???
この世界は今から100年後の世界である。そんな世界で6年前にある男が自分の名前以外の記憶のない状態でこの世界に転移させられた。そいつの名前は「氷時」。そいつはまだ生まれてから10年しかたっていなかった。いわゆる二分の一成人式の時期だ。
…そんなことはさておき話を続けよう。そいつは、10歳なのにも関わらず自分の知らない場所で右も左も分からない状態で彷徨っていた。というより彷徨うしか無かった。そんな時にある爺さんがそいつに声をかけた。「こんなところで何をしているのかね?親はいないのかい?」そいつは頷きその爺さんは「事情はよく知らないが良かったらうちに来ないか?ワシしかいないが最低限暮らしてけるぐらいにはお金はあるぞ」とじいさんが言った。そいつは思った。こんな見ず知らずの人を自分の家にあげようとするやつ危ないヤツなんじゃないか?そんな考えがよぎった。だが、親もいない記憶もない状態ではその爺さんについて行くのが最善だったため渋々ついて行くことにした。その爺さんはそいつを家に連れていくと他の人と同じような生活をなんも不自由もなくさせてくれた。それから6年後の春、そいつが高校に入学した頃…じいさんが死んだ…