ドカッ
あき
ゴッバキッ
校舎裏で響く、俺の体から出る不快な音と俺のうめき声、そして…
いじめっこ
いじめっこ
人を馬鹿にする笑い声
いじめっこ
いじめっこ
これらの音を毎日聞くようになったのは、いつからだろうか
あき
俺の目からはもう、涙すら出てこない
体がもう限界ってことだ
あき
痛い体を動かして、 俺は走り出した───
バンッ!!!
あき
走ってきて、扉を勢いよく開けた先は屋上
もう学校は終わっており、放課後の時間のため、薄暗い
ぼんやりと景色を眺めながら、呟いた
あき
俺は神様を信じていた
神様は弱いものの味方をしてくれるのではないかと
でも、「最後」まで神様は味方をしてくれなかった
あき
ジャンプして、フェンスの上に乗る
バランスを保ちながら、ゆっくりと立つ
あき
あき
あき
あき
あき
言いきった瞬間に思いっきりジャンプする
目を閉じて、「来世では幸せになれますように」なんて願おうとした時…
グイッ
あき
手首に何やら痛みが走った
あき
目を開けるとそこには───
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