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あなたがくれた口紅
私には似合わないから
棚の中にしまった
だけど…
本当にそれで良かったの?
ハルヒト
ユカリ
ハルヒト
ユカリ
悲しいな
俺が渡した口紅で
俺色に染まってほしかった
俺だけの夏麦になって欲しかった
夏麦ゆかり、君はまだ
気づいていないだろう
俺の好きという気持ちに
ユカリ
会社に行く時間だ
今日も貰った口紅をつけなかった
見るからに安そう…
どうせ大したことないだろうね
ある日のこと
私は試しに貰った口紅を つけてみることにした
ユカリ
ユカリ
私の唇が君色に染まっていく
ユカリ
思わず口に出してしまった
容器がとても安っぽいのに
口紅はとても高級だ
ユカリ
ハルヒト
ハルヒト
ユカリ
ハルヒト
ユカリ
俺色に染まった君は
とても美しい
ユカリ
ハルヒト
街を歩くと
周りの人の視線をひきつけていた
みんな私の唇を見ている
ハルヒト
ユカリ
ハルヒト
ハルヒト
ユカリ
ユカリ
ユカリ
ユカリ
ハルヒト
ユカリ
ユカリ
ハルヒト
君がくれた口紅で
君色に染まった私の唇は
いつまでも輝いている