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不意に目が合った
その瞬間、
俺は
私は
全てを思い出した
あの笑顔も思い出も、俺があの日 勇気を出せなかった事も、
可愛くて、かっこよくて私を助けてくれた、ヒーローみたいな存在だって
千秋
有明
気がついたらお互いに走り出して 抱き合っていた
2人とも、嬉しさでいっぱいで涙が 溢れていた
やっと…
千秋
有明
千秋
有明
有明
千秋
有明
有明は自分に何があったか伝えてくれた
千秋
まさか有明も記憶喪失だったなんて…
驚きが隠せない俺らはしばらく 黙り込んでしまった
有明
千秋
2人ともこんな驚いてる顔を見て 思わず笑ってしまった
有明
有明
ああ、俺が大好きだったこの笑顔。
また出会えることができたんだな
千秋
有明
千秋
有明
千秋
有明
千秋
有明
…て何言ってんだ俺!
ちゃんと…自分の気持ち伝えなきゃ
千秋
千秋
千秋
千秋
俺はそう言って手を差し出す
怖い、変じゃ無かったかな
振られてもいい…伝えるだけでもするんだ
有明
千秋
有明
有明
彼女は俺の手を取る
まさか、両思いだったなんて 嬉しくてまた泣いてしまう
有明
有明
そんな聞き覚えのあるセリフを彼女は 冗談っぽく言う
千秋
有明
あー可愛いなぁ。
その笑顔、ずっと隣で見ていたい。
そんなことを考えていると、俺のポケットに何かが入っているのに気がついた
ん、?
千秋
有明が落としていったキーホルダー…!
千秋
有明にキーホルダーを渡す
有明
有明
千秋
なんか今考えたら変じゃないか? 人のもの勝手にずっと持ってるとか…
有明
有明がこんなに喜んでるからいいか 持ってて良かった
有明
そう言って彼女は、月のキーホルダーを 俺にくれた
千秋
有明
ええ!?有明が俺とのお揃いのキーホルダー作っててくれたとか…嬉し
千秋
もとはこのキーホルダーのおかげで会えたわけだし、感謝しかないな
おれはこのキーホルダーを一生大事に しようと誓った
千秋
有明
この日俺たちは時間を忘れてしまうくらい 一日中話していた
話したいことも聞きたいこともたくさん あったからか
もう暗いのにも関わらず、俺たちは会話を続けていた
俺たちを照らす月明かりの下で、
千秋
心の中でそう呟いた