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その一言でさっきまで話していたはるさんとうたくんがぴたりと固まった。
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さっきまで固まっていたうたくんがそう言うと同じく固まっていたはるさんも「そうだそうだー。」と腕をぶんぶん振る
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あっさりとそう告げられてしまったが ボクはまだ諦めていない!
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‥なんて、有触れたカマをかけてみる。流石にキスだとかハグだとか、そんな攻めたことを言って「何言ってるんだこいつ」って思われても嫌だったからまだあり得るくらいのカマを吹っかけてみた。
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撮影日ではないが部室には一応皆いて、それぞれ各々のグループで話していた。ボクとはるさんとうたくんも同じだ、
隅で何気ない話をしていたボクらからはるさんの「え゙!!」というまあ聞き慣れた悲鳴が上がり一気にみんなの視線がこっちへ向く。
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がばっ、と近くにいたたくぱんの頭のテーブル代わりに体重を載せると案の定ゲームの邪魔になったのか山田さんは軽く後ろに投げ飛ばされてしまった
するとたくぱんの横に座り プレーを見ていたゆーまくんが「あ、たくぱんさん。死んじゃいましたよ。」と画面を指差す
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部室がまた一気に騒がしくなる。ボクは喧嘩がヒートアッブする前に「ちょ、ちょっとー!!」と軽く止めに入る
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軽いお説教を受けて山田さんはとうとう拗ねてしまった。
すると本当に小さな声で「あーあ、いいところたったのに。」と耳を澄ませないと聞き逃しちゃうような声でゆーまくんが呟いた
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思い出したように山田さんはくるっと方向を変え 椅子に反対から座る形ではるさんのことじっと見つめる
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みんなからの視線が居た堪れなくなったのかはるさんは諦めたようにそう言う
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ここぞとばかりにそーちゃんがうたくんの肩をぐっと掴み そのまま激しく揺らす
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がしっ、と手首をうたくんに鷲掴みされたそーちゃんは「あ、スミマセンでした。」と手を離す
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勝手に話をすすめる3人の会話を聞き逃さないようにボクは頭をぶんぶん振りながらみんなの話を聞く。──って、
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子供のように駄々をこねるボクに山田さんは「その場にいたからァ〜〜。」と物凄く、うん、とってもウザい顔で言ってきた!!
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さっきまで喧嘩を仲裁していたとは思えないくらいボクは山田さんに腹が立っていて そんなボクを見て山田さんは調子に乗って。
そんな魔のループが繰り返されようとしているときに、こむぎさんが場の空気を変えようと、いや。厳密には話を戻そうと大きく手を叩いた。
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ボクらの言い争いに気を取られていたはるさんが思い出したように顔を青褪めた
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「いいじゃん!お願い!」とうたくんの手を掴みはるさんか懇願すると、見ていられなくなったのかとうとううたくんが重たい口を開いた
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今にも消えそうな声でうたくんはそうみんなに告げた。
最後にまた保険をかけるように「きゅーが、いったんだからな。」と付け足した
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明らかにテンションが上がってにこにこしている山田さんとおそらく別の意味でにこにこしているゆーまくんがうたくんに近寄る
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ぐいぐいとふたりの頭を押しうたくんから遠ざけようとはるさんがうたくんの前に立つ
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と奥で3人も何やらひそひそ話してるみたい、ええ、ボクを置いて行かないでよ!?
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何やら怪しいことを零すゆーまくんにボクは血の気が引いた。
え、え、薬‥!?!?
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少し苛立っているゆーまくんがボクらを帰らせるよう促すけど絶対何かある!とほぼ確信に近い疑いを持っているボクはうたくんに近づこうとするゆーまくんを引き剥がす
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最後しれっと聞いたらいけないような言葉が聞こえてきた気がしたけどボクは聞こえないふりをした。
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何か含みのある答え方をしたうたくんに山田さん初めゆーまくん意外の部員みんながふたりに近寄る
場違いだけど何だか中学生のコイバナみたいでいいね!
