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ツヅク
ツヅク
トキ
ツヅク
トキ
トキ
トキ
ツヅク
ツヅク
(何者なんだ…?)
チャキ_
ネコト
ネコト
"狩人"は、各個が特異なる能力を持っている。
血種、才能、病、瘴気による変異、エネルギーの変質。
その由来は様々で、個々に異なる"論理"が存在する。
真白 音琴の能力『危機沈黙譜』は音を圧縮し、操作、放出する。
彼女はそれを銃撃に転用し、より集中的なエネルギー波攻撃を作り出した。
キュイィィ_
銀と白の拳銃が金切り音を奏でる。
銃口は青白く輝き、今にも飛び出してしまいそうな衝動を抑えているようだ。
ネコト
パ……ン_!!!
音が一瞬、遅れて聞こえた。
空を裂く"音の弾丸"が周囲の音を吸い取ったのだ。
そして加速し、目の前のカゲに向かって突き進む。
ヒトカゲ
弾は見事にカゲの左肩を撃ち抜き、傷口から濃い瘴気が霧散する。
ヒトカゲ
ヒトカゲ
カゲが地を蹴り、走り出す。
パ__パ_パァン!!
すぐに何発もの音弾が放たれる、が、俊敏な動きで全て避けきる。
もはや人間ではありえない身体能力。 当然だ、相手はカゲなのだ。
ズズズズッ…
ネコト
カゲの左腕が、あり得ない速度で再生する。
さっきよりも鋭利な気がする指、いや爪を高々と振り上げ、一気に音琴の眼前に迫った。
ネコト
ドゴ_
刹那、シュウが放った拳がカゲの胸部を貫く。
ギャギャギャギャッ_!!
カゲは足を引きずり、およそ10m先まで吹き飛んで止まった。
シュウ
バキッ!
さらに追撃が続く。
ヒトカゲ
シュウ
カゲの爪を弾き飛ばし、首元に小刀を返す。
スパッ…!!
その一閃は易易と首を跳ね飛ばし、カゲの体勢を大きく崩した。
シュウ
ボグッ_!!!
シュウ
ネコト
カゲの薙ぎ払いが頭部に直撃し、大きく脳が揺れる。
シュウ
ジュワ…!!
シュウ
ネコト
ヒトカゲ
ヒトカゲ
一瞬にして首が再生する。
真っ黒な首筋の肌には、切り傷一つも残っていないようだ。
ネコト
シュウ
シュウ
超再生、高い俊敏性と凶暴性。
人の形をしながら獣のような本能など、皮肉なものだ。
カゲの消滅条件は大抵、当個体の質量の大部分を損壊させること。
いくら数を放っても、すかさず再生する個体にはほとんど意味がない。
瘴気が薄い個体なら、数の暴力で押し通す事も可能だが…
シュウ
ネコト
ネコト
シュウ
ネコト
シュウ
ネコト
ネコト
ネコト
シュウ
シュウ
チャキン_
一歩、また一歩と距離を詰め、小刀を構える。
シュウ
シュウ
すぅー………
はぁー__
体内。
血が巡り、通う臓。
彼の胸は強く、鼓動していた。
しかしまだ、足りない。
もっと
シュウ
もっと
シュウ
もっと
シュウ
強く_!
ヒトカゲ
ヒトカゲ
シュウ
ヒトカゲ
グ シャ_
ヒトカゲ
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ____!!!!!!!
紅く、充血した目。
カゲの一挙手一投足を正確に捉える。
努力、予測、
経験。
ドギャッ!!
ヒトカゲ
カゲが瘴気を吐く。
カゲに身体を押し付けて紙一重で避け、刃を体に突き立てる。
ザシュ_!!
ズガガガガガガ_ッ!!
両腕を切り落とし、できる限り全力の乱打をその体に叩き込んでいく。
シュウ
シュウ
シュウ
ヒトカゲ
ドス_
シュウ
カゲの振り上げた脚が、腹部を激しく圧迫する。
ヒトカゲ
しかし
ド、スッ_
ヒトカゲ
膂力はカゲを上回っている。
シュウ
ボウ…ッ!!
シュウ
体内を循環する高熱が酸素を喰い、焔として顕現する。
シュウ
シュウ
ジュオッ_!!!!
ヒトカゲ
焔に包まれた拳は、ことごとくカゲの身体を貫いた。
シュウ
シュウ
シュウ
もはやボロボロになった肉体は熱と焔で溶け、造形が消えかかっている。
ヒトカゲ
それでもまだ、肉体の半分も削れていない。
ヒトカゲ
ドロドロになった細い手を振りかぶる。
シュウ
ブン_
シュウ
チャキ_
シュウ
シュウ
ネコト
『危機沈黙譜_』
" 貫 く 音 " 《ペナトリー・バレット》
ドッ_______
温度も、大気も、その一直線上にある全てを"貫く"音。
少年少女の力の咆哮は、唸りを上げてその声を響かせた。
ネコト
_ドサッ
ネコト
シュウ
シュウ
抉れた地面の道中に、激しく飛び散った瘴気の塊。
炭酸が還るようにしぼみ、蒸発し、その姿は消えていった。
ネコト
シュウ
ネコト
ネコト
シュウ
シュウ
ネコト
ネコト
シュウ
シュウ
ネコト
…ま、少しは
仲良くなれたかな。