのだから

レント

次会えるのは来年かな…

僕は空を眺めた まだ空には居るんじゃないかって

───────────

何となくまた公園に来てしまった

昨日の記憶が鮮明すぎて ここに来ないと 落ち着かない気がした

でもいつものベンチには 先客が居た

レント

ありゃ……

思い出のベンチに 勝手に座るなよなとか 思いながら通り過ぎようとすると

桜咲_サキ

あの、使いますか?

レント

あ、いえ……

サキみたいに ロングヘアじゃないけど

黒い毛じゃないけど

どことなくサキに似てる

レント

サキ………?

桜咲_サキ

え?

桜咲_サキ

あ、いえ

桜咲_サキ

こんな容姿ですが 日本人です

レント

え、でも…

桜咲_サキ

サキじゃなくて

桜咲_サキ

桜に咲くで桜咲

桜咲_サキ

無理やりそう読ませてるけどね

レント

そうなんだ…

レント

あの、これからご飯でも行きませんか?

桜の咲くこの季節に 僕はまた恋をするみたいだ

❦ℯꫛᎴ❧

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