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不意に目が合った

その瞬間、

俺は

私は

全てを思い出した

あの笑顔も思い出も、俺があの日 勇気を出せなかった事も、

可愛くて、かっこよくて私を助けてくれた、ヒーローみたいな存在だって

千秋

有明!

有明

千秋っ!

気がついたらお互いに走り出して 抱き合っていた

2人とも、嬉しさでいっぱいで涙が 溢れていた

やっと…

千秋

思い出せた…

有明

え?今なんて、?

千秋

実は俺、交通事故で記憶喪失になってて…

有明

有明

え!?

千秋

??

有明

実はね…

有明は自分に何があったか伝えてくれた

千秋

ええ!?

まさか有明も記憶喪失だったなんて…

驚きが隠せない俺らはしばらく 黙り込んでしまった

有明

ふふっ笑

千秋

笑笑

2人ともこんな驚いてる顔を見て 思わず笑ってしまった

有明

でも、記憶喪失なのにまたこうやって会えたって

有明

奇跡みたいだね!笑

ああ、俺が大好きだったこの笑顔。

また出会えることができたんだな

千秋

そうだな、笑

有明

久しぶりに会ったけど、やっぱ千秋は変わんないねぇ

千秋

そうか?

有明

もう一目見た瞬間あっ!!ってなっちゃったよ

千秋

でも有明も変わって
ないね

有明

そうなの?笑

千秋

その笑顔とか、すごい
可愛い…

有明

…照

…て何言ってんだ俺!

ちゃんと…自分の気持ち伝えなきゃ

千秋

有明

千秋

俺、有明のことずっと好きだった

千秋

今、会えてすごい嬉しい

千秋

こんな俺でよければ…
付き合ってくれませんか

俺はそう言って手を差し出す

怖い、変じゃ無かったかな

振られてもいい…伝えるだけでもするんだ

有明

やっぱ好きだな、千秋のそういうとこ

千秋

…え?

有明

私も昔から好きだったよ

有明

お願いしますっ!

彼女は俺の手を取る

まさか、両思いだったなんて 嬉しくてまた泣いてしまう

有明

もう笑 千秋はなんかあるとすぐ泣いちゃうんだから

有明

何かあったら私を頼るんだよ?

そんな聞き覚えのあるセリフを彼女は 冗談っぽく言う

千秋

ありがとう
俺の事も頼ってね

有明

もちろん!

あー可愛いなぁ。

その笑顔、ずっと隣で見ていたい。

そんなことを考えていると、俺のポケットに何かが入っているのに気がついた

ん、?

千秋

あ!!

有明が落としていったキーホルダー…!

千秋

有明、これ!

有明にキーホルダーを渡す

有明

え、これって…

有明

千秋が持ってたの!?

千秋

あの日有明が落としていったから、ずっと持ってた…

なんか今考えたら変じゃないか? 人のもの勝手にずっと持ってるとか…

有明

ええ!ありがと!
ずっと探してたの

有明がこんなに喜んでるからいいか 持ってて良かった

有明

はい!これ千秋の

そう言って彼女は、月のキーホルダーを 俺にくれた

千秋

え、俺の?

有明

うん!お揃いであげようと思ってたから

ええ!?有明が俺とのお揃いのキーホルダー作っててくれたとか…嬉し

千秋

ありがと、!大事にする

もとはこのキーホルダーのおかげで会えたわけだし、感謝しかないな

おれはこのキーホルダーを一生大事に しようと誓った

千秋

ーーーー笑

有明

ーーー笑笑

この日俺たちは時間を忘れてしまうくらい 一日中話していた

話したいことも聞きたいこともたくさん あったからか

もう暗いのにも関わらず、俺たちは会話を続けていた

俺たちを照らす月明かりの下で、

千秋

この幸せがずっと続きますように

心の中でそう呟いた

あの夏の笑顔に再会を

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