主
ははっテスト当日に何してんだろ……
主
ま、いっか☆
ミッション★★★★ 桜に蔓延る淀みを浄化せよ
10秒後に、転送を開始します
10
9
8───
黒神 ユウマ
転送、されたな
黒神 ミレイ
おぉ〜デッカイ木ね
三途川 ハカ
でも、花が全部真っ黒です
???
だれ
霊菜
…え?
なん、で
なん、で
雫
おいおいおい……
三途川 ハカ
二人とも、知ってる人?
雫
知ってるもなにも…叶和姉だよ
黒神 ユウマ
は……?!
霊菜
ッ……ふぅ
雫
へーき?
霊菜
…あれが、おねーちゃんじゃないことくらい、すぐわかる。まとった霊力が違う
三途川 ハカ
別人…偽物?ドッペルゲンガーみたいな
霊菜
その可能性も、なきしにもあらずですが
黒神 ユウマ
原因は、あの木だろうな
雫
だろーねー!魔力がビンビンしてるよー
霊菜
( . .)"コク
アレは魔木。
人の想いと願いを乗せて回ることから、廻桜と言われてる
アレは魔木。
人の想いと願いを乗せて回ることから、廻桜と言われてる
黒神 ミレイ
どうして、霊菜ちゃんが知ってるの?
霊菜
…私たちが、作ったから
黒神 ユウマ
作った、ね
霊菜
話はあとです
廻桜…誰、と問われましたね。ならば、返す言葉は…
廻桜…誰、と問われましたね。ならば、返す言葉は…
霊菜
霊菜。
親友を見捨て、意地汚くも生にしがみついた鬼の生き残りです
親友を見捨て、意地汚くも生にしがみついた鬼の生き残りです
???
……違う
霊菜
え?
???
私の知る霊菜は、そんなに自分を見下さない
霊菜
……だったら、なんだと言うのです。
変わるものでしょう?生き物は
変わるものでしょう?生き物は
???
…
霊菜
ッッ。一体、なんの理想と重ねているのです!
???
どうして、人間と一緒にいるの
霊菜
…は?
???
『いずれ朽ち行くもの達と、共にある必要性なんてあるの?』
霊菜
!……なるほど
黒神 ユウマ
なにか、わかったか?
霊菜
力を示せ、でしょう?
〝氷柱〟!!
〝氷柱〟!!
???
?!
霊菜
騙されませんよ!桜の守り人さん?
???
……ふふ。
???
根拠の無いことを、よく言ってくれる
霊菜
根拠、決定的証拠があればよろしいのですか?
霊菜
雫、あれ貸して
雫
鏡ね?いいよー
雫
いっくよーっ!
『真実鏡』
『真実鏡』
???
?!
雫
いつまでも、その顔その声で居ないでくれる〜?
ちょー不愉快
ちょー不愉快
廻桜
…誤算と言うべきかしらぁ。まさか、真実鏡があるなんてぇ
雫
ま、ホンモノじゃないから消耗品だけどねー
霊菜
ε-( - - `)ハァ…
廻桜
ため息なんてしないで欲しいわぁ
霊菜
かなり黒くなってるじゃないですか。
結界札ももうダメですね
結界札ももうダメですね
廻桜
ふふ。このまま、見捨ててくれてもいいのよぉ?
霊菜
誰が、お前を見捨てるとでも?
廻桜
……そういう子、だよね(ボソッ)
霊菜
なにか?
廻桜
何も言ってないわよぉ
霊菜
そ。んじゃ、浄化しますね
廻桜
はいはぁい。
大人しくしてるわぁ
大人しくしてるわぁ
霊菜
…怪しい真似を見せたら、閉じ込めますから
廻桜
はぁい
黒神 ユウマ
んで、浄化の方法は?
霊菜
この子に霊気を流し込むだけです
三途川 ハカ
そ、それだけ?
