TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

道枝くんが帰ったあと 私は考えていた

2人が生き別れの兄弟、

雰囲気も性格も似ている箇所って言われると少ないかもしれない、

けど、わかるのは

2人ともなんだかんだ優しくて 一緒にいると楽しくて

でもそう考えてしまうと余計にわからなくなってしまう

どちらが好きなのか、

どちらの方が大切なのか

いや、どっちも大切で大好きだけど

決めなきゃ行けないのはわかってるけど

優柔不断なのかな、 私、待たせすぎちゃってるのかな、

高瀬はる

あ、

私はふと思い出した、

幼稚園の時仲のいい男の子が いたことに

けどその男の子は家庭の事情で どこかに引っ越すって聞いて

私は泣きながらその男の子に 言ってたんだ

“大きくなったらまたここに来てね”

でも小さい頃の話だから 顔も覚えてないし その子が覚えてるかも分からないし、

行ってみたら会えるのかな、

何か私の気持ちに変化があるのかもしれないし、

よし、

高瀬はる

行ってみよっ

病院を出てすぐに私は 最低限の準備をし

長野へと向かった

2時間もすれば景色も変わり

高瀬はる

懐かしい

つい1ヶ月前に住んでた町へと帰ってきた

私の記憶だけを確かに 男の子とあったところに少しずつ向かっていく

なんだか落ち着くなぁ、

休憩がてら前に住んでた家の近くにある大きな公園の木の下で 私は考えていた

大きくなったらっていつの話だろう

私の話覚えてくれてるのかな、

私は覚えていても、

すれ違うかもしれない、

どうしたら??

高瀬はる

あれ?

見た事のある人影

ここ数日間毎日見てた人影

私を見つけて手を振っている

私も手を振り返す

その瞬間昔の記憶が脳裏にはっきりと浮かんできた

幼少期

私たちふたりは今いる公園で お花を摘みながら話していた

高瀬はる

私ね

高瀬はる

大人になったら

高瀬はる

お花に囲まれて暮らすんだぁ

高瀬はる

いいでしょー!

「いいね!綺麗だろうなぁ!」

高瀬はる

あなたも来てね?

高瀬はる

私はあなたと一緒に暮らしたいから

高瀬はる

私の好きな人は

……だから!

「僕も!!はるちゃんのこと大好きだよ!!」

高瀬はる

じゃあ決まりっ!

高瀬はる

大人になった時の約束をね?ここに残していこっ!

高瀬はる

きっと大人になった時必ずふたりで来るから!

「タイムカプセルにして埋める??」

高瀬はる

タイムカプセル??

「こんな感じの箱に大きくなった時に見たいものを入れて置いて」

実際に見せてくれながら説明もしてくれる

小さいながら器用な男の子だったんだ、

「場所を決めておいたらまた大きくなった時に来れるからね! どう?一緒にしようよ!」

高瀬はる

うん!そうする!!

私たちは約束を交わしたあと 大きな木の根元の近くに箱を埋めた

そして埋めたあと小さめの看板を立てた

ふたりでにっこり笑ってて

ふたりではなしてた

高瀬はる

大きくなったら一緒に開けようね!約束だよ!絶対!

「うん!約束!」

高瀬はる

はい!これ!

「なにこれ?」

高瀬はる

私と……くんだけの指輪!

「ありがとう!!」

高瀬はる

ずっとずっと大好きだよ!

“だいごくん!”

少女漫画を見すぎた彼と嫌いだったあいつ

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

530

コメント

4

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