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とある物書きの挑戦譚【第二期】

第5話 - 破壊神、再び

329

2021年07月11日

#ファンタジー

#転生

#転生モノ

#創作

#異世界転生

#一次創作

【とある男女の幸せで最悪な未来】

むかしむかし

悪虐のかぎりをつくす大富豪の子供がいた。

彼は自分の家の財産を使い

あらゆる人々を蹴落とし意のままにしていたが、

あるとき、未来が見える 1人の少女と出会ったことで彼の人生は一変する

彼女は一体何者なのか

そして、

彼女の目的は一体ー…

カタカタカタ… （タイプライターで執筆をする）

シゼ

…。

シゼ

よし…

シゼ

執筆はこの辺にして

シゼ

一旦休憩するか〜…。

シゼ

（やっとタイプライターが使え出した…。）

シゼ

（設定と話の内容を少し変えてみたけど、前の方がよかったかな…？）

シゼ

…。

シゼ

（いや）

シゼ

（このままでいい…こっちの方が主人公の孤独なエピソードを入れやすい。）

シゼ

（前考えていた設定は他のキャラの過去編にでも再利用すればいいし…。）

バタンッ！（ドアが開く）

マリア

はぁ〜！！もう！

シゼ

！…

シゼ

どうされましたマリア様？

シゼ

今日は仕事があると聞きましたが。

マリア

その仕事が急遽無くなったの！

シゼ

？

マリア

雇い主の坊ちゃんが絵を描く気分にならないんですって！

マリア

気分で授業を休むなんて…私の家ならお尻をぶたれるだけじゃ済まないわよ！

マリア

こっちは気合を入れて絵を教える準備をしてたのに〜…ムキーッ！

シゼ

！…

シゼ

マリア様、ベッドで暴れるのはおやめください。

シゼ

折角綺麗にしたのに…あぁもう枕が…。

シゼ

あ、

シゼ

そういえばマリア様。

シゼ

一つお尋ねしてもよろしいですか？

マリア

…ん？

シゼ

私がマリア様と初めて会う直前

シゼ

“私の計画が台無しじゃない”とおっしゃっていたのを聞いたのですが

シゼ

一体何を計画していたのですか？

マリア

！…

マリア

そ、それはね…

シゼ

はい。

マリア

実は私…

マリア

従者は男の人を雇いたいって思ってたの。

シゼ

ほう…

シゼ

どうしてですか？

マリア

いや、えっと…

マリア

今日の朝話した通り

マリア

私はこのルシタス城で絵の書き方を教える仕事をしてるの。

マリア

それでね

マリア

生徒の坊っちゃまが同じ絵を描く友達が欲しいっておっしゃってて…

シゼ

なるほど。

シゼ

でも、それだったら女の子の私でも十分務まるのでは…？

マリア

そう、そうよね、そうなのよ。

マリア

シゼの言う通りだわ。

シゼ

だったらなぜですか？

マリア

ん゛ん…。

マリア

「馬鹿なんですか？」って言わない？

シゼ

？

シゼ

よほどのことで無い限りは言いませんよ。

マリア

！…

マリア

いや実は

マリア

もし雇ったら【執事のお兄さん×ショタ】のBLが目の前で実現するのではないかと思って…。

シゼ

馬鹿なんですか？

マリア

あぁ言った！！シゼの馬鹿！

ボフッ！（シゼの顔面に枕が命中する）

シゼ

いやいやいや

シゼ

その理由では言いますよ。

マリア

うぅ…反省してるからぁ。

マリア

ほんとに最近、癒しが足りないのよー…ううぅう…。

マリア

供給がない…供給が。

マリア

あぁ…。

マリア

うぅうー…。

マリア

ぐぅぅうう…。

シゼ

！？…

マリアが眠ってしまった。

シゼ

…。

シゼ

（口開けて寝てる…）

シゼ

（ムキーって怒ったり、眠ったり、忙しい人だなぁ。）

シゼ

…セオドア様のことを聞くのはまた今度にするか。

マリア

…ぐぅぅう…。

シゼ

さてと、

シゼ

執筆しよっと。

シゼ

えーっと、次の展開は…

シゼ

ん？

シゼ

（何か気配を感じるな…）

シャッ（カーテンを開ける）

破壊神

…。ﾎﾞﾘｯ、ﾎﾞﾘｯ

窓の外で破壊神がせんべいを食べている。

破壊神

ﾎﾞﾘｯ、ﾎﾞﾘｯ…。

破壊神

！

ゴソゴソ、（ポケットの中に手を突っ込む）

…ピッ！（リモコンを取り出し、ボタンを押す）

破壊神

お久しぶりです！志瀬さん！

シゼ

…。

シゼ

(((びっっ)))

