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竜一
クロス
クロス
クロス
竜一
竜一
クロス
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クロス
クロス
竜一
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竜一
クロス
クロス
竜一
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竜一
竜一
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クロス
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竜一
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竜一
クロス
クロス
竜一
クロス
竜一
竜一
竜一
クロス
竜一
竜一
クロス
竜一
クロス
クロス
クロス
クロス
クロス
クロス
竜一
分かる訳、ない?
天性の才能?家族や仲間に恵まれていた?
そんなの無いに決まってるじゃん
…俺のこの力は、あの人を守る為に死ぬ気で努力して身に付けた物
…今はもう居ない、たった1人の弟の為に
俺に才能なんて無かった、恵まれた環境なんて無かった
全てはあの人のおかげ、あの人に俺は助けられていただけ
何もできない気持ち?そんなの俺が1番知ってる
俺のせいで全てを失ったあの人に、俺は何も出来なかった
どんなに手を伸ばしても届かなかった…会いたいとどんなに願っても、会えない
…これは、俺への、あの人の全てを奪った、俺への罰
決して打ち明けてはならない、弱音を吐いてはいけない
…けど
今だけは、相棒を助ける為に、いいかな…?
ねぇ…空
…竜ちゃん?
…お前
クロス
竜ちゃんの涙を、俺は一度も見た事が無かった
どんな時だろうと、あいつは一切の弱音と涙を見せなかった
…母が死んだ時も、あいつは泣かなかった
その竜ちゃんが泣いていた
竜一
クロス
竜一
…思い出した、俺は竜ちゃんが泣いてるのを見た事がある、昔はしょっちゅう見ていた
竜ちゃんはいつも泣いてた、鍛錬を嫌がり抜け出してどこかへ遊びに行っていた
その度に探しに行くのは俺の役目だった、だけど竜ちゃんは必ずいつも同じ場所にいた
竹林の奥深くにある花畑、そこにいつもいた
一本の木の下でスヤスヤといつも寝ていた
なんでいつもここに居るのと聞くと、落ち着くとだけ答えていた、真相は今でも分からない
だけどある日、俺がいつもみたいに竜ちゃんを迎えに行くと竜ちゃんは泣いていた、その様子はいつもと違った
服は泥だらけ、膝は擦りむいて血が流れているのをそのままに、ハートのロケットを握りしめ泣いていた
その表情はいつも駄々をこねている子供の顔ではなく、何かを我慢するようなとても悲痛な表情だった
その日から竜ちゃんは、弱音を吐かなくなった
俺と一緒に鍛錬はしなかったけど、影でこっそり努力をしているのは知っていた
竜ちゃんのあの強さは才能なんかじゃない、俺より何倍もの努力をして得た力なのだ
…それを俺は知っていた筈なのに
竜ちゃんは周りが言うような天才でも才能の塊でもなく、ましてや強くてカッコいいヒーローでもない
喜怒哀楽を感じる、ただの少年なんだ
ずっと俺は竜ちゃんをそばで見てきた、無理をし続ける竜ちゃんを隣で支えたかった、それなのに
…いつの日か、俺の守りたいは、勝ちたいに変わっていた
何が守るだ、逆に傷つけて、ばっかじゃねーの
なぁ竜ちゃん、俺…ちゃんと相棒になれたか?
馬鹿だなクロちゃん
相棒ってのは背中を任せられる、信用できる相手の事
そして助け合い、間違った時はぶん殴ってでも止める物だよ
竜一
クロス
クロス
竜一
クロス
クロス
クロス
竜一
クロス
竜一
クロス
クロス
竜一
クロス
竜一
クロス
竜一
クロス
竜一
竜クロ
クロス
竜一