テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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乗り越えたい過去がある

第6話 - 序章 5話

2023年05月24日

#憑かれた俺と黒神心霊相談所

#俺クロ

#オリキャラ

#恋愛

#異能力バトル

#魔法

月☪︎

主

前回の告知通り過去からのスタートです

先輩。私、人間じゃないんです

霊菜

ただいま？、なのです

ソルア

おつか〜！
どーだった？

霊菜

だめ、です。
みーんな怖がっていたのです

ソルア

そっかぁ……。私んとこもそう。
あとはリアだけだねー

私と、私を保護してくれていたソリアとソルアは昔、人と仲良くなりたいと願っていました。

けど、種族が違うからかなかなか上手くは行きませんでした。

霊菜

ソリアちゃん。帰ってくるの、遅い

ソルア

ねー？まぁ、リアなら平気だろーけど

ソリア

ちょっとは心配してくれてもいいんだけど？

ソルア

あ、リア。おかえり〜

ソリア

ただいま。お姉ちゃん、霊菜

霊菜

……あ、えと。お、おかえりなさい？

ソリア

また疑問形？

霊菜

な、なれて、なくて

ソリア

うん。ちょっとずつ、ね？

霊菜

(*꒪꒫꒪)( ._.)(*꒪꒫꒪)( ._.)

ソルア

かわ〜！リアリア、カメラない？

ソリア

この間、容量パンクさせちった☆

ソルア

くっそぉぉぉ！！！！！

霊菜

……。

ソルア

あ、そんな冷めた目で見ないで？

ソリア

限界オタだねぇ、れーな、そんな怖ぁいお姉ちゃんには近づかないでね？

霊菜

あ、っと……？

ソルア

リーアー？
お姉ちゃんに当たりキツくなぁい？

ソリア

えー？そうかなぁ

ソルア

まぁいいや……。
で？帰りが遅かった理由は？

ソリア

んーとね、木を探してたの

霊菜

き……？殺気、です？

ソリア

違うよ？！
おーっきい木！

霊菜

おっきい、木？大木……です？

ソリア

うん！

ソルア

リア、それが何に必要なの？まさか、おねーちゃんみたいに変な人に騙されて……！

ソリア

それはお姉ちゃんだけでしょ

ソルア

＝(´□｀)⇒グサッ!!

ソリア

魔木を作るの！

ソルア

魔木？なんでまた

ソリア

ふふん！そ、れ、わぁ

ソリア

想いを伝えるため！

霊菜

？

ソリア

……わたしたちさ、あんまりにも長い時を生きるじゃない？

ソリア

でも、いつか死んじゃって忘れられちゃう。だから、残すの

ソリア

私の、お姉ちゃんの、霊菜の、みんなの、誰かの、想いを、願いを

ソリア

託すの

ソルア

……ソリア

ソルア

いいんじゃない？リアが、そう願うなら

霊菜

……！

ソリア

どうかしたの？

霊菜

あっ……と。
なんでも、ないです

黒神先輩、占術って知ってますか？占術は占いを得意として近いうちに訪れる未来を予知することができる力

わたし、見えたの

霊菜

(……そっか、ソリアちゃんは近いうちに―)

霊菜

…。いや、だな

霊菜

(助けてくれたのに、なにもできない)

ソルア

霊菜？

ソリア

体調、崩しちゃった？無理はダメだよ

霊菜

あっ、の

ソリア

ん？どうかした？

霊菜

人と、関わるの……。うんん、なんでもないです

言えない、よ。こんなにがんばってるのわたししってるのに

霊菜

(人と関わるのやめようなんて、いえない。それに、ソリアちゃんなら言ってもやめないだろうし)

