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桜子.
桜子.
桜子.
今どういう状況かと言うと
弟がサッカーの合宿に呼ばれたらしく
行きたいそうだ
しかし目の見えない私の世話をしなければならないので 諦めようとしている。
桜子.
桜子.
何とかすると言ったものの
どこに行けばいいのだろうか
弟たちはおばあちゃんの家に預けるとして
私は学校と逆の道はまだ慣れていない
その時私は脳裏に月島くんの顔がよぎった。
いや、何考えてるの
そう思ったけどそれしか方法は無いなんて とっくに気づいている
一応ダメ元で
ダメ元で、ダメ元で...
ダメ元なんかじゃなく期待してるなんて気づいている
電話してみよう...かな、
桜子.
月島 蛍.
桜子.
桜子.
桜子.
月島 蛍.
桜子.
月島 蛍.
桜子.
月島 蛍.
まさかのありがとうという言葉に
少し衝撃を覚えてしまった私
そのまま言うとダメかな
そう思い、オブラートに包もうとしたものの...
桜子.
ド直球で言ってしまった口を手で塞ぐ
その塞いだ手が蛍くんは気になったのだろうか
なぜかは分からない
だけどその手を退けて私と唇を重ねる
初めてではない
でも初めての感覚
初めてが君でよかったよ
月島蛍くん。
桜子.
桜子.
月島 蛍.
桜子.
桜子.
桜子.
桜子.
月島 蛍.
桜子.
桜子.
月島 蛍.
桜子.
月島 蛍.
桜子.
何があったのかと言いますと
蛍くんが塩と砂糖を間違えました!笑
いつもクールな蛍くんも失敗するんだな
なんて思うと少し面白おかしくなってしまう
なんだか変な味でも
君と食べたら何倍も美味しく感じられる
そんな事を思っていたり。
見えなくても楽しくて楽しくて
こんな日々が続けばいいな
なんてね。
月島 蛍.
月島 蛍.
桜子.
月島 蛍.
桜子.
桜子.
自然と涙がこぼれ落ちる
これは私の人生の分岐点
こんなことありえない。
涙が溢れて止まらない
枯れそうなほど溢れだしてくる
月島 蛍.
少し心配そうに聞いてくれる蛍くんも
こんなことがあったなんて思っていなかっただろう。
桜子.
月島 蛍.
そっと、優しく、抱きしめてくれる
桜子.
桜子.
桜子.
私はこの日、初めて色が、物が、形が、
君が
見えたの。
桜の色は君が教えて.
end.