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たくぱんに訳のわからないツッコミをされた後、ボクは改めてみんなに聞こえるように叫ぶ。
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「事の発端お前だけど…」としれっとつぶやくうたくんを軽くにらみつける
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またもや小さな声でゆーまくんが呟くと 聞こえてしまったのかそーちゃんがなんて言ったのか聞き返す
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ニッコリと微笑むゆーまくんはもういつも通りで 、 でもどこかモヤモヤがあって。不思議な感じだった。
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「そ、そうだねっ!」とボクも賛同するとみんな帰る準備を始めた。
何でかわからないけどいち早くこの場からゆーまくんを遠ざけないとやばいってことだけは勘の鈍いボクでも分かって、ゆーまくんを引き連れてさっさとボクも教室をあとにした。
あっという間に靴箱まで来れたボクらはさっさと靴を履き替える。
すると早くも追いついてきた山田さんこむぎさんそーちゃんたくぱんも各々のクラスの靴箱から靴を出し 玄関に立った
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言い返せなくなってしまった山田さんをちらりと見て「まあまあ、」とボクは山田さんを宥めるように肩をポンポン叩いてあげた。
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興味津々にこむぎさんがこちらへ近づいてくる。するとそれに便乗してそーちゃんもこむぎさんのあとに続いて「なんすかなんすか!?」と近づいてくる。
あれ、こういうとき1番に来るのはゆーまくんなのに。と思って周りを見回した頃にはもうゆーまくんは居なかった。
もう帰っちゃったのかな?と思ったけど ボクは外履きがまだ靴箱に入っていることを確認して言い争いどころじゃなくなった。
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上履きを履く余裕もなく、ボクは靴下のまま部室のある棟まで走った
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そんな4人の会話も聞く暇もなく ただただボクは部室に向かって走った。
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部室のある階に着いた頃にはもうゆーまくんははるさんたちが向かってくる曲がり角の死角に隠れていた。
よく見るとはるさんもうたくんも手を繋いでいるみたいだった。
やっぱりふたりとも付き合ってたのかな‥?なんて浅い期待を残す。
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なるべく気付かれないように、音をたてないように。ボクはゆーまくんに近寄る。
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ぐっ、とゆーまくんの後ろから抱きつき ゆーまくんもボクも後ろに倒れてしまった。
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ぐぐ、とゆーまくんの腹部にしがみつくボクの腕を引き剥がそうとゆーまくんは手に力を込める、
けれどボクもゆーまくんも小柄な為 完全に互角。とうとうゆーまくんは諦めてしまった。
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さっきも聞いたそのセリフは、一言一句一緒なはずなのに 何故かとても恐ろしく感じた。
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すると、ぐいーっとゆーまくんは難なく起き上がった。
ええっ、さっきまで手を抜いてたってこと!?
なんてシリアスなシーンでこんなことを言えるはずもなく ボクも無駄に格好をつけて
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とだけ言った。
気が付くと廊下にはもうはるさんもうたくんもいなくて。無駄に息を切らしたボクたちが居た。
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とは言ったものの、ゆーまくんは猛ダッシュして疲れているボクを一切待たず 先にスタスタと歩いて行ってしまった。
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「何だか今日は疲れちゃった。」と呟くと後ろから聞き馴染みのある声がボクを呼んだ。
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すっかり気が抜けたボクは思わずたくぱんに抱きついた。
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たくぱんからはさっきまでの動揺はもう感じられず、ゆっくりと状況を飲み込んでくれたみたいで ボクの頭をそっと撫でた。
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もうすっかり泣きやんだボクとたくぱんは1階の廊下を歩いていた。
ずっと無言だったからか、ボクは過剰に「ええっ!?」と反応してしまった。
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たくぱんはそう言うがまだ少し納得が行っていないみたいでボクの方をじっと見つめる。
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少し声を小さくしてたくぱんはそうボクに言った。
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そう言うとたくぱんに何か仕返しをされる前にボクは廊下を走り出した
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「待って、廊下走ったら危ない。」と一生懸命たくぱんも走るがやっぱり体力はボクより全っ然足んないみたいで、すぐに息を切らしてしまった。
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オタクのたくぱんらしいかわいい言葉に「ええっ、それは困るなー」とわざとらしくボクは笑った。
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「さっ、行くよ!」とボクは軽くたくぱんの手を引き走り出した
コメント
5件
待って!鬼!分かりにくいと!思うけど!手繋いでたところ!あれ!1話と繋がってます!!!!!
たくきゅー神ぃぃぃ♥️
なんか最終回みたい!!!全然最終回じゃないです!!!!!!