ソリア

霊菜？

霊菜

な、なんでもない！人と関わるの、上手くいくといいなって

ソルア

だねー

ソリア

……うん。なかよく、したいなぁ

ソルア

とりま、魔木の魔力回路どーする？

ソリア

木に負担がないようにしたいなぁ

霊菜

ここに組めば、負担、ないです

ソリア

ほんとだぁ！さすが霊菜だね

ソルア

ね〜！理解早すぎだよぉ

ソリア

お姉ちゃんが馬鹿なだけじゃない？

ソルア

なんだとーっ！

ずっと、ずっと続けば良い未来なのに、ずっと続かない過去

霊菜

お花はさくらで、しろがいいです

ソリア

白？さくら？

霊菜

呪いがたまったの、わかりやすいです

ソルア

確かにぃ。でもさぁ、桜っぽくピンクも入れよーよー

ソリア

薄ピンクとか？

ソルア

あ、いいねー！ってか、桜で行くの？

ソリア

ん？別に良くない

霊菜

…さくらが、いい

ソルア

んじゃ桜で行きますか！

霊菜

うん！

ソリア

ふふっ。よーしっ気合い入れて作んなきゃねーそれで、みんなでお花見するの！

ソルア

花見ぃ？なんでわざわざ

ソリア

きれいな桜の下でお弁当食べるんだって！人の文化に触れてみよーよ！

ソルア

……仲良くするためも、アリだね

霊菜

…おだんご？

ソリア

うん！

霊菜

…たのしみ、です

ソルア

うーん、かわいい！こりゃあ春服は気合い入れて作んなきゃなぁ

霊菜

また、さつえいかいヤダ

ソルア

3時間で終わらせるから！ね？

霊菜

や

ソリア

3時間って……。そこは5時間でしょーが

霊菜

もっとや

ソルア

えぇ〜

ソリア

いいじゃーん

霊菜

よくない

ソリア

ちぇ

ソリア

ま、とりあえずは桜作りだね！回路図広げるよー

霊菜

ここ違う。水が通らない

ソルア

ちょっとー？ここの風魔法、かんっぺきに邪魔なんですけどー？

ソリア

いーや、風は絶対ココ！お姉ちゃんこそ、その陰魔法退けて

ソルア

無理なんだなぁそれが

たくさん、たくさん話し合って。使う木、植える場所、自動で貯める魔力量。全てを計算して魔法をつぎ込んで

霊菜

そうやって作ったのが、廻桜です。

黒神ユウマ

話の途中に出てきた占術って、今も…？

霊菜

私、占術はちょっと不安定でいつも見れる訳でもないんです

霊菜

かと言って、任意で発動できないんでいきなり見えちゃう感じですね

黒神ユウマ

えぇ……それ使えるって言うのか……？

霊菜

なんです？なにか、文句でも？( ⩌⤚⩌* )

