🎲さん短編集

中学での友達とは遠く離れるような 高校を受験した。

そして、そこの高校受験に合格したから、中学の友達全員と別れた。

新しい高校で友達が出来るか心配だった。

教室

入学して、少し経ったくらいに 友達が出来た。

初兎って子。 偶々塾で一緒で そこから仲良くなった。

そんな元気な彼と話す時間は 高校生活の楽しみでもあった。

移動教室もよく一緒に行くようになった。

移動教室中のお話はよく盛り上がって楽しかった。

彼が恋愛話をしている時はとても嬉しそうで聞いてるこっちも応援したくなった。

だけど、彼が付き合っちゃうと今より話せなくなりそうで少し心配だった。

それでも、彼の恋愛話は聞いてて実って欲しいなと思ってしまった。

二学期になって少し経ったある日、 席替えがあった。

前にも何度かあったが、いつも初兎ちゃんと近かった。

だが、今回は初兎ちゃんとまぁまぁ離れてしまった。

でも、これからもいつも通り話せたらと思っていた。

だが、

初兎ちゃんは同じ班のある子と急に距離が縮まった。

ほとけという子だった。 その子はクラスの中でも中心の存在だった。

そんな子と仲良くなった初兎ちゃんは前より違う感じで見えた。

この席替えから、初兎ちゃんとお話する事が減った。

部活

自分の部活はアンサンブル部だった

この子は悠佑って子。 俺はアニキって呼んでるw 同じクラスで同じ部活でもあった為、仲が良かった。

暫くはアニキと沢山お話しようかな

でもやっぱりアニキにも仲良い子が居て、教室ではその子の方に行ってしまうから独りだ。

しょうがないよ、しょうがない

ちょっと友達に依存し過ぎてたな、

そう思う日々だった。

だけど、やっぱり

やっぱり初兎ちゃんとお話したいな

ほとけっちと楽しそうに話す彼を見てそう思っていた。

移動教室も初兎ちゃんと一緒に行かなくなった。

あの二人にいふという子も入った。 まろもクラスで人気な立場だった。

あのグループには近付き難くて、 後ろから姿を見るだけだった。

前までは近かった筈の彼と今では遠い存在になってしまった。

ねぇ、また好きな強化について話そうよ、

今日は一緒に帰りたいなって思い、昇降口で彼を待つことにした。

別に約束なんてしてないけど、 前みたいに帰りたいなって

彼の靴が残っている事を確認して 彼を待った。

彼が来た。

やっぱりかと思った。

けど、今度こそ声を掛けてみよっかな

俺の前を喋りながら通り過ぎて行った。

俺の存在が無いかのように前を通った。

その時、

悲しい

って感じた。

ないこって子だった。 同じ塾の子

クラスは違うけれど、学校に行く時、方向的にいつも一緒に行ってる子だ。

ないくんには言ってもいいかなって今の現状を伝えることにした。

ねぇ、また恋愛話聞かせてよ、

塾に向かう道

そっか、

ねぇ、また名前呼んでお話して、?

初兎ちゃん