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テラーノベル(Teller Novel)

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ガチャッ

急に扉が開き、 誰かが入ってくる。

??

…(スタスタ

気配を消していたのを元に戻し、 声を掛ける。

シア

…こんにちは、エールさん

エール

(ビクッ

エール

あ、えと、こんにちは…

少し動揺した様子で 答えるエールさん。

シア

シア

自分から来るのは
珍しいですね。

シア

何か用があるのですか?

エール

あ、うん、
ちょっとね

そう微笑むエールさん。

…ここでカマを掛けよう。

シア

それは…

シア

私を殺すためですか?

シア

エールさん…いえ

シア

黒幕さん

エールさんは少し顔を硬らせ、 困り顔になって聞き返す。

エール

…な、何を言ってるの?

エール

黒幕って、何のこと…?

シア

…もう三文芝居は
やめにしません?

シア

これまでも疑念はありましたが、
この前の検診で確定しました。

エール

え…?

シア

背中の傷。

シア

今までは十字の形だったのに、
この前はただ
縦にあるだけでした。

シア

長時間音信不通だった
事といい、
少し不可解でして…

シア

…まるで

シア

誰かがエールさんの
ふりをしているみたいです。

エール

エール_?¿

…あーあ。

エール_?¿

もう少しは騙したままが
良かったのにねぇ。

エール_?¿

その様子じゃ、
他の子達にも言ってるでしょう?

シア

…さて、どうでしょう?

エール_?¿

はあ、計画が狂ったわ。

エール_?¿

…まあ、
やる事には変わりないわね

ズズッ

相手の姿が変わっていく。

シア

…やはり、貴方でしたか

シア

まつろわぬ神、フルーフ

フルーフ

…呪いの神、と
呼んでくれない?

溜め息を吐き、 紫色の目でこちらを見据える。

シア

…ッッ⁉︎(グラッ

急に力が抜け、倒れる。

声も出ない。 出来るのは、 呼吸と目を動かす事のみ。

フルーフ

…クス

フルーフ

ふふ、驚いた?

フルーフ

さて、貴方は自分を
殺しに来たと言ったわね。

フルーフ

それは半分正解、
半分不正解よ?

シア

…?

フルーフ

貴方は戦闘に
向いてなさそうだったし、
あっち側に合流出来なければ
大した脅威にはならない。

フルーフ

なら動かなくすればいいじゃない?

シア

…分かってはいましたが

やはりこれは呪いですか…

フルーフ

その呪いは少し強力でね?

フルーフ

並の子なら解くことは
出来ないでしょうね。

フルーフ

ああ、安心して?

フルーフ

目的達成できたら、
直ぐに殺しにきてあげる

ニコ、と。

楽しそうに笑い、 部屋を出ていく。

残されたのは動けない私一人。

シア

…わた、しの事、を

シア

舐めないで、ほしい…(ニッ

タタタタッッ

カーミラ・ダリア

ユリシス、目的地まで
あとどんくらい⁉︎

ユリシス

…南東、あと100m…!

今私達は、リィさんの言葉を聞き、 震源地(?)に走ってる。

水澤 天音

…ッハー、ハー…ッ

成海 乃華

天音、大丈夫…?

水澤 天音

…非戦闘員にこんな重労働、
やらせるのは、
可笑しいと思う…ッ

マリア・ジュリスート

…そんな
重労働じゃないと思うのです

カーミラ・ダリア

マリア、言っちゃダメだよ

毒峰 澪月

…抱えてく?

水澤 天音

…流石に、いい…

ユリシス

…あと少し、頑張って

急に強い風が吹く。

カーミラ・ダリア

…ッ

ユリシス

…‼︎

ユリシスがハンドサインで 私達を止める。

マリア・ジュリスート

…アルカナ、なのです?

水澤 天音

【鑑定】

水澤 天音

…能力、自然災害?

ユリシス

…元神童

ユリシス

…大分強い奴。
気を付けて

タンッッ

異常な程のスピードで こちらへ来るアルカナ。

カーミラ・ダリア

ッ【クリエイト】‼︎

刀を作り出し、 咄嗟に攻撃を受ける。

毒峰 澪月

ほッ(ブンッ

澪月が鎌で首を斬る。

ガキンッ

毒峰 澪月

かった…‼︎

マリア・ジュリスート

(ブンッッ

ガキィィィン‼︎

マリアの攻撃で、 アルカナが大きく下がる。

マリア・ジュリスート

もはやダイアモンドなみ
なのです…

カーミラ・ダリア

澪月、死神の目は?

毒峰 澪月

…目ぇ何処?

カーミラ・ダリア

確かに…((

そう脳天気に話していると、 後ろから天音の声が。

水澤 天音

…やばい、
他の奴らに気付かれた

成海 乃華

…いちにーさん…
少なくとも10はいるよ…

ユリシス

…私が対応する

そう言い、こっちへ来る アルカナ達をゲートに 落とすユリシス。

ユリシス

普通のアルカナはこれで
平気だけど、
元神童は復活してくる

ユリシス

そいつは任せた

カーミラ・ダリア

りょーかい!

再度戦闘体制になる。

ダンッ

突然大きく降りかかってくる。

カーミラ・ダリア

おわッ⁉︎(ガキンッ

慌てて剣で防ぐも、 余り力が強くない。

水澤 天音

…ふむ

水澤 天音

脅威なのはそのタフネスと
スピード、あとは能力くらいか…

水澤 天音

タフさが厄介だな…

水澤 天音

…澪月、
影使って相手拘束して!