霊菜
それだけですよ?けど、霊力の持つ特性は変化。魔力や妖力に変化するんです
霊菜
ソレの応用で、この子の持っている呪いの特性に変化させて、霊力とそこにまとわりついた呪いを一緒に放出させるだけです
三途川 ハカ
あ、まって私できない……
黒神 ミレイ
お姉ちゃんも難しいなぁ……ちっちゃいのにすごいねー霊菜ちゃん
霊菜
そう、ですか?私は生きるために力が必要なだけだったんですけど
黒神 ユウマ
へ?
霊菜
?
黒神 ユウマ
いや、生きるためって
霊菜
…ちゃんと、お話しますから。
安心してください
安心してください
霊菜
“任務だから”命掛けてでも守り切ります
黒神 ユウマ
いや、さ。
任務だからって命賭けるべきじゃねぇよ
任務だからって命賭けるべきじゃねぇよ
黒神 ユウマ
命大事に行きませんかね?
霊菜
…。契約なので
黒神 ユウマ
契約って……
雫
あー。れーなは精霊使いって話はしたよねー?
黒神 ユウマ
あぁ
雫
んでね。精霊使いって精霊と契約を交わして精霊の力を借りる術師の事を指すのね?
雫
だから、精霊使いであるれーなは精霊との契約はもちろん、その他との契約や約束事は必ず守り切るよ?
精霊の力を借りて戦うからこそ、契約や約束事などの重要性を人一倍わかってるって感じ?
精霊の力を借りて戦うからこそ、契約や約束事などの重要性を人一倍わかってるって感じ?
霊菜
大体合ってる。
雫
だてに相棒してませんから……!
〝大規模魔力障壁〟!
〝大規模魔力障壁〟!
霊菜
!っち、めんどくさい。本格的に桜が攻撃し始めましたね!大人しくしてるんじゃなかったんですか?!
廻桜
ごめんなさぁい。
力が、抑えられないのぉ。頑張ってぇ
力が、抑えられないのぉ。頑張ってぇ
雫
ちょーぜつ他人事だなぁこの桜!
とりあえずは、障壁でどうにかするね〜
〝重層〟〝魔力障壁〟!
とりあえずは、障壁でどうにかするね〜
〝重層〟〝魔力障壁〟!
霊菜
〝守護結界〟!〝精霊の守り〟!
雫!
雫!
雫
はいはーい
〝雷撃〟〝炎弾〟〝水の通り道〟
ほーれ桜までの道は作ったぞ!
〝雷撃〟〝炎弾〟〝水の通り道〟
ほーれ桜までの道は作ったぞ!
霊菜
はいはいありがと!
黒神 ユウマ
なんだ、アレ……?
亡霊か?
亡霊か?
雫
惜しいねー!あーれーはーお人形だよ!
三途川 ハカ
え?
黒神 ミレイ
お姉ちゃんの知ってる人形は動かないんだけど……?
雫
魔法かけて動かしてんの。
ほら、あの人たちの頭の上の糸、見えない?魔糸が張ってある
ほら、あの人たちの頭の上の糸、見えない?魔糸が張ってある
黒神 ユウマ
全く見えねぇよ
雫
アハ〜☆
んじゃ、守ってみるけど、全部は受け止めらんないから異能力でもなんでも使って避けてねー
んじゃ、守ってみるけど、全部は受け止めらんないから異能力でもなんでも使って避けてねー
黒神 ユウマ
え?!
雫
なーに驚いちゃってんのさ。
ウチはれーなのほど庇ったり守ったりしないよ?いのちだいじだもん
ウチはれーなのほど庇ったり守ったりしないよ?いのちだいじだもん
黒神 ユウマ
おいおいうそ……っ?!
黒神 ミレイ
異能力・刻夜叉!
うるぁぁぁぁ!!!
うるぁぁぁぁ!!!
雫
…障壁、抜けられたか〜
れーなー!まだぁ?
れーなー!まだぁ?
霊菜
けっこういい感じ
後、ちょっと……かも!
後、ちょっと……かも!
雫
おいおいだいぶ曖昧だなぁ……
霊菜
そっち戻る?!
