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赤兎が連れてきてくれた場所は
とても不思議な空気が漂っていた。
そして
彼の前には群青色の鳥居がたたずんでいた。
青兎
赤兎
赤兎は元気よくその鳥居をくぐって行った。
すると
目の前にいた彼は僕の視界から消えてしまった。
青兎
すごく混乱した。
とてもじゃないが
その鳥居をくぐれる気にはなれない。
カタカタ…
自分の手が小さく震えているのがわかる。
僕が立ち尽くしていると
赤兎が再びぱっと鳥居の前に現れた。
赤兎
少し悲しそうな顔をしながらも
笑顔な赤兎に
とても申し訳ない気持ちになってくる。
青兎
青兎
そう言って赤兎の顔を伺うと、
赤兎は顔を真っ赤に染めている。
赤兎
赤兎
赤兎
赤兎
先程の寂しそうな顔とは一転して
すごく動揺している。
青兎
その様子がおかしくて笑ってしまう。
動きをぎこちなくしながら
赤兎は再び鳥居をくぐって行った。
青兎
震えていたはずの自分の手は
全く震えることなく、温かくなっていた。