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キミは夜を照らす月。 -毎日キミに恋してます-

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キミは夜を照らす月。 -毎日キミに恋してます-

3 - キミは夜を照らす月。 -毎日キミに恋してます- 第3話

♥

25,230

2020年10月14日

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藤堂 瑠菜

気になるよ…

藤堂 瑠菜

(恭夜くんが浮気なんてするわけないって)

藤堂 瑠菜

(頭では分かっているけど…でも…)

藤堂 瑠菜

30分後

大島 恭夜

ただいま~

大島 恭夜

あれ?瑠菜まだ起きてたのか?

藤堂 瑠菜

うん…。恭夜くんの顔を見てから寝ようと思って…

大島 恭夜

そっか笑

大島 恭夜

こんな時間になってごめんな…

ポンポン

藤堂 瑠菜

…!

藤堂 瑠菜

(頭ポンポンってされたから)

藤堂 瑠菜

(…思わず、体を後ろに引いちゃった…)

藤堂 瑠菜

(変に思われたかな!?)

大島 恭夜

…?

大島 恭夜

瑠菜…?

大島 恭夜

(何となく様子がおかしい…)

藤堂 瑠菜

学校の仕事で…遅かったんだよね?

大島 恭夜

そうだよ

大島 恭夜

(仕事後に、先生たちが歓迎会をしてくれたから)

大島 恭夜

(少しだけ食事もしてきたけど)

大島 恭夜

(食事してくることは昨日も言ってあったよな?)

藤堂 瑠菜

藤堂 瑠菜

(だめだ…)

藤堂 瑠菜

(このままここにいたら)

藤堂 瑠菜

(『女性とふたりでいなかった?』とか聞いちゃいそう…)

藤堂 瑠菜

ごめん、先に寝るね…

大島 恭夜

あぁ…うん…

この日は、別々の部屋で寝ることにした──

翌日

午後7時半過ぎ

大島 恭夜

ただいま~

大島 恭夜

…?

大島 恭夜

(あれ…?)

大島 恭夜

瑠菜~?いないのか~?

いくつかある部屋を見て回るが見当たらない

大島 恭夜

(瑠菜のやつ…どこへ行ったんだ?)

大島 恭夜

(まぁ、友達といるかもしれないし…もう少し様子みるか)

午前0時過ぎ

大島 恭夜

さすがに、電話してみるか…

大島 恭夜

応答なし

応答なし

10分後

大島 恭夜

応答なし

応答なし

大島 恭夜

応答なし

応答なし

大島 恭夜

(瑠菜…ほんと、どこ行ったんだよ…)

翌日の昼

宮下 すみれ

瑠菜、なんか顔色悪くない?

藤堂 瑠菜

そうかな?どこも悪くないし、大丈夫だよ

宮下 すみれ

そう?それならいいけど

藤堂 瑠菜

(すみれちゃんに心配かけちゃダメだ…)

藤堂 瑠菜

(昨日は恭夜くんに会いたくなくて)

藤堂 瑠菜

(陽子ちゃんちに泊まらせてもらったんだよね…)

藤堂 瑠菜

(今日も陽子ちゃんちから来たし)

藤堂 瑠菜

(ああ…恭夜くんから、何回も着信入ってる…)

米原 康生

そういえばさ…

米原 康生

藤堂さんって、彼氏とかいるの?

藤堂 瑠菜

えっ…

宮下 すみれ

米原くん!

宮下 すみれ

今はそういう話はしなくていいじゃない…

米原 康生

ごめん…。何となく気になったんだ…

藤堂 瑠菜

えっと…

宮下 すみれ

瑠菜、話したくなったときに言ってくれたらいいよ?

宮下 すみれ

康生は、気になったことをすぐに聞いちゃうタイプなんだ笑

宮下 すみれ

許してあげてね?

藤堂 瑠菜

ううん。私こそ、ごめんね…なんか曖昧な感じにしちゃって

米原 康生

(…初めて会った時から…目が離せないのは何でだろう?)

米原 康生

(もし、藤堂さんに彼氏がいたら…僕はどうする?)

