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家に帰りたくない

そんな気持ちはいつも通り

でも、今日は違う

et

.....少しだけ頑張れるかもしれない

yanくんがそばにいると そう思える自分がいた

いつも一人で抱えていた心が 少しずつ溶けていく感覚

でも家のドアを開けて瞬間

その感覚は簡単に壊れた

ガチャ___

リビングにはお父さんがいた

私が帰るなり冷たい目線を向ける

etの父親

.....遅かったな

et

.....寄り道してた

それだけ答えると お父さんの眉が少し動いた

etの父親

またか。お前は何も努力しないのに、そうやって好き勝手にやって......。

その声がまるで棘のように心に刺さる

et

.....努力してるよ

自分でも驚くほど小さな声だった

etの父親

してない。お前一人じゃ何もできないんだから

いつも通りの言葉

でも今日は違った

et

......一人でできるよ!!できないとか言ってるけど何か一緒にやってくれたことある!?

etの父親

父親に向かってなんていう態度だ!

etの父親

大体最近学校はどうなんだ?成績は?

et

その話ばっかり!!もう聞き飽きたんだよ!!

et

成績だって私は勉強頑張ってるのに肯定してくれたことあるの!?

et

いっつももっと頑張れって!!少しは頑張ったねって言ってよ!!

etの父親

俺はetのために言ってるんだ!!

etの父親

勉強ができなければ幸せになれないんだ!!

et

私のためにって....その言葉ずるいよ!!

et

確かに勉強できないと社会に出たとき危ないかもしれないよ!?

et

でもッs

etの父親

黙りなさい!!結局はお前一人じゃ何もできないんだから!!

et

ッ.....

自分でもびっくりだった

いつも反抗なんかした事なかったから

お父さんだってびっくりしたはず

でもやっぱりこの家にとって私は

お荷物でしかないんだ

et

.....そんな事ない

私は鞄を置き階段を駆け上がった

涙が溢れそうになるのを堪えて

自分の部屋のドアを閉めた

ベットに座り静かに携帯を開く

yanくんの連絡先を 見つめながら手が震えていた

et

....こんな事で頼っていいのかな

でも、胸の中の苦しさに耐えきれず yanくんに電話をかけた

電話をかけるとワンコールも しないで電話に出てくれた

yan

どうしたんですか!?何かあったんですか!?

et

.....ッ今...話せるかな...?

yan

もちろんです!どうしたんですか?

yan

あと、泣いてますか?

et

どうしてわかったの?

yan

わかりますよ。俺はetさんをずっと見てますから

et

そうだったね(笑

yanくんのおかげで少しだけ笑える

et

.....少しだけ会えないかな?

yanくんは電話の後 すぐに公園に来てくれた

夜の公園は静かで 冷たい風が頬を撫でる

yan

etさん、大丈夫ですか?

yaxくんの声は優しくて 安心できる声

et

....お父さんと言い合いになった

その言葉を聞いて yanくんの目は鋭くなった

yan

....何て、言われたんですか?

et

.....『お前なんて一人じゃ何もできない。努力してない』って

yan

.....

その一言にyanくんは拳を握った

yan

etさんは、そんな事思わないでください

yanくんの声は少し震えている

yan

俺はetさんはすごく努力してるすごい人だと思って

et

.....どうして?

yan

だって、こんなに頑張ってるじゃないですか

yan

学校にもちゃんと行って、俺ともこうやって話してくれて

yanくんの言葉が胸の奥に響く

et

....当たり前のことだから

yan

違います。当たり前のことなんかじゃないです

yan

生きてるだけで偉いんですから

yan

etさんは生きて偉いです。頑張ったって自分で褒めていいんです

et

....ッでも、お父さんは認めてくれないッ

yanくんはその言葉に少しだけ笑った

et

なんで、笑うの....?

et

私のこと馬鹿にしt

yan

違います。ごめんなさい。そう言う意味じゃないです

yan

だって通じなくていいじゃないですか

et

....どう言うこと?それじゃあ誰にも伝わらないよ....?

yan

いいえ、俺にちゃんと伝わってますよ

et

....あ.....

yan

だから、俺の前では弱気になっていいんです

yan

俺は見なかったことにしますし褒めて欲しかったら俺が褒めますし慰めます

その言葉に涙がこぼれそうになった

et

....yanくん

yan

はい?

et

...ありがとうっ!

その言葉を口にした瞬間 涙が頬を伝うのを感じた

yan

....ッ

yan

反則ですよ.....(ボソッ

yanくんの顔は赤かったけど 何も言わなかった

そして私の隣に静かに 座り続けてくれた

冷たい夜の風が吹く中で

胸の中はとても暖かかった

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