いつも交差点で見つける
日本人形みたいな女の子
ただ僕だけを見つめて
僕をずっと探してたみたいに
ずっと会いたかったみたいに───
上司
一条くん
一条
あ、はい
上司
これ、お願いしても良いかな?
一条
分かりました
上司
いつも悪いねぇ、
一条
いえいえ
一条
そんな事はありません
実を言うと結構きつい
精神的にも肉体的にも
僕が断れないのをいい事に
上司はいつも僕に仕事を任せる
その為僕はいつも残業するはめになる
断れない性格になったのはいつからだろう
あぁ、そうだ思い出したくなかった
僕には親がいない
お父さんは警察に捕まり
お母さんは僕を見捨てた
いや、違う
僕"たち"を見捨てたんだ
僕には妹がいる。
でも両親は僕と妹を離れさせた
最後渡されたのは白くて綺麗なペンダントだった。
でも、半分欠けてる
何故かは知らない、分からない
妹を、ペンダントの謎を
僕は探している