黒神ユウマ

いえ、そんなことはないです

廻桜

廻桜と名付けられ、何年ものときを経ているうちに、巡り桜って名前に変わってしまったんだけどねぇ

霊菜

あなたが、名乗りたい名で名乗れば良いのでは？

廻桜

特にないのよぉそ、れ、が

霊菜

しらん、勝手に悩んでろ

廻桜

ふふ、手厳しくていたぁい

霊菜

思ってないくせに

廻桜

そのあとぉ無事に私が出来上がったんだけど、ちょぉっと不備があってね？
直そうとしたところに人間が襲いかかってきて、今は霊菜ちゃんしか生き残りがいないのぉ

廻桜

ね？『鬼人』霊菜ちゃん？

霊菜

…疑問があるの

廻桜

何かしらぁ？

霊菜

どうして、私の2つ名を、そしてお前の産まれる前の出来事を知っているの？

霊菜

“まるで”その場にいたようじゃない

廻桜

あなたたちに作られたのよぉ？
誰かが自分の記憶を入れていたら、知っていて当然じゃなぁい？

霊菜

誰も、そんなことをしていませんね。
私の記憶では

廻桜

あら、そぉ？

黒神ユウマ

誰かの記憶じゃなくて、その誰かだと思うのが自然だな。
今回なら、ソリアさんかソルアさん

霊菜

なら、ソルアちゃんは有り得ませんね。アイツ、生きてるっちゃ生きてるんで

黒神ユウマ

生き残り、お前だけだったじゃ？

霊菜

正気を保っていないというか、暴走中というか、闇堕ちというか……

霊菜

…正常でないんですよ。……ルアは

霊菜

だったら、ルアの存在は隠すべきでしょう？

黒神ユウマ

なんで、今明かした？

霊菜

今この対談において、私は黒神先輩に隠し事も、嘘も、一切合切しないと決めております故、明かしました。

黒神ユウマ

鬼人っつーのは？

霊菜

私が、鬼と人のハーフだからです。

霊菜

ハーフエルフの鬼版みたいな？

黒神ユウマ

…ホントなんだな。敵意も見当たらない

黒神ユウマ

疑って、悪かった

霊菜

いえ、当然です。
通常、殲滅部隊からの人員派遣などそうそうありませんから

雫

疑って、悪いとは思ってるんだ？

黒神ユウマ

あ、あぁ

雫

でも、叶和姉が生きてるとは思ってない

霊菜

雫？

黒神ユウマ

…悪ぃけど、望み薄って感じじゃね？とは思う

雫

……そっか

雫

なら、叶和姉のことには関わらなくていいよ。ウチらが勝手にやる。
いいよね？霊菜

霊菜

何言ってんの？もとよりそのつもり

黒神ミレイ

えぇ？！頼ってくれないの？！？！

霊菜

どこに護衛対象を危険なところに連れていくアホがいるんですか？

三途川ハカ

で、でも！仲間なんだし、頼ってくれても……

雫

何言ってんの？ウチらは護衛のためにきたっつの

雫

それに、叶和姉の生存を信じられないヤツらに協力を仰ぐ気は無い

霊菜