その日の夜

午後7時

白井 陽子

瑠菜ちゃん、話は昨日何となく聞いたけど…

白井 陽子

(私が一昨日にあんなことを言ったばかりにごめん…!)

白井 陽子

先生に、ちゃんと聞いてみたほうがいいんじゃないかな?

白井 陽子

だってほら、学校の仕事でって言ってたんでしょ?

藤堂 瑠菜

うん…

白井 陽子

新しく入ったばかりだし、歓迎会とか…ありそうじゃん?

藤堂 瑠菜

(歓迎会か…確かに…)

藤堂 瑠菜

でもそれなら、そう言ってくれればいいと思わない?

藤堂 瑠菜

濁す必要ないよね?

白井 陽子

…まぁ…それは…ね…そうだけど…

白井 陽子

(ダメだ…。高校の時みたいに、上手くなだめられない…)

藤堂 瑠菜

藤堂 瑠菜

でも…陽子ちゃんに迷惑ばかりかけられないし

白井 陽子

あっ、いや…私は別に迷惑とか思ってないからね?

白井 陽子

見ての通り、まだ彼氏いないし笑

白井 陽子

いつまでいてくれても構わないけど

白井 陽子

曖昧なままなのは、瑠菜ちゃんがツライんじゃないかな?って思ってさ

藤堂 瑠菜

…ありがとう。帰って話してみるね!

藤堂 瑠菜

(陽子ちゃんは、私が恭夜くんと同居してるのを知ってる数少ない友達)

藤堂 瑠菜

(だから、彼女にしか相談できないこともあるんだよね…)

白井 陽子

うん、そのほうがいいと思うよ!

私は持ってきていた荷物を片付けると、恭夜くんのマンションへ戻った

藤堂 瑠菜

…ただいま、恭夜くん

大島 恭夜

瑠菜…!

ギュッ

恭夜くんは私を抱きしめてくれた

藤堂 瑠菜

…ごめんね。勝手に出て行ったりして…

大島 恭夜

凄く心配したんだぞ…?

大島 恭夜

瑠菜の実家へ電話しようかとも思ったけど

大島 恭夜

俺が原因かもしれないって思ったから…

大島 恭夜

俺が何とかしないとって思ったんだ

藤堂 瑠菜

(恭夜くん…)

藤堂 瑠菜

(今ここで聞かないと、ズルズル引きずっちゃいそうだし…)

藤堂 瑠菜

心配かけてごめんなさい…

大島 恭夜

帰って来てくれただけで…もういいよ

藤堂 瑠菜

藤堂 瑠菜

恭夜くん…一昨日、仕事で遅かったって言ってたけど…

大島 恭夜

…?

藤堂 瑠菜

その…女性とふたりでいたりとか…

その途端、恭夜くんは抱きしめていた手を離した

大島 恭夜

えっ?ないない。それはないよ!

大島 恭夜

ごめん。俺もちゃんと説明すればよかったんだよな…

大島 恭夜

あの日は、先生たちが俺の歓迎会をしてくれてたんだ

大島 恭夜

3年生の先生たちで、行ける人たちだけで食事してたから

大島 恭夜

6人くらいかな?

大島 恭夜

もちろん、その中には女の先生もいるけど

大島 恭夜

瑠菜が思ってるようなことはなかったよ

藤堂 瑠菜

そうだったんだね…良かった…

大島 恭夜

でも、なんで俺が女性とふたりっきりだって思ったんだ?

藤堂 瑠菜

うん…。あのね、陽子ちゃんから電話が来て…

藤堂 瑠菜

あの日、先生を見かけたって言ってたの

大島 恭夜

(白井のやつ…俺たちの関係知ってんだから)

大島 恭夜

(余計なことを瑠菜に言うなよ…)

大島 恭夜

(まぁ知ってるからこそ、心配して言ったのかもしれないけど…)

大島 恭夜

なるほどな…。状況は分かった

大島 恭夜

で、昨日はどこ泊まってたんだ?白井のとこか?

