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シーナ・キャルメッド
…当日はメイドさえも見送り無し……か。
シーナ・キャルメッド
まぁ、予想はしていたからいいけどさぁ？
従者
お嬢様、馬車が到着致しました。
シーナ・キャルメッド
…ありがとう、では……行ってくるわ。
もうこれで関わらなくて済むよね。
シーナ・キャルメッド
さよなら…。
パカラッパカラッ あからさまに上級貴族だと 見せつけるためのの豪華な馬車 ガタッガタッ 身体に伝わってくる振動
シーナ・キャルメッド
はぁ…これからの事で気が気じゃないわ……
シーナ・キャルメッド
…それにしても、やはり下町は賑わっているわ〜、この雰囲気好き過ぎる早く聖地巡礼したすぎ！！
従者
お嬢様、もうすぐでございます。
シーナ・キャルメッド
コホンッ、分かっているわ。ありがとうね。
シーナ・キャルメッド
（ついテンションが上がりすぎた……）
「ミッドルステイ学園」 上級貴族から才能のある平民まで、様々な人種の揃うこの学園 メイン舞台…聖地キターッ！！！！
シーナ・キャルメッド
危ない危ない、発作が…
気を付けないと。
気を付けないと。
従者
ご到着でございます。
シーナ・キャルメッド
ええ、ありがとう。
今の所婚約者もいないし、揉め事も起きないわよね。
ガチャ、
シーナ・キャルメッド
（おっこらしょっと、随分立派な馬車だったのねぇ…注目が凄いわ、、はぁ）
そんな事を思いながら馬車から降りた途端私の目の前で思い切りズッコケた少女
ルナ・アンディス
っぶべっ！！”
シーナ・キャルメッド
………
ルナ・アンディス
…ぁ、えっと、いっててて、……っぅう、
シーナ・キャルメッド
（え？え？いきなり推しのヒロインちゃん登場！？！？ちっさえ可愛い何この動物ッ！！！！）
シーナ・キャルメッド
（あーだめだめ、だめよシーナ。私は今シーナ・キャルメッド。冷静に冷静に…）
ルナ・アンディス
はっ、し、シーナ様っ！！申し訳ありまッ…
シーナ・キャルメッド
…早く立ち上がりなさい。
ルナ・アンディス
っへ、？
シーナ・キャルメッド
ほら、早く。
ルナ・アンディス
ぁ、は、はい……っ、！
シーナ・キャルメッド
（うわー待ってキツい言い方しちゃったどうやって挽回しようええどうしようッ！！！！）
シーナ・キャルメッド
…怪我、してるわよ。ほら、早く手当をしてきなさい。みっともない。
シーナ・キャルメッド
（あー悪化したダメだこれ！！！！とりあえずえっとえっと……！！）
シーナ・キャルメッド
…ほら、早く…！
そう言って彼女は焦って自分のポケットにあった高価なハンカチでヒロイン、ルナの傷口を自ら覆った。
ルナ・アンディス
ぁ、えっと、あ、ありがとうございます…！えへへ、
シーナ・キャルメッド
（うわーえへへって何！？可愛い！！！！むりなんですけど！？！？辞めてー？？？）
シーナ・キャルメッド
悪化するかも知れないじゃない、早く行きなさい…道中で転ばないようにゆっくりよ…まったく。
ルナ・アンディス
は、はいっ！！
シーナ・キャルメッド
（…キツい言い方過ぎたよねぇえええどうしようもう悪役令嬢まっしぐらじゃん！？）
※そんな事は決してない 彼女の思い込みである
シーナ・キャルメッド
（ふぅ、疲れた…気を引き締めないと。）
コツコツ
？？？
…珍しいもん見たな。
？？？
平民を庇うなんて…頭おかしいんとちゃうか？
？？？
でも彼奴たしか"キャルメッド"だった気が…
？？？
キャルメッド？ぁあ、白派閥か。。
？？？
まぁいいわ、俺達には関係ねぇし。
？？？
行こうぜ。
？？？
んま、そうやな。
？？？
はよせな遅れてまうでー？
？？？
ほな、学園生活
始めますか
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