コメント
25件
続き待ってます!!!大好きです❤️
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
どういうことだ?
一体今何が起きてる??
ゆあん先生に壁に追い詰められながら 至近距離まで近づかれているこの状況。 都合の良い夢か?
最近ずっと心が落ち着かない 状態が続いている。
そしてその原因は明白、 ゆあん先生と鈴木先生だ。
最近より仲睦まじそうな 何だかとても良い感じの雰囲気が 2人に流れていて……
正直俺が入り込む隙がない。
それが悔しくて でもどうにも出来なくて。
やっぱり俺と先生は教室内での 授業や部活でしか関われないけど あの2人は職員室だったり放課後だったり俺よりも関わる時間が沢山ある。
俺がいないとこで進展してたら…… と思うとやっぱりどこか安心できなくて ずっと地に足がつかない良くない意味で ふわふわとした気持ちだ。
じゃぱぱ
いつもゆあん先生に振り向いて 貰うことに必死でそんな出来るわけない 無理難題を押し付ける。
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあん
嘘だ。ゆあん先生の為なんかじゃない。
100%俺の為。 …やっぱりどうしても素直になる 事が出来ない。 先生の前だと無理に強がってしまう。
…いや素直になるのが ''怖い''のだと思う。
もし拒絶された時 それが本音なら取り繕うことが 出来なくなってしまうから。 こうやって言っておけば 何かあっても「嘘」だと 誤魔化すことができる。
言ってしまえば いつも逃げに走ってるということ。 俺はゆあん先生に拒絶された時の 予防線を常に張り巡らさせている。
先生には弱い所を見せたくないから。
きっとこういうずるい所が ダメなんだろうな。
じゃぱぱ
もしゆあん先生の為を思うなら。
…絶対嫌だけどもし ゆあん先生の「恋」を応援するなら 鈴木先生のタイプに合わせて 今のままがいいですよなんていう アドバイスをするべきなんだと思う。
けどそんな事したら 負けを認めるのと一緒だ。 別にまだ負けてないから俺。
ちょっと邪魔するくらい許されるよね?
そう、思ってたんだけどなぁ。
ある日の放課後一日の授業を終えて ゆあん先生の元へと行こうとした 矢先既にその場には鈴木先生がいた。
……文字通り嫌な程見たこの光景。
くっそ、先越された…… なんて思っていたら。
鈴木先生
ゆあん
鈴木先生
ゆあん
鈴木先生
ゆあん
周りの雑音なんて 全てシャットアウトされて その代わりに俺の耳までやけに 大きく聞こえてきたのはそんな会話。
じゃぱぱ
思わずそう息が漏れていた。
じゃぱぱ
じゃぱぱ
上手く理解が追いつかなくて……
いや、信じたくなくて。
何かの勘違いであれと願いながら 橙乃先生との会話を終え別れた ゆあん先生の後を追う。
だが現実はそう甘くない様だ。
暫くして職員室を出てきた ゆあん先生に声をかけた。
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
焦って勢いよく問い詰めて しまいそうになるのを必死に抑え 何とか平然を装って聞いた。
じゃぱぱ
なんて分かりきっている質問を 知らないふりしてしらこく問う。
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
やっぱり。
嫌な予感は見事に的中。 勘違いだったという事には してくれなかったらしい。
ゆあん
じゃぱぱ
先生はただの冗談で言ったって ことくらい分かってるって。 俺を連れていく気が無いことくらい。
だけどその少しの可能性に かけさせてはくれないだろうか。 粘り勝ちって言葉もあるからさ。
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
2人の恋を邪魔したいから なんて言える訳がなく 俯いて言葉を詰まらせる。
そんな俺の様子を見てからか 少し強い口調で言葉を返された。
ゆあん
じゃぱぱ
これは最後の抵抗。 もう無理だって分かってるし 俺がテストをしっかりと取れる事なんて 先生の方がよく知っているはずだ。 だからこれはどうせ俺を諦めさせる為の 適当な言い訳なんだろう。
……だけどさ先生 そんな焦るほど 俺がいちゃ駄目なのかよ、?
