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⚠ATTENTION⚠
・アメ日 ・BL ・センシティブなし ・なんでも許せる方向け
⚠️戦争賛美、政治的な意図、政治思想、思想的な主張は決してございませんのでご了承ください ⚠️史実とは一切関係ありません ⚠️史実ネタでもございません ⚠️すべて、私の妄想です
では、どうぞ⬇
翌朝。
日ノ丸屋には、いつもと変わらない穏やかな空気が流れていた。
日本
日本の落ち着いた声が店内に響く。 その隣で、アメリカも少しぎこちなく口を開く。
アメリカ
まだ慣れない言葉。
けれど、その声には昨日よりも少しだけ自信があった。
午前の時間は、いつも通りに過ぎていく。
客が来て、菓子を選び、言葉を交わす。 その繰り返し。
アメリカ
アメリカは棚を整えながら、ふと店の外に目を向けた。
そこに、一人の男が立っていた。
薄汚れた衣服。 やせ細った体。
どこか落ち着かない様子で、店の中を覗いている。
痩せ細った男
視線が合う。 男は一瞬ためらったあと、ゆっくりと店の中へ入ってきた。
日本
日本が、いつもと変わらない声で迎える。
男は何も言わない。 ただ、団子の方を見ていた。
その視線は、どこか必死だった。
日本
日本はその様子を静かに見つめる。
そして――
日本
そっと、団子と湯気の立つ茶を差し出した。
痩せ細った男
男が目を見開く。
日本
やわらかな声。
押しつけるような優しさではない。
ただ、そこに差し出されているだけのもの。
痩せ細った男
男は震える手でそれを受け取る。
何かを言おうとした、その時。
――ふと。
視線が、棚の奥へと向いた。
そこには、箱に詰められた餅が置かれていた。
痩せ細った男
一瞬の、静寂。
次の瞬間――
男はその箱を掴み、そのまま駆け出した。
アメリカ
アメリカが思わず声を上げる。
外へ飛び出そうとする。
アメリカ
日本
その声に、足が止まる。
アメリカ
振り返る。
日本は追う様子もなく、ただ静かに立っていた。
アメリカ
思わず声が強くなる。
アメリカ
当然のことだ。
売り物だ。 対価も払っていない。
日本
日本は、ほんの少しだけ視線を落とす。
日本
静かな声だった。
日本
アメリカ
日本
淡々とした言葉。
けれど――その奥には、微かな感情が滲んでいた。
日本
アメリカ
アメリカは、言葉を失う。
納得できない。
けれど、否定もできない。
胸の中に、何かが引っかかる。
アメリカ
日本は何事もなかったかのように、向き直る。
日本
静かに仕事へ戻る。
その後の時間。
店の中には、いつも通りのやり取りがあった。
けれど――
アメリカ
アメリカの中には、何かが残っていた。
さっきの光景。 日本の言葉。
理解しようとしても、うまくいかない。
アメリカ
言葉が少なくなる。 手は動いている。
けれど、どこか集中できていない。
気づけば、日は傾いていた。
客足も途切れ、店内に静けさが戻る。
日本
日本は、そっとアメリカの様子を見る。
そして―ー
日本
アメリカ
少し遅れて返事が返る。
日本
アメリカ
日本
静かに頷く。
日本
アメリカ
アメリカは少しだけ考える。
さっきのことが、頭に残っている。
けれど――
アメリカ
短く答える。
アメリカ
少しだけ、肩の力が抜けた気がした。
日本
日本はやわらかく微笑んだ。
日ノ丸屋の一日は、静かに終わる。
けれどその裏で。
二人の中に生まれた違いは――
まだ、小さな波のまま、揺れていた。
To be continued
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