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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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tr

…ぁ、あさ?

気づいたら朝。

気づいたら、手元にはカッター。

tr

ぇ…?な、んで

腕や服は血だらけ。腕には無数の赤い線。

これから考えられるのは…

tr

リ、スカ?

俺、記憶無い。

痛くも、ない。

tr

血固まってて気持ち悪い…

ペリペリ…

俺は爪を上手く使い、瘡蓋を剥がす。

そうすると、案の定血が溢れてきた。

tr

ふぅ…あ、今日皆が遊びに来る日じゃん…。

どうしよう…今日暑いから長袖は着たくない…けど、バレるしなぁ…

tr

もう、いいや。

ピンポーン

tr

お、来たかな。はーい。

pe

久しぶり〜

sn

トラゾーさん、お邪魔〜!

kn

あ、コラ!トラゾー、ごめんね…w

kn

お邪魔します。

tr

はーいw

数時間後…

tr

ちょっと、しにがみさん〜!

sn

あれはぺいんとさんが悪いでしょ!?

kn

あれはぺいんとが悪いねw

pe

wwwwはぁ〜笑ったw

pe

ねぇ、トラゾー。

tr

ん?

pe

ずっと思ってたんだけどさ…、暑くないの?

kn

確かに…寒い?

tr

いや、そうじゃないんすよ…w

sn

いっつも長袖ですけど、捲ってますもんね!

pe

捲らないの?

tr

うん…まぁ…w

kn

トラゾーが言うならいいんだけど…

sn

…怪しい。

tr

え?

pe

やっぱりそうだよな?しにがみ。

sn

はい!

pe

おいトラゾー。

tr

はい…

…やばくね?

pe

お前、青い化け物と一緒に俺の服脱がしたの、覚えてるか?

tr

…ナ、ナニソレ?

もちろん覚えてますけど!? あの時は酔ってたって〜…

sn

ありゃ、それは許せませんね〜?

pe

だよなぁ!?

覚悟〜!!

tr

いや〜!お助け〜!!

やばい!冗談抜きでこれはやばい!!

ペラッ

tr

っ!

やばーい…左腕に傷あるのに左腕を晒してる〜…

pe

おりゃ!

sn

うぉぉ!

あれ、気づいてない?

kn、side

スゥゥゥ…ッ

…見ちゃいけないもの見た?もしかして?

kn

…。

絶対見ちゃダメだったよね!?

トラゾーの左腕… リ,スカってやつ?

kn

うぅん…

ぺいんととしにがみ君には悪いけど…

kn

ぺいんと、しにがみ。

pe

ビクッ

sn

ひぇっ!

kn

イタズラも程々にね?ニコッ

pe

は、はい…!

sn

はいぃ!

kn

…で、トラゾー。少し話そうか?

tr

は、はい…

tr、side

…いや気まずっ…

クロノアさん、怒ってる…?よね

tr

ク、クロノアさん?

kn

トラゾー。

tr

は、はい…

kn

…腕の傷は何?

tr

ぇ…?

クロノアさん、いつも通りの優しい雰囲気に戻った?

じゃなくって!なんでバレてんの?

kn

俺、さっき見ちゃった…からさ。

あぁ、見られてたのか…

kn

見せて。

tr

嫌…醜いのに…っ

kn

…ね?ニコッ

tr

スッ

kn

っ…痛くない?

tr

はい…

辞めてよ、クロノアさん。そんな辛そうな顔で見ないでよ…

kn

そう…やったのは今回が初めて?

tr

はい

kn

ん、わかった。

そう俺に告げると、悲しそうな顔を浮かべながら、テキパキと何かを準備するクロノアさん。

kn

はい、もう1回見せて。手当するから。

tr

tr

いや、そこまでしなくても…!

kn

俺がしたいからさ…ね?

優しい顔、優しい声で、全てを包み込んでくれそうな、クロノアさんのそういう所が俺は好きだ

クロノアさんだけじゃない。あの二人もそうだ。

黄色やオレンジなどの明るい色が良く似合う、太陽のような存在のぺいんと。

「しにがみ」という名前からは怖さを感じるが、実際はそうじゃなく、とても面白いしにがみさん。

3人に誘われた時、とても嬉しかった反面、「俺なんかでいいのか」という迷いもあった。

3人と私は、釣り合うのか。

俺は、3人のように特別何か才能を持った人ではない。

だからこそ、汚してしまうんじゃないか。

今まで3人が積み上げてきたものを

俺が壊すような事をしていいのか

でも、3人が背中を押してくれた。

それに、"沢山の手拍子"が、 沢山の人が、迎え入れてくれた。

だから今、俺は沢山楽しめている。

沢山の「ありがとう」に包まれている。

だけど、やっぱり不安になる。

不安な上、アンチなんか来たら余計に。

ただでさえ、俺は足でまといになっているのに。

これ以上、迷惑をかける訳にはいかない。

kn

はい、できたよ。

tr

わ、すごい綺麗…

tr

ありがとうございます。

俺は軽くお辞儀をした。

その数秒後、やはりあの質問が来た。

kn

ねぇ、

kn

何で…、したの?

tr

俺は、上げていた顔を下に向けた。

だって言えるわけ、無いじゃん…

kn

トラゾー。

kn

君が、"足りないピース"になってくれたんだよ。

tr

足りない…ピース?

kn

そう。

深く頷くクロノアさん。

kn

俺ら3人じゃ開かなかった扉に、"錠に突然鍵を差し込んだ"のはトラゾーなんだよ。

tr

っ…

俺だって言いたい…けど!

やだよ… 不安に押し潰されている時にアンチが沢山出てきた。

なんて言って幻滅されたら…?

嫌だ…、俺だってずっと4人で居たいのに…

俺らの絆に亀裂を入れるような事は…っ、したくない!

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