テラーノベル
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ギターの音と詩織の歌声が鳴り響く
詩織
少女
日和
少女
日和
詩織
日和
こんな日常が続けば良かったのに
8月15日
日和が死んで3ヶ月半が経った
日和に電話しても繋がらない
詩織
応答なし
詩織
応答なし
詩織
応答なし
詩織
詩織
詩織
詩織
詩織
当たり前のように
連絡が帰って来ないなんて分かってるけど期待してしまう
もしかしたらと…
詩織
5月
薫
薫
薫
6月
薫
薫
薫
薫
7月
薫
薫
今日
薫
詩織
詩織
詩織
詩織
薫
8月16日
久しぶりに家を出た…
医師
医師
詩織
医者が言うには喉には問題は無いらしい… どうやら私の精神に問題があるらしい
医師
看護師
長かった医者の話が終わった
帰り道…私はいつもより少し遠回りして帰った
詩織
橋の下の川を眺めて
詩織
詩織
詩織
詩織
詩織
日和にもう一度会いたい
薫
橋の向こうのスパーのお使いを頼まれた正直、面倒だが家族で今行けるのは俺しか居ないから仕方が無い…
渚(少女)
渚(少女)
日和が死んだ事が理解出来ない妹
お母さん
お母さん
渚(少女)
渚(少女)
お母さん
渚(少女)
お母さん
泣き崩れる母
渚(少女)
父
現実から目を背け酒に溺れる父
本当は泣きたくて叫びたくて仕方なかったが笑顔を崩さなかった俺が笑わなきゃ俺が動かなきゃこの家は完全に
壊れてしまう
俺達を置いていった日和を俺は許せない
薫
薫
薫
橋の欄干の上に立っており今にも落ちそうな状態だった
薫
薫
薫
これで日和に逢える
ドボン
川の水は冷たいかった
歌も歌えない 大好きな人にも会えない 全てがどうでも良く感じた
こっちに来るのはまだ早いよ
姿が見えなくても直ぐに気づいた この声は日和の声間違えるはずがない
詩織
詩織
詩織
詩織
詩織
こっちに来るにはまだ早いよ
詩織
詩織
詩織
詩織には歌がある
詩織
詩織
大丈夫
詩織
詩織
詩織!
そろそろタイムリミットだ詩織 君を待っている人がいる
詩織
詩織
お願い……起きて
次は早く来すぎちゃダメだよ…バイバイ詩織
日和
どうかこの先幸せでありましように
詩織
詩織ちゃんの意識が戻った
目を覚ますと薫が濡れていて 私の顔みて泣いていた
薫
薫
薫
薫
薫
薫
薫
詩織
詩織の声は若干枯れていて聞こえるか分からないくらいの小声だっった
詩織
声が出てる……
薫
詩織
薫
薫
詩織
薫
薫
薫
詩織
薫
好きだもん…詩織ちゃんの事
薫は私の手を自分(薫)の頬に当ててそう言った
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