藤堂 瑠菜

うん。陽子ちゃんのアパートに泊まらせてもらってた

大島 恭夜

…よかった

大島 恭夜

連絡もつかないから心配してたんだ…

藤堂 瑠菜

ごめんなさい…

大島 恭夜

…本当に無事でよかった

藤堂 瑠菜

(お互いに言葉足らずだったね…)

藤堂 瑠菜

(これからは、もっと素直に聞いていこう…)

数日後

4月後半

数学の授業後

如月 花音

大島先生って、教え方うまいよね!

大島 恭夜

褒めても何にもでないからな~

如月 花音

そんなんじゃないよ…!

如月 花音

私、去年まで数学嫌いだったけど…なんか今年は頑張れそう!

大島 恭夜

…で?本当の目的はなんだ?俺に話しかけてきた理由

如月 花音

あれ?バレました?笑

大島 恭夜

(瑠菜の友達だけのことあるな…。類は友を呼ぶ)

如月 花音

瑠菜ちゃんとはもう長いんですか?

大島 恭夜

ノーコメント。聞きたかったら本人に聞けばいい

如月 花音

え~。こんな近くに彼氏さんがいるのに~?

大島 恭夜

それを言うな…

大島 恭夜

っていうか、如月のことすげぇ目で見てる奴がひとりいるから

大島 恭夜

早くそいつのとこへ行け…

如月 花音

(すげぇ目で見てるやつ?)

如月 花音

…!

如月 花音

(水無瀬くん…!)

如月 花音

じゃあね、先生!

翌日の夜

大島 恭夜

ただいま~

藤堂 瑠菜

お帰り!今日はね、私が夕食作ったよ!

大島 恭夜

おっ、そうなんだ?楽しみだな

藤堂 瑠菜

これからは私もちょこちょこ作るからね~

藤堂 瑠菜

(花嫁修業、的な…?)

藤堂 瑠菜

ふふっ♪

大島 恭夜

(今日はやけに機嫌がいいな…)

藤堂 瑠菜

さぁ、食べよ♪

大島 恭夜

あぁ

いつも通り向かい合わせに座り、食べていると…

大島 恭夜

瑠菜…そこ、ご飯つぶ付いてる

藤堂 瑠菜

ん?どこ~?ここ?

大島 恭夜

いや、そこじゃない…

そう言いながら、身を乗り出して私に近づき──

大島 恭夜

ここ…

ペロッ

藤堂 瑠菜

…!?

藤堂 瑠菜

(完全に今、舐めたよね!?)

大島 恭夜

キスまでしてる仲なのに、今さらこんなことで照れんなよ笑

藤堂 瑠菜

そ、そうだけど…!

大島 恭夜

(やっぱ、瑠菜の反応可愛いわ…飽きねぇな)

夕食も食べ終わり、ふたりでまったりしていると…

大島 恭夜

もうすぐゴールデンウイークだし

大島 恭夜

どこか出かけるか?

藤堂 瑠菜

いいの!?出かけたい!

大島 恭夜

じゃあ、何したいか決めといて?瑠菜の行きたいとこへ行こう

藤堂 瑠菜

うん!

藤堂 瑠菜

(外で堂々とデートできるようになったんだよね。嬉しい…!)

大島 恭夜

じゃあ、そろそろお風呂に行ってくるよ

藤堂 瑠菜

うん

1時間後

藤堂 瑠菜

…おかしいなぁ

藤堂 瑠菜

(いつもなら30分もあれば、お風呂から出てくるよね?)

藤堂 瑠菜

(お仕事で疲れてお風呂で寝ちゃってるとか!?)

藤堂 瑠菜

(のぼせちゃうじゃん!)

私は心配になり、見に行ってみることにした

藤堂 瑠菜

(やっぱり、まだ出てないね…)

耳を澄ましてみるが…

藤堂 瑠菜

(お風呂の中からも、なにも音が聞こえない…?)

藤堂 瑠菜

恭夜くん…?大丈夫?

大島 恭夜

…………

藤堂 瑠菜

(やっぱり反応ない…。ドア開けていいかな?)

藤堂 瑠菜

開けるよ~?

キミは夜を照らす月。 -毎日キミに恋してます-

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