優希
舞
優希
舞
優希
優希
舞
こんな日常、続くわけもなかったんだ。
どれだけ続けって願っても。
叶うはずのない願いなんだ。
_________そんなの、分かってた。
もし、あの時。君を___たのなら。
…この幸せな日常が壊れる先端となったのは、この授業だった。
先生
優希
あの先生の社会ってつまらないんだよなぁ…
あああ…早く終われー…
そう思ってると、ガタッ、と音がした。
舞
優希
隣には過呼吸になった舞。
優希
何があったんだ、何が起きたんだ
俺は状況を飲み込めないまま救急車で運ばれる舞をただただ
優希
ぼーっと見ていたんだ。
優希
舞が倒れて一週間。
まだ、目すら覚ましていない。
優希
食中毒か?
病気…いや、舞は俺にそんなこと言ってないしな…
優希
舞がいないと、寂しいなぁ…
優香
優希
優香
優希
優香
優希
優香
優香
優希
俺は少しイラッとした。
俺の大事な幼馴染が意識不明の状態のときこんなこと言われて…
しかも舞はお前のクラスメイトだろ?
優香
優香
…キモい。近づくな。
俺の好きな人は______…
…好きな人は?
俺の、好きな人、は…?
優希
俺、好きな人いんのかな…
優香
これはチャンスだ。
優希くんの幼馴染…邪魔な存在が消えた今、
優希くんとラブラブするチャンス…!
…そう、思っていたのに。
優希
優香
優希くんは上の空だった。
空を見上げていればたまに舞ちゃんの机をちらっと見てまた空。
…優希くんには私以外の女のこと考えないでほしい。
優香
一回、優希くんと私が付き合ってるという噂がたった。
内心、すっごく嬉しかった。
でも優希くんは断固否定。
でもほんのり、顔が赤くって…
…舞ちゃんに、弄られてたら。そのことで。
顔が…赤くって、…
優香
いや、違う。
優希くんは絶対私が好きなんだ。
私が告白すれば、きっと_____!
優香
優香
いつから私は、優希くんに溺れてしまったのだろう。
でも、関係ない。
優香
溺れさせた責任、とってよね。
優希
俺は河川敷でゆっくり落ちていく夕日を見ていた。
子供の頃、よく舞と来てたなぁって。
そんなことを、思いながら。
優香
優希
優香
優香
優希
好き…?
優香
優希
俺、俺…
優希
優香
俺は、俺は_____!!!
俺は無我夢中に走った。
優希
舞
色々な機器につながれた舞。
ピコ、ピコとなる音が舞の命。
優希
医者
優希
医者
優希
…なぁ、なんで言ってくれなかったんだよ。
肺炎
って…
優希
ピコンピコン
医者
優希
舞の命が、消えかけている。
優希
嫌だ、嫌だ…ッ!
お願いです、神様
いい子にします、お手伝いします、我儘言いません、
俺の命はどうなったっていいです…なので…
舞とまた、笑わせてください。
医者
看護師
優希
舞
お願い、いなくならないで…
お願い、頼むから…消えないで…
俺の、好きな人____…
優希
舞
優希
優希
優希
なぁ、舞
舞
優希
舞
優希
舞
舞
優希
舞
舞
優希
優希
優希
舞
優希
舞
優希
舞
優希
舞
舞
優希
ピ—————————…
優希
俺はただ、一粒の涙を落とした。
舞はほんのり笑っていた。
優香
優希
優香
優希
優香
優希
優香
優希
優香
俺の彼女は、舞。
それは絶対変わらない。