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ふゆちゃん

     〔attention〕
・語彙力がゴミカス
・過呼吸描写あり(バカ下手クソ)

天馬兄妹出てきます(咲希は短い) ↓レッツ本編

Side TOYA

彰人

オレが忘れてるのは、

この人

彰人

のこと?

冬弥

····っ!

『彰人は本当に、俺のことを忘れている』という事実を改めて突き付けられた。

えっ?ちょっと彰人、嘘でしょ?本当に....忘れちゃったの....?

こはね

嘘だって言ってよ.....東雲くん....

白石が若干泣き笑いの顔でそう言った後、小豆沢も半ば泣き顔で、この事実を受け入れようとしていた。

冬弥

(彰人....)

俺は心の中で、彰人の名前を呼ぶことしかできなかった。

絵名

本当に....憶えてない?

絵名さんが確認する。

彰人

····おう

彰人はそれだけ答えた。 ひゅっ、と喉の奥から嫌な音がした。

冬弥

(·····え?)

ん?どうしたの?

こはね

大丈夫?

そう言う2人の声も、俺には聞こえていなかった。

冬弥

ひゅっ、

絵名

えっ?ちょっと!!

冬弥

はぁっ...はぁっ...ひゅっ...ぐっ..はっ...

ねえ、ちょっと!!冬弥!?

冬弥

はっ...はっ...ひゅっ...ぁ...はぁっ...ひゅっ...

冬弥、落ち着いて!!聞こえる!?

微かに、白石の声が聞こえる。

冬弥

コクン
はっ...はっ...ひゅっ...

聞こえるんだね、オッケー。いい?私に合わせて呼吸してね?いくよ?

冬弥

····っ...コクン

スーーーハーーー

言われた通り、白石に合わせて呼吸をする。

冬弥

スーーーハーーー

もう一回やるよ?
スーーーハーーー

冬弥

スーーーハーーー

冬弥

(先刻よりも格段に呼吸がしやすくなった...)

こはね

青柳くん...大丈夫...?

冬弥

ふぅ...ふぅ...ああ、大丈夫。すまない、助かった

Vivids

良かった~....!!

絵名

はあ~、吃驚した。冬弥くん、大丈夫?

絵名さんも心配そうに聞いてくる。

冬弥

はい、大丈夫です

こはね

取り敢えず一安心だね!

冬弥

ああ、心配をかけたようですまない。

こはね

全然大丈夫だよ!

あ、彰人、いつの間にか寝てる。

絵名

ホントだ。まあでも、今はいいんじゃない?

こはね

そうですね

それにしても....本当に忘れちゃったみたいだね~。

白石が半ば呆れたような口調で言う。

冬弥

そう、だな

あ、そうだ!ねえ、冬弥。今日...もう帰る?

冬弥

····え?

だって...なんか辛くない?自分の大事な相棒に忘れられるのってさ。

冬弥

····っ

白石に痛いところをつかれ、言葉に詰まる。

でしょ?これは冬弥が傷つくかもしれないけど....一番すぐ側にいたのに、急に隔離された感じになるでしょ?

こはね

···だから、家で心を落ち着けて、ってことかな?

小豆沢が白石の言葉を先取って言った。

そうそう!でも...どうする?冬弥次第なんだけど

冬弥

···そうだな。じゃあ、今日は帰らせてもらう。

俺は少し迷ってそう言った。

絵名

そっか。またね、冬弥くん

冬弥

···はい。失礼します

そう言って俺は病院を出て、家には帰らず、司先輩の家へと向かった。

Side TSUKASA

時刻は午後1時。次のショーの練習をしようと思い、オレが立ち上がったのとほぼ同時に、家のインターホンが鳴った。

【ピーンポーン】

咲希

はーい!

オレの妹の咲希が応答した。インターホン越しに聞こえた声は___冬弥。

冬弥

(インターホン越しに)
咲希さん、すみません。司先輩、今いらっしゃいますか?

どうやらオレに用があるらしい。

咲希

うん、いるよ!呼んでくるからちょっと待っててね!

冬弥

(インターホン越しに)
はい。

咲希

お兄ちゃーん!とーやくんが、お兄ちゃんに用事があるって!

ああ!今行くぞ!!

オレはそう返事をして、玄関へ向かい、扉を開けた。

おお、冬弥!!久し振りだなあ!

冬弥

お久し振りです、司先輩。

それで、オレに用があると聞いたのだが...まあ取り敢えず上がれ!

冬弥

はい、お邪魔します

オレはそう言い、冬弥を部屋へと案内した。

すまないな。オレの部屋には、椅子が1個しかないから床に座ってもらうが...大丈夫か?

冬弥

あ、はい。大丈夫です。

冬弥はそう言うと、何の躊躇いもなく床に座った。それに続けてオレも床に座り、

それで、どうしたんだ?

と、冬弥に尋ねた。

冬弥

彰人の...ことなんですけど...

ああ彰人か!彰人が...どうかしたのか?

冬弥

···実は...今日の11時半くらいに、彰人が事故に遭ったんです。それで、病院に運ばれたんですけど....

····!?まさか...死んだのか!?

冬弥

あ、いえ、違うんです。生きてるんですけど...記憶喪失したみたいで.....

記憶...喪失...

冬弥

はい、それで___

冬弥はそこで一旦言葉を切ると、少し息を吸ってこう言った。

"俺のことだけ忘れてるんです"

と。

····え?

自分でも驚くくらいに素頓狂な声が出た。冬弥は続けた。

冬弥

他の人のことは憶えてるんです。例えば、彰人のお姉さんのことやチームメイトのことも。

まさか本当に...

冬弥

·····はい

2人の間に沈黙が流れる。 一瞬にして、この場は重々しい空気になってしまった。オレは、冬弥にかける言葉が見つからず、ただ冬弥を見つめることしかできなかった。

冬弥は、言うことを思い付いたというような顔をしてこう言った。

冬弥

多分、彰人が俺のことを忘れてるからだと思うんですけど、彰人の話をしたり、彰人の話をされたりすると、頭が痛くなるんです。時々過呼吸になるんですけど....

それは...今もか?

冬弥

そう、ですね。少しだけ...

そうか....

オレは何とかして彰人に冬弥のことを思い出してもらいたくて、作戦を考えた。そして、思い付いた。

····!!これだ!!これぞ名案!!

冬弥

え?

病院に行くぞ!!冬弥!!

冬弥

え?え、ちょっ、司先輩!?

NEXT 司が考えた作戦とは!?

117タップお疲れ様でした! それでは皆様お先にBye guys!

信頼、記憶、相棒、喪失

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度タイプ過ぎて言葉が出ない…私は、こう言う系が好きなのだ…フォロー失礼します!続きまってます!

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