何とか来させないようにしようとする ゆあん先生の様子に そんなにあの先生に本気なんだと強く実感させられているようで悔しさが募る。
そしてそんな俺の最後のとどめを 刺すかのように、強く突き放すような
ゆあん
拒絶の言葉。
来るな、や駄目、という 否定の言葉よりも何よりも、
''察しろ''。
この言葉が俺の身体にぐさりと 深く突き刺さった。
恋を邪魔するな、迷惑。
そう言われているような気がして。
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあん
ここからはあまりよく覚えていない。
目頭が熱くなったところで ゆあん先生に背を向けて 流す涙を見せないようにして歩き出す。
迷惑……ね笑
張っておいたはずの予防線なんて まるで使い物にならなかった。
じゃぱぱ、と呼び止める声が 聞こえてきたが暫くしてやってきた 橙乃先生によって直に その声も聞こえなくなった。
ほんっと、惨めだなぁ笑
そう思った事だけはよく覚えている。
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
翌日朝廊下での出来事。
嘘をつく時ほど饒舌になるって 本当だったんだな。 なんて呑気に考えながら ペラペラと思っている訳が無い 偽の言葉を並べる。
……それとついでに 鈴木先生のタイプも教えてあげて。
形になっているか 分からない応援もして。
少し前にこれを言ったら負けを認めるのと同じって言ったけど…… まあ実際もう負けだし笑
俺が無理ならもうゆあん先生には 好きな人と結ばれて欲しいから。
別に俺が無駄なことしなくても 結ばれちゃうんだろうけどさ。
その日はクラスメイトが話しかけてきた のをいい事にその場から逃げた。
そしてその日からはゆあん先生を 見る度にその近くには鈴木先生が居て。 そんな光景を見たくなくて、 だけどその中には多分半分 諦めも混じっていて。
ゆあん先生と話す気になれず ひたすら理由をつけて避けた。
更には今まではこの時間だけは 橙乃先生がいないと優越感を感じていた 部活の時間さえも 苦痛の時間へと変化する。
バスケ部生徒
じゃぱぱ
バスケ部生徒
バスケ部生徒
じゃぱぱ
実は明日からはテスト期間に入るため 部活は休みとなる。 そんなありがたいタイミングに 今だけは神様に感謝をした。
じゃぱぱ
この時、戻らなければ 良かったのかもしれない。
鈴木先生
ゆあん
教室に戻りドアを開ける前に 聞こえてきた2人の声。
じゃぱぱ
じゃぱぱ
教室内を確認しようとも思わないし 去れる事なら今すぐ去りたいが あいにく帰るための荷物はこの教室内。
今この場に入って行けるだけの 気力など存在しない。
……ちょっと屋上で休んでから 帰ろうかな。
そう思って引き返そうとした時。
ゆあん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあん先生にバレた。
そしてただらこの場を離れたい一心、 何も言わずに屋上へとダッシュした。
じゃぱぱ
誰もいない屋上へと着き、 一息つこうと寝そべった。
空は曇天。 その暗さはまさに自分の心打ちを 表しているかのようで 僅かに雨も降ってきている気がする。
降り始めている雨もお構い無しに 目を瞑りそのまま寝てしまおうと 思った瞬間。
聞こえてきたのは階段を 駆け上がってくる足音。
じゃぱぱ
まさか。
ゆあん
じゃぱぱ
俺が屋上について数分後続けて すぐに上がってきたのは ゆあん先生だった。 ……流石にこれは足速すぎね?
てかなんで?
いや、それよりなんか。
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん先生の、様子が違う。
いつもならこう言って 躱せたはずなのに。 それをする隙が全く与えられない。
なんか、怒ってる?
今まで感じたことがない あまりの威圧感に慌てて起き上がり 1歩後ずさったがゆあん先生は そんなことお構い無しに じりじりと距離を詰めてくる。
なんだ、なんだこれ。
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ただ必死に後ろへ後ずさっていたことで 背後さもう空いていない。 古くなったフェンスが ガシャンと音を立てた。 もうこれ以上は後ろへ下がれない というのにゆあん先生はまだ こちらへとやってくる。 こちらの話も全く 耳に入っていないようだった。
更には高いところが苦手なので 下の方を見れない俺は 必然的にゆあん先生の方を見るしかない。
屋上来たのミスったなぁ笑
そう後悔するも遅くそのまま極限まで 近づいてきたゆあん先生は あまりの近さに固まり少しも動けない 俺の腕を掴みフェンスに縫いつけた。
力強…なんて無理やり 意識を逸らそうとしても 目の前に広がるのはゆあん先生。 …見渡す限りの、ゆあん先生。
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
久しぶりに強く動き出した 心臓の鼓動はストッパーを失った かのように勢いを増す。
てか本当に全然話 聞いてくれないんだけど?
