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( '-' )…ッスー好きですね、はい。なんか尊すぎて尊いですね(?)ありがとうございます!
このお話、大好き… あっ、あと、ひな様っていう私の尊敬様のことを、書かせていただいたものがあるので、見ていただけると嬉しいです!
ひな
1度そういう関係を持ってしまうと、元に戻るのは難しい
ないこ
If
優しく抱かれると、深く満たされる
名前を呼ばれるともう何も考えられなくなるくらい心地良い
いつの間にか俺とまろは会う度に体を重ねるようになっていた
ないこ
If
俺の分のコーヒーを運びながら苦笑いするまろ
俺の事を抱いた次の日、まろは甲斐甲斐しく世話をしてくれる
If
ないこ
そもそも腰が痛くなるような抱き方をされたことが1回も無い
あるのはほんの少しの倦怠感と、満たされた幸福感だけ
ないこ
普通は入れないようなところに入れるんだから、痛みが残って当然のはずだ
それでも痛みがないのは、まろが俺の事を本当に優しく抱くからなんじゃないかと思う
ないこ
If
パンの乗った皿を机に置いて肩を回してみせる
If
If
ないこ
ないこ
椅子を引いて俺の正面に座りながら視線を逸らすまろ
If
If
ないこ
ないこ
言うとほっとしたように顔を綻ばせる
ないこ
If
ないこ
If
棚の上に置いてあった袋からレンタルしてきたDVDを取り出す
ないこ
If
If
ないこ
ないこ
If
ないこ
口の中いっぱいに頬張るまろに思わずツッコミを入れて、まだ熱いパンを齧った
女優
俳優
借りてきたのは少し前にヒットした洋画
コンビニで買ってきたポップコーンをふたりでつまみながら字幕を追う
If
真剣に画面を見つめる横顔をそっと盗み見る
ないこ
もっと近づきたくて、もっと傍にいたくて、まろの方に寄りかかる
If
ないこ
驚いたようにこちらを見るまろに思わず笑いを零す
触れている肩が熱くて、ついでになんだか顔も熱くて、赤くなっているだろう顔を見られないようそっと逸らした
ないこ
If
エンドロールが流れ終わってテレビが真っ暗になる
If
ないこ
顔を向けるとふわ、とまろの香りして、思わず頬を緩める
If
ないこ
If
If
笑いながら言われたその言葉にガツンと頭を殴られた気がした
ないこ
If
If
ないこ好きやったもんな、とまた笑うまろ
何でもないことのように発せられる言葉に、胸が苦しくなる
さっきまで感じていた満たされた気持ちが段々と小さくなる気がした
ないこ
ないこ
分かりきっていた事実を、今初めてちゃんと認識した気がした
play中の柔らかい声に、甘いキスに、包み込むような優しさに
いつしかすっかり騙されていた
俺がまろを想うみたいに、まろも俺を想ってくれてるんじゃないかって
俺がまろを好きなように、まろも俺の事を好いてくれてるんじゃないかって
If
If
心配そうに俺の顔を覗き込んでくるまろ
ないこ
恥ずかしかった
こんな、勝手に期待して、裏切られたような気になって
ないこ
If
初めて体を重ねる前、まろが言った言葉がふいに蘇った
俺はplayも行為も、全部まろが初めてだけどまろにとってはそうじゃない
今までにも何度も、ああやって優しく他の人を抱いたんだろう
俺の代わりなんていくらでもいる、その事実が重くのしかかる
ないこ
If
ピコン♪
俺の名前を呼びかけたまろが、スマホを開いた
If
ないこ
If
ないこ
If
ないこ
食べ終わったポップコーンのゴミを捨ててまろの荷物を持ってきてやる
If
ないこ
ないこ
If
俺が笑ったことに安心したのかまろも表情を緩めた
If
If
ないこ
If
If
ないこ
ちら、と時計を見たまろが慌ただしく家を出ていく
バタン、と扉が閉まる音を耳にして、ソファにもう一度腰を下ろした
一緒に映画を観ていたときのあの満たされた気持ちはもうどこにもなくて
この短時間で心に穴が空いたように、大切なものが欠けた気がした
ツン、と鼻の頭が熱くなって、唇を強く噛む
ないこ
ないこ
ないこ
拳を強く握って、涙を堪える
ないこ
まあ、まろが求めてるのは一緒にplayするパートナーだけだし
ないこ
パートナーになろうって、言ったその時から
まろにとって俺は自分の欲求を満たす「セフレ」以外の何物でもなかったんだ
堪えきれなかった涙が握りこんだ手の甲に落ちた
If
ないこ
体を重ねる
まろが俺を求めるから
If
ないこ
ないこ
If
ただ、まろだけを求めて手を伸ばす
If
ないこ
痛くないよ
いっその事手酷く抱いてくれればよかったのに
そしたらこんな、勝手に勘違いすることもなかった
If
ないこ
体は快感を訴えてくる
でも以前までの、心まで満たされるような温かさはない
ないこ
ただのセフレじゃなくて、恋人に、なりたかったんだもん
本気で、なりたかったんだ
ないこ
足りない
全然足りない
満たされない
ないこ
応えるように深く俺を犯して、微笑むまろ
If
合わせた青い目が、優しく細められた
If
ないこ
ないこ
だから
近づいてきたまろの唇に手のひらを当てた
ないこ
もうこれ以上、勘違いなんかで惨めな思いはしたくないから