黄
数年前の昔話をしようか、、
黄
僕にはね、たくさんの友達がいたの
黄
うるさくて、猿みたいだけど、みんなをさりげなく気遣える人と、
黄
みんなを笑わせるのが得意でも、自分が本心から笑えてない人
黄
なにを挑んでも勝てないし、あおってくる、でも、優しさがにじみ出てる人
黄
カリスマで、圧をかけるのが上手で、みんなのママみたいな人
黄
嘘を重ねて、自分を隠して、抱え込んでしまった人
黄
なんでだっだって言ってるのか、、?
黄
そんなの単純だよ?
みんな死んじゃったんだから
僕はその日、先生をお手伝いしてて、 帰りが遅かったんだ。 速足で校門に向かっていたらね 屋上の柵に人影が見えたの それが― 赤たちだった。
黄
なんでみんなして身を乗り出してるんだろう?
何かあるのかと思い、 周りを見渡した。 見渡さなければよかったのかな、、? 「待ってました。」 とでもいうように、 みんな一斉に飛び降りる 目の前が真っ暗になった。 次に見たものは、 赤く染まった自分の体だった。