作者
作者
作者
作者
作者
台湾
作者
うちの国は、 勤勉であった。
キーンコーン カーンコーン
台湾
台湾
誰にでもなくそうぼやいて、 台湾は控えめな伸びをする。
ぐだぐだしてはいられない。 放課後は塾があるのだ。 荷物をまとめてすぐ行こう。
フィリピン
マレーシア
ベトナム
タイ
マレーシア
台湾
不意に、零れた。
あまり家族には 聞かせられない 一言を。
この国に生まれたからには 零してはいけない願望を。
台湾は 羨ましかった。
カリカリ……
静かになった部屋に 鉛筆の音だけが響く。
台湾
鉛筆削りを取り出して、 黙々と削る。
『いやーやっぱりね、 遊びはいくらあっても いいんですよ!!』
台湾
どうやらリビングには 誰かがテレビを 見ているようだ。
台湾は、その番組を、 聞き逃さなかった。
『短い人生なんでね、 遊ばなきゃ損だぞ~~』
台湾
台湾
台湾
中国
カラン、
台湾
グラスに氷が ぶつかる音がした。
中国
台湾
中国
中国
台湾
いくらなんでも 手厚すぎる援助!!!
台湾
台湾
はやく出てってくれと 兄に促すと、
中国
中国
中国
背中に大きく 釘をさす。
兄にさえそう言われることに ヒリヒリとした痛みを覚えながら、 閉じるドアを見守った。
結局そうなんだ。
うちの国は、わが家は、 やっぱりそうなんだ。
台湾
鉛筆の音もテレビの音も、 耳には届かなくなった。
台湾
台湾
台湾
ガクン!
突然、膝が 意図せず折れた。
台湾
転げそうなのに台湾は、 勉強道具の心配をする。
床はもう 目と鼻の先――――
ぽす、っ。
―――地面にぶつかると 思っていた台湾の頭は、 誰かの胸に受け止められた。
台湾
中国
「お兄ちゃん、」
呼び返そうと思ったが、 そう咄嗟に声は出ない。
代わりに周りが、
「えっ誰?」「上級生の国じゃない?」「背ェたっか!!!」「これが先輩かぁ」「あの子、先輩と知り合いかな?」「ちょっとうらやましい」
と、ざわめいたのだけ 聞き取れた。
いろいろと限界だった台湾は、 そこで意識を失った。
そよ風の音。
台湾
台湾
中国
台湾
台湾
台湾
中国
台湾
中国
台湾
中国
台湾
台湾
中国
台湾
台湾
台湾
中国
中国
中国
台湾
中国
中国
中国
台湾
本当に、いつも、 何考えているか分からない。
でもなんか、
つめたくは無い お兄ちゃんだ。
コメント
9件
た、台湾……そこまでして…泣けてきちゃう(๑o̴̶̷᷄﹏o̴̶̷̥᷅๑)(?) 中国さんのシゴデキよりのスパダリ感……惚れちゃう(((
へっへっへっへっへへへへっっへっへっっへへへへっへっへっへ とおと過ぎやろ 😇
お兄ちゃん呼びだと…! 生意気な口聞いてすみませんでした。 まじでリタ様の作品には色んな意味で助かっています。 憂鬱な学校から帰ってきてから見るリタ様の作品はほんとに全身に良い!! 元々腐仲間に教えていただいたのですが、ほんとに知れてよかったです! これからも頼りにしております。 体調に気をつけて頑張ってくださいね!