お人形も呪いの塊だから、こいつら捌くだけでも浄化できる
お人形も呪いの塊だから、こいつら捌くだけでも浄化できる
雫
んや、いい!コレを捌き切れる気しないし、だからといってもっかい送り届けるのが大変!
霊菜
了解!なるべく早めに終わらせる!そっちも出来るだけのことはして
雫
頼んだー!あと、頼まれたー
三途川 ハカ
なら、呪受爆!!
黒神 ユウマ
ハカ!後ろ!!
三途川 ハカ
へ……?
黒神 ミレイ
ハカちゃん!
雫
〝魔力障壁〟!
雫
んー防ぎ切るのは、難しい。か
雫
なら、〝隔絶〟!〝黒煙〟!
黒神 ユウマ
囮影牢!
雫
じゃんじゃんおいでー?
〝嵐への招待〟〝落雷領域〟〝範囲拡大〟!
〝嵐への招待〟〝落雷領域〟〝範囲拡大〟!
雫
あ、この雷味方関係ないからぁ
黒神 ミレイ
ちょいちょい!避けられないよ!
雫
大丈夫、大丈夫ー
黒神 ユウマ
んなわけねーだろ……
雫
うちの相棒は、結界術得意だよ〜
霊菜
……ったく。
〝守護領域〟!〝対魔結界〟!
〝守護領域〟!〝対魔結界〟!
黒神 ユウマ
…!当たったら、弾けてる……?
雫
さっすがぁ!
ッ!!れーなー!前!!!
ッ!!れーなー!前!!!
霊菜
ふぇ…?あ?!
雫
チッ…〝我が身を盾に〟!
いったぁい……
いったぁい……
霊菜
ごめん!
雫
〝ヒール〟……べっつにー!れーながやられると困るから
霊菜
なるべく全部回避する!
雫
全回避は頭おかしいだろ……
黒神 ユウマ
できてるところもまた可笑しいんだな……
三途川 ハカ
うわ、アレ攻撃見えてるのかなぁ?
黒神 ミレイ
どーだろ……。
雫
……ウチはあんな強くないからね?
黒神 ユウマ
逆にあんなのが2人もいたら怖ーよ。
雫
あははぁ〜
黒神 ユウマ
雫って、何ができるんだ?
雫
……
雫
なーいしょっ♪
黒神 ユウマ
…!なんで
雫
…うちらを受け入れずに先に疑ったのは先輩でしょ?
雫
追い出されるかもしれないのに、わざわざ自分の手の内明かすほど馬鹿じゃないんだよねぇ、ウチ
雫
ま、見てればわかることもあるんじゃない?
黒神 ユウマ
明るくて、脳天気なやつに見えてたけどさ
黒神 ユウマ
雫はもしかして、霊菜より疑い深くて、腹の中見えねぇな
雫
カクシゴトは、得意なんだぁ!
褒めてくれるー?
褒めてくれるー?
黒神 ユウマ
褒めねぇよ
雫
ざーんねん♪
黒神 ユウマ
っつか、かなり時間経ったけど浄化進んでなくね?結構、元の桜の色っぽくなってるけど
雫
んや、そろそろじゃない?お人形の対数も減ってきたし
霊菜
残念。終わった
三途川 ハカ
あ、おかえり。霊菜
雫
おつか〜
霊菜
ん。…えっと、ただいま、です。三途川先輩
霊菜
さてと浄化も終わりましたし、次は黒神先輩のの番ですね
黒神 ユウマ
あぁ。だな
霊菜
…私が、廻桜を知っている理由
霊菜
それは、私の出生と親友との出会いがあったから
霊菜
私が廻桜を親友と一緒に作ったものだから
三途川 ハカ
…作った?
霊菜
人口魔木・廻桜
願いと想いを乗せて、時代を巡り廻る木。
私たち3人の願いを載せた木。
願いと想いを乗せて、時代を巡り廻る木。
私たち3人の願いを載せた木。
霊菜
叶わなかった、遠い、遠い過去のお話です
主
展開をばちゃクソ変えたことで進みがクソ早くなりました☆
主
次回は過去からスタートです
主
それでは、また次回お会いしましょう