ガチャン
突然、彼氏に鎖を繋がれた
私はショックで何も食べれなかった
どのくらいの月日が経過したのだろうか
数えるのにも気力が出なくて全くわからなかった
納得もできないものを反省できる訳もなく、私はただ黙りこくっていた。
その日から彼は話してくれなくなった
食事の時は持ってきて回収するだけ。
会話も何も無い
徐々に寂しくなっていた
外に出れないことがじゃない
彼と話せないことが。
そして私は行動を起こす
彼が夕食を置いた。
今日はハンバーグらしい
ナイフも置いてあった
これを使って切れということなのだろう
僕は食べ終わるとナイフの汚れをティッシュで拭き取り、じっと眺めた。
僕は鏡の前に立ち、頬を切ってみた
涙と笑み、そして血が零れる
そして私は、ナイフを腹に向けた。
グサッ
痛い
けど
彼と話せない苦しさに比べたら全然マシだ
私は自分の頬を指でなぞり、壁に指を向けた
そして意識が消えるまで 涙と笑みを浮かべながら
永遠と文字を書き続けた
ゴンッ
音がした
僕は愛する彼女の名前を呼びながら彼女を監禁している場所に行った。
ところがもう既に遅かったのだ
彼女は血を出して倒れていた。
壁には無数の「あいしてる」の血文字
涙が溢れてきた
同時に彼女との楽しかった思い出がフラッシュバックし、彼女にしたことを酷く後悔した
僕にはただただ、謝ることしか出来なかった──
『アイシテル』
使用メーカー キミの世界メーカー 様