あまりの近さに直視出来ず 目を瞑って耐え凌いでいると やっと先生が言葉を発した。
ゆあん
じゃぱぱ
やっと話したと思ったらそれは 今1番聞かれたくない話題。 そして話したくない話題だった。
こっちがただ傷を負うだけなら 最初から話したくなんてない。 そしてそれを思い出した事で 少し冷静になれた。
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
その一瞬少し悲しそうな表情を 見せたゆあん先生。
もうさ、勘違いするから、 そういう顔するのやめて。
俺だってせっかく 諦めようとしてたのに…。
避けてたのだってさ、 橙乃先生といるのを見たくないから とか色々言ったけど……
何より1番は、話しちゃったら その決意が揺らぐからに 決まってるじゃんか。
お願いだから 完全に諦めきれるまで、 待ってよ……。
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
もうどうしたらいいんだよ。
一刻も離れて欲しい。 そろそろ心臓が爆発しそうなんだ。
半ばやけくそになって、 ぼそっと聞こえるか分からない くらいの声で答えた。
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
なんでこういう時だけ ちゃんと聞いてんだよ。
声に出したあとで じわじわと惨めさに襲われた。
じゃぱぱ
聞かなかったことに してもらおうと訂正したが もちろんそんなのが 許されるはずもなく。
ゆあん
じゃぱぱ
誤魔化すことを諦め 相変わらず目の前まで迫っている ゆあん先生とドキドキと苦しさが 混じって変な音を立てている 心臓から必死に意識を逸らしながら 涙目になりつつも答えた。 自分の本音。
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
まるまる俺の本音を話すことなんて 出来なくて「生徒として」なんて 嘘を吐いたが今はそれで許してほしい。
頼むから、拒絶だけはしないで。
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
あれ、これ伝わってないかも?
ゆあん
じゃぱぱ
多分このまま勘違いしといて もらった方がいいんだと思う。 俺のこの気持ちがバレなくて 済むから。
けど、
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
あ、やばいダメだ。
自分で言ってて恥ずかしくなって 完全に首まで赤く染っている。
やっぱ言わない方が 良かったかもしれない。
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
''ゆあん先生じゃん。''
この言葉は口に出来ず、 そのまま飲み込んだ。
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
先生の安堵の表情を見せたあと 今度は口角を上げニヤニヤと楽しむか のような顔つきに変わった。
あーやべ。
言わなくていい事、もあるらしい。
完全なやらかしだ。
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
何とか誤魔化せた、のかは 果たして分からないが 俺の中にはまだ別のモヤモヤが 残っているわけで。
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
そう言ってゆあん先生は 屋上を後にした。 しっかり最後まで俺の心配をして。
ほんっとそういうとこ……
じゃぱぱ
怒涛すぎて何が起きたかよく分からない。
だけど少なからず未だに収まっていない 高鳴る鼓動と火照ってるであろう 顔がそれを証明していた。
俺先生にいつでも来ていいよじゃぱぱ ならって言われた。……よな?
じゃあ別に、 迷惑には思っていないってこと? まだ足掻いても良いってこと? 俺にもまだチャンスはあるってこと?
……そっか、そっかぁ。
雨は既に上がり太陽の日差しが見える。 秋に入る前の時期涼しく冷たくもある風に当てられながら見上げた空に暫う。
じゃぱぱ
そう、改めて口にして。
1度諦めようとしたこの恋。 だけどやっぱり諦めたくない。 諦められるわけがない。
だから俺、もう1回頑張ってみる。
決意した心は広く澄み渡り、 まだ新鮮な気持ちだ。
雨上がり特有の香りと共に そんな新しい挑戦にも燃えた俺を 歓迎するかのような暖かい風が吹いた。