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ゆかり
ゆかり
ゆかり
ドンッ!!
ゆかり
ドンッ!ドンッ!!
ゆかり
ゆかり
苦しくて、苦しくて
ゆかり
苦しかった
……息ってどうやって吸うんだっけ?
ゆかり
私は誰からも必要とされていなくて だから生きている価値もない
家族だって、私が死んだとしても 気づきもしないだろう
そうだ、だから 私なんて生まれて来なければよかったんだ
ゆかり
死ぬ準備は出来ている
最期は首を吊って死のうと 前から決めていたから
――もう、思い残すことは無い
ゆかり
?
ゆかり
突然、 小さくて軽い何かが私の背中に抱きついてきた……
と思ったら、 それは急に私より重たくなって、 私はその重みに耐えられず
バッターン!!
……床に倒れた
ゆかり
ゆかり
思わず後ろを振り返ると……、 私はもうそれはそれは驚いた!
ゆかり
あまりにも驚きすぎて、 声も出なかった
だってそこには……
全裸の男がいたのだから!!
信じられる!? 全裸だよ!!全裸っ!!!
ゆかり
ゆかり
ゆかり
?
目の前の全裸の男は 涙を浮かべながら頭を必死に抱えている
もう1度言う 『全裸の男が』だ
ゆかり
ゆかり
?
?
ギュッ!!
ゆかり
?
?
?
ゆかり
読者の皆さん、助けてください 私、何故か今全裸の男に抱きつかれています
ゆかり
ゆかり
?
?
ゆかり
ゆかり
ゆかり
ゆかり
ゆかり
世界で1番大切な…… 『ぬいぐるみ』……
私が唯一信頼出来る、 大好きな、大好きなお友達
ゆかり
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ゆかり
ゆかり
ゆかり
ゆかり
ゆかり
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ゆかり
ゆかり
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ゆかり
ゆかり
しかし、ベッドの方を見てみると そこにはいつもあるはずのちゃっぴーが無かった
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?
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ゆかり
ゆかり
ゆかり
ゆかり
ゆかり
私は一呼吸してから ゆっくりベッドに入って そっと目を閉じた……
そしてゆっくり目を開ければ、 ほら…………
?
?
ゆかり
ゆかり
?
ゆかり
ゆかり
ゆかり
ゆかり
ゆかり
?
ゆかり
ゆかり
ゆかり
……そうだ。 私、死のうとしてたんだ。
何、やってたんだろう
本来なら、 不審者がいようが何が起きようが 関係ないじゃない
どうせ、死ぬんだもの
私は無言でロープを手に取る
今度こそ、死ぬんだ
もう誰にも邪魔なんか……
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?
?
?
ゆかり
ゆかり
?
目の前の男は黙り込んだ
もしかして私、言い過ぎちゃったかな…… と思えてきたその時、
この男は言ったのだ
?
?
?
ゆかり
正直、この男に何が出来るんだ……と 少しだけ、思った
だけど、 その男の笑顔や言い方はとても優しくて……
私がちゃっぴーに抱いていたような 穏やかな気持ちになれるような気がした
ゆかり
『信用してみてもいいかな』って ちょっとだけ、思えたんだ