TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

他膿死異音!とっても!

一覧ページ

「他膿死異音!とっても!」のメインビジュアル

他膿死異音!とっても!

4 - 第4話【最初で最後の安心】

♥

4

2024年04月03日

シェアするシェアする
報告する

夏芽

こんなこと聞くのおかしいと思うんだけどさ

たの

ん?どうしたの?

夏芽

いつから知り合いだったっけ?

たの

それは重要事項なのかな?

夏芽

え、、、ただ疑問に思っただけだけど、、、

たの

そんなことは関係ないんだよ!僕たちの間柄にはね!

夏芽

なんか、どんどん分からなくなってきたの。何でだろう?学校のことに縛られなくなったからかな、、、?

たの

学校から開放されたって思ってるの?

夏芽

うん、一旦今はね

たの

そんなの間違いだよ!君はまだ卒業してない!だからしがらみは解けていないんだ!

夏芽

少しは好きに捉えさせてよ、、、全く、、、

たの

君はそんなことで悩んでいい人じゃないんだよ!

たの

もっと目を向けなきゃ!

夏芽

どこに?

たの

いい事に!

夏芽

、、、そう。まあ、その方がいいか

たの

やっぱり夏芽は頭がいい!

夏芽

そう?

たの

ずっと見てきたからわかる!母親の躾からもよく耐えてきた!

夏芽

、、、

たの

夏芽!

夏芽

、、、

夏芽

なんで知ってるの?

たの

夏芽!僕はなんでも知ってるよ!

夏芽

怖っ、、、!

たの

あははっ!その感想もまたいいよね!

夏芽

そ、そう、、、?

たの

でも、もう疲れたの?

夏芽

うん

夏芽

疲れた

たの

何に?

夏芽

分かんない。分かんないから疲れた

夏芽

自分にイラついてるの

たの

怒る相手がいないから?

夏芽

そう。よくわかったね?

たの

分かるよ。同じだからね

夏芽

辛い経験なんてしたくないよね、誰だってさ

夏芽

もし私がほかの学校に行ってたら変わったよね

夏芽

ほかの親元に生まれてたら?

夏芽

どうなってたかなんて考えたくもないわ。無駄だし、それに、、、

たの

それに?

夏芽

そんな存在しなかった運命にしか縋れないなんて惨めになるだけ。でしょ?

たの

やっぱり頭がいい!

夏芽

ほんとに一途だよね、たのは

うん!君の汚いところまで愛してるよ!ずっと僕だけを見て!そうやって誰かの二番煎じの言葉を僕に得意げに吐き散らして!

夏芽

何よ!もう夜になっちゃったじゃない!!はぁっ、、、はぁっ、、、!

たの

青函トンネルから抜けた時はもう夕方だったもんね!

夏芽

はぁ、、、ほんとにもう、、、!でもここが東京なんだ、、、

たの

初めて?

夏芽

いや、文京区におじいちゃんの家があるから来たことはあるけど、、、新宿とか初めてなんだよね

たの

そっか!じゃあ楽しもうよ!最後かもしれないし!

夏芽

まあ、そうだね

たの

じゃああっちに行こう!夏芽!早く!

夏芽

はいはい!今行くから!

夏芽

たの?

たの

夏芽、今はおやすみ

夏芽

え、、、?

たの

おねんねする時間だからね。大丈夫だよ、少し眠るだけでいいから

夏芽

ここ、、、誰の葬式?

たの

、、、分かるだろう、薄々気づいてるはずだよ

夏芽

私、、、?

たの

それと僕も、、、もうすぐ行かなきゃ行けないんだ

夏芽

どこに?

たの

君と同じところ。1人にしないからね

夏芽

そっか。お母ちゃんは?

たの

本当に薄情な女だよ。アイツはね

夏芽

いないの、、、?

たの

僕が仕返ししてあげようか?

夏芽

え、いいよ!!そんな事しないで!!

たの

君は本当に良い子だよ、女神だ。どんな屑でも見捨てないんだ

夏芽

違っ、、、!そんな事ない、、、!!

たの

謙遜しなくたっていいんだよ、夏芽。

夏芽

うううっ、、、!ううっ、、、!

たの

ほら、そろそろ頭が痛くなってきたみたいだ。可愛そうに、、、。棺に戻ろうか

夏芽

すごく痛い、、、!痛いっ、、、!痛っ、、、!

たの

おいで

夏芽

あぁうっ、、、!手、、、貸してっ、、、!

たの

うん。さあ、手を取って

夏芽

うううっ、、、

たの

よいしょっ、、、

たの

どう?痛いの収まった?

夏芽

少し、、、だけ、、、

たの

大丈夫だからね。すぐに僕も行くから、怖い思いはさせないから。

夏芽

た、、の、、、

たの

おやすみ、夏芽

夏芽

ゔあっ?!

夏芽

はっ、、、はぁっ、、、!!

夏芽

っ、、、!

夏芽

、、、クソっ!!!

夏芽

薬飲まないと、、、!なんで忘れてたんだろ、、、

たの

あはは!ご乱心だね!

夏芽

たの、、、

たの

どうしたんだよお!夏芽らしくない!

たの

そんな下品な言葉使っちゃダメだよ?ふふっ!

夏芽

はぁ、、、

夏芽

そっちはご機嫌そうで何より、、、

たの

僕は幸せな夢を見ていたんだ!

夏芽

どんな夢、、、?

たの

プライベートだよっ!

夏芽

良いでしょそれくらいっ!

たの

ん〜、、、夏芽が女神になって僕を助けてくれた夢!

夏芽

そ、そうなんだ、、、

夏芽

ていうか、それっていい夢?

夏芽

私に助けられるとか罰ゲームとかじゃないの?

たの

ご褒美だよ!!ご褒美!!

夏芽

あっ、、、そうなんだね

たの

夏芽は夢を見たの?

夏芽

、、、まあね

たの

どんな夢??

夏芽

あー、、えっと、、、なんだっけ?

たの

早いよっ!忘れるのが早ーい!

夏芽

待って!でも、んー、たのに助けられた気がする、、、

たの

え!そうなんだ!じゃあお互い夢の中ではナイスなチームワークだったんだね!

夏芽

そんな捉え方もあるんだ、、、

夏芽

ねえ、あのさ

たの

ん?

夏芽

どうやってここまで来たんだっけ?

夏芽

ホテルまでどうやって、、、

たの

気にしなくていいよっ!最低限のものは用意してあったんだよ!

夏芽

え?!じゃあ元から東京来る気だったの?

たの

そうそう!準備してきたんだよ!この日のためにっ!

夏芽

へ〜!用意周到なんだね!

たの

でしょでしょ〜!

夏芽

あ、、、薬飲んでくる!

たの

行ってらっしゃい〜!

精々楽しんでね。これが君の最期の安心できる経験だから。大切にしないとね、こういう事は、、、。

他膿死異音!とっても!

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

4

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