米澤 雅人
(今日は保健室に行って、荒井と話そう)
米澤 雅人
(今日も中庭側から行くか、)
米澤 雅人
(おっ、いた。荒井だ)
米澤 雅人
誰かと一緒にいる.....?
米澤 雅人
おーい!あら....
米澤 雅人
嘘....だろ?
米澤 雅人
誰だよあいつ、、、
なんでハグしてんだよ.....
なんでハグしてんだよ.....
米澤 雅人
.............
米澤 雅人
誰なんだあいつ?
米澤 雅人
(見たこと無かった、、
荒井と同じ3組なのか.....?)
荒井と同じ3組なのか.....?)
米澤 雅人
保健室に来た人なら誰でも良かったのかよっ、、、!
米澤 雅人
(もう良い。
荒井とはただ保健室で喋って仲良くなっただけだ。俺の彼女でもなんでもない。)
荒井とはただ保健室で喋って仲良くなっただけだ。俺の彼女でもなんでもない。)
米澤 雅人
(この恋は....諦めよう。)
次の日
久戸 秋煇
おーいまさ~!
久戸 秋煇
お前を呼んでる女子がいるぞー、
米澤 雅人
俺を?
誰?
誰?
久戸 秋煇
見たことねー子だぞ。
でも可愛い....!
でも可愛い....!
米澤 雅人
(とりあえず行くか···)
廊下
荒井 友梨
よっ、!
米澤 雅人
荒井....
荒井 友梨
急に教室来ちゃってごめんね、
荒井 友梨
ちょっと時間ある?
米澤 雅人
あるけど.....。
屋上
荒井 友梨
私の彼氏になってくれない?
米澤 雅人
はあ...?
荒井 友梨
正確には、彼氏の‘ふり’なんだけどね
荒井 友梨
お母さんがさ、荒井家の血を絶やしてはいけないってうるさくてさ.....
荒井 友梨
病気は病気でも今は普通の女の子なんだから今のうちに好きな人作って、結婚して、子供作れって。
荒井 友梨
私一人っ子だからさ、私が子供産まないとそこで終わっちゃうんだよね。
荒井 友梨
それでね、今彼氏いるの?って聞かれて思わずいるって言っちゃったんだ。
荒井 友梨
いないって言ってたら今からお見合い。
高校卒業と同時に結婚。
そんなの嫌なの。
高校卒業と同時に結婚。
そんなの嫌なの。
荒井 友梨
明後日、創立記念日で休みでしょ?
その時に彼氏を紹介しろって、
その時に彼氏を紹介しろって、
荒井 友梨
私の最後の頼み聞いてくれない?
米澤 雅人
そんなの.....
米澤 雅人
そんなの、昨日保健室で抱き締められてたやつに頼めば良いじゃねぇか··!
米澤 雅人
お前はただ話し相手が欲しかったんだろ?
俺じゃなくても、誰でもよかったんだろ?
俺じゃなくても、誰でもよかったんだろ?
米澤 雅人
だったら本当に好きなやつにそういうこと頼めよ。
荒井 友梨
だから今頼んでるよ。
米澤 雅人
えっ.....?
荒井 友梨
昨日は先輩がたまたま保健室に来て、泣いてた私を慰めてくれてただけ。
荒井 友梨
私も先輩もそういう感情は無いし、
荒井 友梨
よねだから頼んでるの。
よねが好きだから。
1日だけでも、嘘でも、よねと恋人になりたかった。だから.....
よねが好きだから。
1日だけでも、嘘でも、よねと恋人になりたかった。だから.....
米澤 雅人
も、もう良いよ
そんなに言われたら恥ずかしいし.....
そんなに言われたら恥ずかしいし.....
米澤 雅人
分かったよ
1日ふりをすれば良いんだろ?
1日ふりをすれば良いんだろ?
荒井 友梨
うん。
米澤 雅人
じゃあ明日、細かい事とか決めようぜ。保健室行くから。
荒井 友梨
分かった。
ありがとう
ありがとう
荒井も俺のことが好き。 両思い。
でも、1日恋人のふりをするだけで、 それ以上の発展は荒井が望んでいない。
米澤 雅人
(両思いなのに、付き合っちゃいけないか、、、)
米澤 雅人
なんでこんな事になったんだよっ.....!
次の日
放課後
保健室
米澤 雅人
付き合ったきっかけは俺の一目惚れで良いか?
荒井 友梨
うん、
私も元々、気になってて告白されて付き合い始めた。って感じ
私も元々、気になってて告白されて付き合い始めた。って感じ
米澤 雅人
お互いの呼び名は今のままで良いよな?
荒井 友梨
うん大丈夫。
荒井 友梨
(変な気分.....
1日だけだけどよねと恋人になれる、お互い相手の事が好き。
嬉しいはずなのに..)
1日だけだけどよねと恋人になれる、お互い相手の事が好き。
嬉しいはずなのに..)
荒井 友梨
(どうしてこんなに辛いのかな。)
米澤 雅人
じゃあだいたいの事は決まったし、あとは流れで合わせるか、、
荒井 友梨
そうだね、
ありがとう。
ありがとう。
米澤 雅人
良いよこんくらい、
あっ、そうだカフェ行かねぇか?
あっ、そうだカフェ行かねぇか?
米澤 雅人
お姉ちゃんから割引券2枚貰ったけど男同士で行くことって無いからさ、
荒井 友梨
カフェ!?
行きたい.....!
行きたい.....!
米澤 雅人
じゃ、行くか!
荒井 友梨
うん!
こんな私を前みたいに誘ってくれるのがすごく嬉しかった。
好きになっても辛いだけだって分かってるのに、どんどん好きになってしまう。
どうしたら正解なの......?
カフェ
荒井 友梨
わぁ.....
初めて来たけど暗くて大人っぽいところだね~
初めて来たけど暗くて大人っぽいところだね~
米澤 雅人
そうだな.....
それにカフェなのに個室になってるんだな、珍しい。
それにカフェなのに個室になってるんだな、珍しい。
定員さん
いらっしゃいませ。
おふたり様ですか?
おふたり様ですか?
荒井 友梨
はい、2人です。
定員さん
かしこまりました。
こちらのお席にどうぞ~
こちらのお席にどうぞ~
荒井 友梨
ねえ、よね。
米澤 雅人
ん?
荒井 友梨
私、自分がアルツハイマーだって分かった時すごく怖かった。
荒井 友梨
今まで当たり前だった事がなんにも出来なくなるなんて想像もつかないし、
荒井 友梨
自分が今のうちにしたい事を考えたらね、ずっと憧れてた海の見える家に住みたいって思って、
荒井 友梨
だからお母さんがここに引越しさせてくれたの。
米澤 雅人
そうだったんだ...
荒井 友梨
お父さんは仕事があるから一緒には来れなかったんだけどね。
ここに来て良かった。
ここに来て良かった。
荒井 友梨
よねと出会えて良かった。
荒井 友梨
私のわがままに付き合ってくれて、本当にありがとう。
荒井 友梨
よねにはとっても感謝してる
米澤 雅人
おれも荒井と出会えて良かったよ。
米澤 雅人
俺に人を好きになる事を教えてくれた。
米澤 雅人
ありがとう、荒井
荒井 友梨
改めて言われると恥ずかしいな、w
米澤 雅人
俺も言うの恥ずかしい.....
荒井 友梨
えへへ、w
じゃあ明日、最後のお願い宜しくお願いします。
じゃあ明日、最後のお願い宜しくお願いします。
米澤 雅人
おう、