水澤 天音

出来なかったら
マリアとカーミラの間に誘導!

水澤 天音

二人が挟み撃ちにして!

毒峰 澪月

了…!

毒峰 澪月

【影使い】

アルカナの影から手が伸び、 アルカナを捕まえようとする。

しかし、 直ぐに抜け出すアルカナ。

毒峰 澪月

速いなぁ…

なおも影で追いかけて、 アルカナを移動させる。

カーミラ・ダリア

マリア!(ダンッ

マリア・ジュリスート

分かってるのです!(タンッ

丁度真ん中に来たアルカナに、 大きく振りかぶる…

アルカナ

“台風”

何処からかそんな声が聞こえ、 アルカナを中心にして 台風が発生した。

カーミラ・ダリア

能力か!

マリア・ジュリスート

【監視】!

マリア・ジュリスート

斜め上右前!
天音狙ってるのです!

水澤 天音

乃華!

成海 乃華

うん!(バンバンッ

乃華の撃った弾の一つが アルカナの胸元に当たり、 上空から落ちてくる。

カーミラ・ダリア

【クリエイト:スキル】

スキル、『破壊』を作って 剣に付与する。

カーミラ・ダリア

おりゃあッッ!(ブンッッ

振り下ろした剣は、 アルカナの首を断ち切った。

転がった体は崩れ、 風に乗って消えた。

カーミラ・ダリア

カーミラ・ダリア

…勝てたぁ…

肩の荷を下ろす。

水澤 天音

ナイス〜

ユリシス

…お疲れ様

ユリシスがこっちへ戻ってくる。

ここら辺の他のアルカナは 全員消えていた。

ユリシス

…アルカナなら全員
マグマだなんだに放り込んだ

…聞く前に答えられた。

エスパーかな?

ユリシス

元神童はどうにかして
出てくるだろうけど、
普通のは出てこれないから

カーミラ・ダリア

はえー…

毒峰 澪月

…それで

毒峰 澪月

一段落ついたけど、
どうするの?

マリア・ジュリスート

…確かに

その声を聞き、周りを見渡す。

カーミラ・ダリア

…どうしよーっか

毒峰 澪月

それっぽい建物とかも
見当たらないしねぇ…

ユリシス

…一応、候補はある

水澤 天音

…あ、僕も

水澤 天音

あそこの木の下じゃないかな?

そう指差す先には、 ぽつんと立った一本の木。

ユリシス

同じく。

ユリシス

あそこからアルカナが
出てきてたし、多分間違いない

カーミラ・ダリア

…よーし

カーミラ・ダリア

んじゃ、行こう!

カツ、カツ…

足音が響く。

木の下にあった魔法陣を 作動させると、 この道に繋がっていた。

カーミラ・ダリア

…この先には誰が
居るんだろうか

水澤 天音

黒幕じゃない?

マリア・ジュリスート

まあセオリー通りだと
そうなのです

成海 乃華

…大丈夫かなぁ

毒峰 澪月

まあ敵地に無策で
足踏み込む様な物だけど

…さらっと不安になる様な事 言わないで?

ユリシス

…まあそうだけど

ユリシス

これを逃したら
多分黒幕が何処に居るのか
分かんないままだからな…

カーミラ・ダリア

…まあ、がんばろ!

そう脳天気に話していると、 後ろの方から足音が。

ユリシス

…(パシッ

静かに振り向き、 ユリシスさんがゲートから 剣を取り出す。

皆がそれに倣って戦闘準備をする。

道の先から来たのは…

エール

…あ、ユリシス!

ユリシス

…エル?

…エールさん??

エール

良かったぁ、
一人は心細かったんだよぉ…

そう小走りで近寄ってくる エールさん。

ユリシス

…何でエルがいるの?

エール

…?
あの揺れの元に来たんだけど…

エール

何か進展する気がして

まあ真っ当よなぁ

…けど、何か違和感がする

何で…?

毒峰 澪月

【影使い】

突然澪月がスキルを使い、 エールさんを影で縛る。

カーミラ・ダリア

⁉︎何やってッ

水澤 天音

カーミラ、ユリシス、離れて

少し前に出かけた私達を 天音が後ろに戻す。

水澤 天音

あれは、“エールさんじゃない”

カーミラ・ダリア

え…?

ユリシス

マリア・ジュリスート

…どういう事なのです?

水澤 天音

…最初に会った時の
能力は“影踏み”

水澤 天音

だけど今は…

水澤 天音

“呪い”

カーミラ・ダリア

…!

少し動揺する私達を横に ユリシスさんが一歩踏み出す。

ユリシス

…ねえ

ユリシス

貴方は、誰?

エール_?¿

エール_?¿

…やっぱ知らされてたのねぇ

エール_?¿

知られてなかったら
楽だったんだけどなぁ…

そう零す相手の足元から闇が湧き、 相手を包み込んでいく。

闇が取れると、 姿が変わっていた。

縛っていた髪は下ろされ、 綺麗に透き通っていた目は

どこか濁った紫色へ。

ユリシス

…まつろわぬ神、

ユリシス

フルーフ

フルーフ

…んふ

フルーフ

こうして見えるのは
二度目ねぇ?

フルーフ

ユリシスちゃん?(クスッ

ばか長くなった。 黒幕の存在気づいた人はいたかね? 夜投稿は許して☆ バイ主〜

忘れ去られた世界で

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