昔みたいに

！注意！

BL/nmmn/irxs様　です！ 青桃 R表現少しあります 社会人同士、同棲 全体の登場人物…青/桃 ご本人様には一切関係ありません です！苦手な方は閲覧をお控え下さい！

翌週の金曜日の夜

今週は、たまたまお互いリモートワークだったため、一緒に夕飯を食べた。俺は風呂に入って、今は交代でないこがシャワーを浴びている。

最近は一緒に入ってくれない。

「ちょっと仕事が残ってて～…」とか何とか理由をつけて。きっと嘘で理由は知らないけれど、一緒に入りたくないのだろう。

ぼふっ、とベッドにダイブして枕に顔を埋める。

背後に湯上りのないこがいた。

タオルを首にかけ、端のほうで髪をわしゃわしゃと拭くないこ。

水滴が首筋に流れる。

金曜日の夜はドライヤーをしない。どうせまたシャワーを浴びることになるから。

二か月間、流れは毎週同じだから分かる。 プレイは結構変えてくるけど…。

俺に覆いかぶさるようにしていたないこは体を起こし、俯いてしまった。

ふと顔を覗くと、ないこは大粒の涙を目から零していた。

ぎゅ…

優しく抱きしめる

ぎゅう、と強く抱きしめ返される。背中に回ったその手は酷く冷たく、震えていた。

しかし、その声はないこに届いていない

なるべく身体同士をくっつけて呼吸のリズムを伝える

お酒を飲むだけでも勃ちにくくなる、なんて男にはよくある事で。それはないこも分かってるはず。俺のモノの調子が良くなかっただけで、過呼吸になるのは流石におかしい…。

抱きしめたまま話を続ける

しばらく黙っていたないこは俯きながら

と俺の服の袖を引っ張りながら聞いてきた。

するとないこはゆっくりと話し始めた。

ないこはまた静かに泣き出してしまった。

ぎゅうぅ

俺の肩にないこの頭を寄せて、まだ少し湿ったままのないこの髪を優しく撫でる。

自分が発する言葉に辛くなる。

肩がどんどん湿っていくのがわかる。

いきなり、緩んでいた腕がぎゅっと俺を抱きしめた

んへへ、と涙を浮かべたまま笑顔を向けられる

ちゅ…

抱きしめられたまま、ないこがベッドに倒れる

俺はそっとないこにキスをした

目が覚めるとお互い抱き合った状態だった

ないこは…まだ目を閉じている

額にキスをすると少し顔が赤くなった

ぎゅうぅ…

昔も今も二人の”好き”の形は変わっていないようです