シゼ

(((っっくりしたぁ…！)))

シゼ

（花に囲まれた庭園で1人せんべい食べてるサラリーマンいて時代バグったのかと思った…。）

破壊神

すみません。

破壊神

お話しが終わるまで待っていようかと思って…

シゼ

それで大丈夫です。

シゼ

あと心の中読まないでください…。

破壊神

了解です。

破壊神

で、

破壊神

どうです？

破壊神

タイプライターの使い心地はいかがですか？

シゼ

！

シゼ

あ、はい。

シゼ

色々あって今日使い始めたんですが、いい感じです。

破壊神

それはよかったです。

破壊神

不具合がおありでしたらいつでも言ってくださいね。

シゼ

はい。ありがとうございます。

破壊神

えへっ、

破壊神

本日は志瀬さんに、治療費と特別なニュースを持ってきました！

シゼ

！

破壊神

まず治療費です。

破壊神

調べたところシゼのお爺様の治療費は30000ゴールドとかなりお高いので

破壊神

このようにコインではなく小切手で、

破壊神

払いやすく10000ゴールド3枚で提供いたしますので、

破壊神

盗難防止のためにこちらのがま口財布に保管してください。

シゼ

ありがとうございます。

シゼ

（これで、おじいちゃんが助かる…！）

破壊神

で、

破壊神

お次は特別なニュースです！

破壊神

なんと！

破壊神

この世界に志瀬さん以外の転生者様がいらっしゃることが判明しました。

シゼ

！？

破壊神

名前はクマイド・カーリア

破壊神

隣国の王子をなさっているそうです。

破壊神

ちなみに、日本人男性ですよ！

シゼ

へぇ〜。

破壊神

！…

破壊神

あれ、反応薄いですね。

シゼ

まぁ…はい。

シゼ

聞いたことない名前だし、その方と自分が関わるかどうか分からないので。

シゼ

私が貴族じゃないので、たぶん無いと思いますが…。

破壊神

ほぉ…。

破壊神

おかしいなぁ、

破壊神

資料では面識アリって書いてあったんだけど…。ﾎﾞｿｯ

シゼ

何か言いましたか？

破壊神

！

破壊神

あっ、いえいえ！なんでもないです！

破壊神

それでは

破壊神

用事があるので僕は失礼しますね！

破壊神

さようなら〜！

シゼ

あ、はい。

シゼ

さようならー…。

一方その頃。

はぁ〜今日もいい天気だなぁ。

こんな日は、溜まっていた洗濯物を…。

ヒュゥウｯ！！

（突然強い風が吹く。）

！

あぁ！…僕の帽子が！！

待って！！

クマイド

！…

バッ！！

！…

何だあれは…鳥か？

僕の帽子を掴んでいったぞ。

！

いや、あの羽根は…。

まさか…。

クマイド

…。

羽の生えた1人の青年が男の元に接近する。

バサバサッ！

フワッ…

！…

王子…！

クマイド

こんにちは。ﾆｺｯ

クマイド

今日はいい天気ですね。

クマイド

朝からご苦労さまです。

クマイド

この帽子は貴方ので合ってますか？

は、はい！

ありがとうございます！

クマイド

今日は風が強いって友達が言ってました。

クマイド

気をつけてくださいね。

クマイド

それではまた。

バサバサッ！（青年が飛び去っていく）

クマイド

ふぅ〜…。

クマイド

風が強いなぁ、吹き飛ばされないように俺も気をつけよっと。

第5話　おわり

とある物書きの挑戦譚【第二期】

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シゼ以外に転生者いるんだ…まじか(´・ω・｀)

急に通知来て「ﾋﾟﾔｯ」と変な声が出てしまいました。破壊神様はおせんべいが好き、と……५✍( '▿' )

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