まぁ、私はもう、誰も頼らない心づもりでしたし、問題ないですよ。三途川先輩

三途川ハカ

でも、2人だけって……！

黒神ミレイ

そーだよ！人が多いほうが、探しやすいじゃん？そもそも、なんで殲滅部隊にそれを言わないの？

霊菜

彼処には、もう助けを求めましたよ

雫

『諦めろ。本人もそれを了承している』の一点張りだったけどねー

霊菜

ほんと、人をなんだと思ってるんだか…

黒神ユウマ

……それこそ、独断で勝手に動けばいいんじゃ

霊菜

…ふん。アイツらに、頼まれたから

黒神ユウマ

誰だ……？

霊菜

……。三途川ナギと、黒神ハルト。あと、その…

三途川ハカ

？どうしたの

雫

…マキ。でしょ？

黒神ユウマ

！

黒神ミレイ

マキのこと知ってるの？！

雫

知ってるも何も、何回か一緒に任務こなしたよ〜？

霊菜

……。マキは、凄い子でした

黒神ユウマ

……知ってんのか、全部

霊菜

はい。1歩届かず、気づくの遅れてしまいました。気づいて、急いだ頃にはもう……

雫

意識は、体から離れた後だった。もーちょい早く気づけてれば、ユウマ先輩は酒呑童子が、マキはウチらが助けられたんだけどねー

黒神ユウマ

そ、っか

三途川ハカ

ママとコウくんのことは、知ってる？

霊菜

メグリさんですよね？ナギからよく自慢されてました。コウ……は、記憶にありませんね。フルネームで教えていただいても？

黒神ミレイ

浅薙…浅薙晃誠だよ

雫

んーと、第4殲滅部隊にいた人かな〜？
それくらいしか記憶のないや

霊菜

次期隊長候補の人じゃなかった？
獏の異能力

雫

あーっ！胡蝶の夢！

黒神ミレイ

それっ！！

霊菜

たしか今、植物状態じゃないですか？

黒神ミレイ

…うん。もしかして……

霊菜

できますけど、本人の意思が聞けませんからねぇ……

黒神ミレイ

どういうこと？！

雫

魔法とか、精霊術とかで回復しようとする時さ、術者の意思と対象者の意思が全く同じじゃないといけないの

雫

足の怪我を治して欲しいと願う対象者と、治したいと願う術者みたいにね

霊菜

なので、暗黙のルールとして、術者が対象者に向かって治癒系統の魔法を使う時は、必ず対象者の意思を確認しているんです

霊菜

浅薙隊員の場合、その確認が行えないので、何らかの方法で確認できないと力を行使できません

霊菜

もちろん、非常事態は別ですが現在は非常事態と言うほど、危険な状態ではありませんし……

黒神ユウマ

コウくんが、起きたくないなんて思ってるわけ……

霊菜

それでも、治癒術師としての信念を曲げることはしません

雫

これでもれーなは、世界最高峰……水の称号をもつ治癒術師。その力を借りたい人は大量にいるし、れーなは力を維持するだけの意思がある。それを曲げることは、魔法や精霊術を捨てる時だけだよ

