優
街中を歩いていると、
優
目に映る人の未来が見えてしまう
優
ロングの女性は、明日彼氏が出来たり、
優
チャラチャラした男は、5年後に社長になったり。
優
人間観察をしてる場合じゃない
優
でも、仕事以外やることがないんだよな
優
倒れたって聞いた店長が俺に同情して
優
ちょっと長めの休暇もらっちゃったし、
優
俺、今
優
人生で1番暇
優
俺は、近くの図書館に行った。
優
静まり返っていて、
優
物音1つたてない空間
優
俺は、本を1冊取って近くの机に座った。
真由美
あ、すみません、
優
隣にいた女性が広げていたノートやら本やらを詰めた
優
あ、大丈夫ですよ。読むだけなんで。
真由美
は、はい…
真由美
『運命を変える』
真由美
ですか…
優
その女性は、俺の本に目をやった
真由美
運命は、何をしても、帰られないのが、困りますよね。
優
そうなんですよね…
優
変えられるのなら、幸せなのに…
優
その女性と、目が合った。
優
後ろで髪を縛って、とても綺麗な人。
真由美
また、来ますか?
優
分からないです…
優
その女性は、髪に何かを書いて渡してきた。
真由美
真由美です。柴崎真由美。また、会いましょう。必ず。
優
俺は、コクっと頷いた。
優
優です。
真由美
覚えておきます。友達ですから。