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道枝くんが帰ったあと 私は考えていた
2人が生き別れの兄弟、
雰囲気も性格も似ている箇所って言われると少ないかもしれない、
けど、わかるのは
2人ともなんだかんだ優しくて 一緒にいると楽しくて
でもそう考えてしまうと余計にわからなくなってしまう
どちらが好きなのか、
どちらの方が大切なのか
いや、どっちも大切で大好きだけど
決めなきゃ行けないのはわかってるけど
優柔不断なのかな、 私、待たせすぎちゃってるのかな、
高瀬はる
私はふと思い出した、
幼稚園の時仲のいい男の子が いたことに
けどその男の子は家庭の事情で どこかに引っ越すって聞いて
私は泣きながらその男の子に 言ってたんだ
“大きくなったらまたここに来てね”
でも小さい頃の話だから 顔も覚えてないし その子が覚えてるかも分からないし、
行ってみたら会えるのかな、
何か私の気持ちに変化があるのかもしれないし、
よし、
高瀬はる
病院を出てすぐに私は 最低限の準備をし
長野へと向かった
2時間もすれば景色も変わり
高瀬はる
つい1ヶ月前に住んでた町へと帰ってきた
私の記憶だけを確かに 男の子とあったところに少しずつ向かっていく
なんだか落ち着くなぁ、
休憩がてら前に住んでた家の近くにある大きな公園の木の下で 私は考えていた
大きくなったらっていつの話だろう
私の話覚えてくれてるのかな、
私は覚えていても、
すれ違うかもしれない、
どうしたら??
高瀬はる
見た事のある人影
ここ数日間毎日見てた人影
私を見つけて手を振っている
私も手を振り返す
その瞬間昔の記憶が脳裏にはっきりと浮かんできた
幼少期
私たちふたりは今いる公園で お花を摘みながら話していた
高瀬はる
高瀬はる
高瀬はる
高瀬はる
「いいね!綺麗だろうなぁ!」
高瀬はる
高瀬はる
高瀬はる
……だから!
「僕も!!はるちゃんのこと大好きだよ!!」
高瀬はる
高瀬はる
高瀬はる
「タイムカプセルにして埋める??」
高瀬はる
「こんな感じの箱に大きくなった時に見たいものを入れて置いて」
実際に見せてくれながら説明もしてくれる
小さいながら器用な男の子だったんだ、
「場所を決めておいたらまた大きくなった時に来れるからね! どう?一緒にしようよ!」
高瀬はる
私たちは約束を交わしたあと 大きな木の根元の近くに箱を埋めた
そして埋めたあと小さめの看板を立てた
ふたりでにっこり笑ってて
ふたりではなしてた
高瀬はる
「うん!約束!」
高瀬はる
「なにこれ?」
高瀬はる
「ありがとう!!」
高瀬はる
“だいごくん!”