雫

もちろん、うちにも信念はあるけどっ

黒神ユウマ

そんなこと、言っても…！

黒神ミレイ

…コウは、起きれないんだよ？

霊菜

非常事態になるか、何らかの方法で本人の意思が確認出来れば問題ありません。
そしてこの先、その可能性がある確率をゼロと言い切ることはできません。

雫

必ず叶うし、また会えるよ

雫

強く、願い続けるなら

黒神ミレイ

願うだけじゃ意味なんて…！

廻桜

あるわよぉ？

黒神ミレイ

ぇ……？

廻桜

願いは、必ず叶うわぁ。
願いと想いを届ける魔木が言うんだものぉ、絶対よぉ

雫

魔法はね、奇跡と願いでできる力！
ミレイ先輩が願い、祈り続けるならぜーったい叶うよ。だって、それが奇跡で

雫

そんな奇跡を望むのが魔法使いだから！そして、人間のもつ、いーっちばん強い力だから！

霊菜

…ま、そういうわけですから。悲観しないでください

黒神ユウマ

悲観すんなって今のままじゃ絶対治さねぇんだろ？この後、起きることもねぇし

霊菜

…さぁ？どうでしょうね？

霊菜

私の指す非常事態は、本人の生命はもちろんですが、その他の要因により彼の力が絶対必要でなければならない時も含みます

霊菜

彼の力は強く、この先きっと私は彼の力を借りなければならない時は、必ず来ます

雫

あとは、その時が来て、れーなが彼のことを治癒可能範囲内にあればいいってこと！

黒神ミレイ

その時っていつ……？ほんとに、そんなことあるの

霊菜

今この場に置いて、私は嘘はつかぬと誓っております

黒神ユウマ

確実に、起こりうる未来っつーことか？

霊菜

……はい。そう、断言しましょう

霊菜

私も、貴女方ももう、戻ることなどできませんから

雫

れーな？

霊菜

……少しだけ、“視えた”んだ

雫

…へぇ。そーなんだぁ☆

霊菜

すこし、話が脱線しましたね

霊菜

廻桜。あなたは……ソリアちゃんなんですか？

廻桜

…答えないって、言ったらぁ？

霊菜

無理やりでも吐かせますけど？

廻桜

……。あーあ

ソリア

変わってないことに安心する私もいるけど、そんな汚い言葉使わないの

霊菜

…あなた、なんで生きてるの？
確かに、確かにあなたは…！

ソリア

うん。死んでるよ？

ソリア

私は言わば、桜に残った想いの残骸。
言ったでしょ？この木は、想いを載せて巡る魔木だって

ソリア

残骸が、人の形を保っているに過ぎないの

霊菜

それでも、それでも…ソリアちゃんであることに変わりない

霊菜

いつだって、会いたくて、謝りたくて！ずっと！

ソリア

君が謝ることなんてないよ。霊菜
君は、ずっと私のことを気遣っていてくれたでしょ？ね、霊菜ひとつお願い

霊菜

な、に？ソリアちゃん

ソリア

お姉ちゃんのことを、助けてあげて。
きっと、霊菜にしかできないことだから。
私はここから動けないしね

霊菜

…うん。わかった

ソリア

無理も、無茶もだめだよ？

霊菜

うん。ねぇ、ソリアちゃん

ソリア

なーに？

霊菜

ソルアちゃんと、ここにまた来てもいい？
たくさん、たくさん、3人でお話したいことがあるの。それに、それにね

霊菜

お花見の約束、あったでしょ？

ソリア

…！あぁ、あったねぇそんなの

ソリア

ん、わかった。待ってる待ってる

ソリア

さーって、ミッションはとうにクリアしてるし、そろそろ帰ったら？

黒神ユウマ

あー、だな

雫

かーえろかーえろ！おーうちーにかーえろっ♪

三途川ハカ

何にもしてないし、消化不良なんだけど…

黒神ミレイ

えー？いいじゃーん、これから歓迎会の準備だし！

黒神ユウマ

それ、誰がやるんですかね…？

黒神ミレイ

何言ってるの、ユウマに決まってるでしょ

三途川ハカ

ボケナス。さっさと準備してよね

黒神ユウマ

ですよねー(T꒳T)

霊菜

わ、私も手伝います。
雫もやるよね？

雫

ん！何準備するの？

黒神ユウマ

…へ？いやいやいや、2人は主役なんだから！

霊菜

…やります。

雫

れーなちゃんの料理、めちゃウマなんだぜー？

黒神ミレイ

えー？！食べたい食べたい！

三途川ハカ

私も！

霊菜

もちろんです(˶' ᵕ ' ˶)

黒神ユウマ

あ…！

雫

ユウマ先輩？どったのー？

黒神ユウマ

あー、えっと、笑ったなって

霊菜

ふぇ……？

黒神ユウマ

ずっと、硬い顔してたから

雫

ぷぷーっれーなちゃん、人見知りだもんねー？

霊菜

う、うるさい！(,,> <,,)

雫

てーれーてーるー！( *`꒳´ * )

黒神ユウマ

おいおい、あんまからかうもんじゃないぞ？

霊菜

地球の果までぶっ飛ばすわよ？雫ちゃん

雫

…逃げるが勝ち！=͟͟͞͞( ๑`･ω･´)逃。

霊菜

ったくもう……逃げるくらいならからかうなっつの

黒神ユウマ

あーっと、霊菜

霊菜

はい。どうか致しましたか？黒神先輩

黒神ユウマ

ごめん！

霊菜

…えっと、どういうことでしょう？

黒神ユウマ

いや、その…。お姉さんのこととかもうそうなんだけど、話したくないことだって話させちまったっぽいし……

霊菜

…そんなことありませんよ(ﾆｺ

霊菜

いつか、話さなければと思っていたことですから。それに、全てを明かした訳ではありません

黒神ユウマ

へ？

霊菜

嘘“は”つかない。ですから

霊菜

全て話すとは言っていませんし、女の子は秘密だってアクセサリーなんでしょう？(妖しい笑み)

黒神ユウマ

……勝てる気、しねぇわ。色々と

霊菜

そうですか？私は、そんなことないと思っています

霊菜

話していないだけで、弱点などはたくさんありますから

黒神ユウマ

そーなのか？

霊菜

はい。ま、見てれば分かりますよ

黒神ユウマ

それじゃあ、かんぱーい！

みんな

かんぱーい！

雫

うまー！
ユウマ先輩、スゴすぎーっ！

黒神ミレイ

いやいや、霊菜ちゃんのもめっちゃ美味しいじゃん！

三途川ハカ

美味しすぎ！もはやプロだよ？！

霊菜

趣味程度ですけどね。

雫

ほんと、美味しぃ〜止まらなぁーい

黒神ユウマ

好評で、よかった……。ってハカさん？その大量の液体は？

三途川ハカ

デスソース

雫

もはや辛さしか残らんやろ……

三途川ハカ

美味しいよ？

黒神ユウマ

美味いならいいけど……

霊菜

…あ。

雫

どったの？

霊菜

茶葉、切れちゃった

雫

あっちゃぁ…結構飲んでたもんね

霊菜

うん…。また買いに行かないと

雫

だねー

黒神ユウマ

買ってこようか？

霊菜

あ、いえ。大丈夫です。
かなり入手困難なので。色々と

黒神ユウマ

え、そんな貴重だったのか？姉貴とかもう二三杯は飲んでるけど…

雫

まぁ、ウチが作ったヤツだからね

黒神ユウマ

は？！

雫

れーなの魔力を落ち着かせるための茶葉、安眠効果もあるよー

三途川ハカ

それってお茶というより薬じゃ…

霊菜

実際に含まれているものもだいたい薬草ですよ

黒神ミレイ

お姉ちゃんさっきから薬飲んでたの？！

霊菜

お茶と思わないと、飲んでられないんですもん

雫

ま、時間見て作っとくわ

霊菜

ん。お願い

黒神ユウマ

そろそろ、スイーツとか買ってくっか？

霊菜

あ、作り忘れてしまいました。ごめんなさい

黒神ユウマ

んや、いーよいーよちょっくら買ってくるわ

雫

うちも行く〜！いいでしょー？

黒神ユウマ

ん？いいけど…

三途川ハカ

…( ⸝⸝⸝-⤚-)

黒神ミレイ

ハカちゃん、もしかして嫉妬？

三途川ハカ

ち、ちち違いますよ！誰があんなボケナスに！

雫

へぇ( ≖ᴗ≖)ﾆﾔｯ

三途川ハカ

な、なによ

雫

べっつにー？

霊菜

雫、何してるかよくわかんないけど、先輩を困らせるのはダメ

雫

……はーい

黒神ユウマ

よし、準備できた

雫

はいはーい！季節のフルーツタルトほしーっ！！

黒神ユウマ

へーへー

三途川ハカ

……私、ティラミス

黒神ミレイ

お姉ちゃんショートケーキ！

霊菜

雫に任せる

雫

任された☆

黒神ユウマ

んじゃ行くぞー

雫

はーい！

三途川ハカ

むぅぅ( ⩌⤚⩌)

黒神ミレイ

ハカちゃん、拗ねてるー

三途川ハカ

拗ねてません！

黒神ミレイ

ユウマのこと、ほんと好きだねー

三途川ハカ

ちょ？！変なこと言わないでください！

霊菜

すき……？

三途川ハカ

ちちち、違うからね💦

霊菜

じゃあ、嫌いなんですか？

三途川ハカ

へ……えっと…

霊菜

？

黒神ミレイ

ねぇ、霊菜ちゃん。もしかしてさ、分からないの？

霊菜

……ｺｸ(*･･))

霊菜

その、ずっと鬼として生きてきて……。つい最近なんです。
人と触れ合うようになったの。
だから、わかんなくて

霊菜

人の感情は、複雑すぎるんです。
ただえさえ……ただえさえ、閉心術を使う私には余計理解できませんよ

黒神ユウマ

閉心術？

雫

そーっ！だから、れーなには感情の起伏があんま無いの！
アレでも、出会った時よりかは“本気で”笑ったり怒ったりしてるけど。

雫

レーナの見せる表情の約9割の感情は、れーなが『人間ならこういう時こんな感情を見せるだろう』っていう、言わばシュミレーションなの。ゲームで言うNPCみたいな感じ

黒神ユウマ

まじか…。それじゃあ、アイツの本当て……

雫

先輩、ストップ

黒神ユウマ

ぐえ

雫

そこにいる人、出てきたら？
いつまでも隠れてないでさ

主

大幅変更たーのしーいなぁ！

主

えと、修正点は魔法詠唱に〝〟つけました

主

この方が見えるかなー？って

主

霊菜ちゃんの閉心術は元からあった設定です。
ちなみに、雫ちゃんは持ってないですよ。似たようなのはありますけど

主

テスト終わったんだぁ！いやぁ次は検定だね☆

主

案外忙しいリアルの間縫ってやっていくので、更新は不定期で行きます

主

この文量で週一出来たらいいかなー？て感じです

主

それでは、また次回お会いしましょう

乗り越えたい過去がある

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第6話 - 序章 5話

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