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ドラベース夢小説

第3話 - 笑う

2025年06月29日

#ドラベース夢小説

千冬のセコム

谷口さん

どもどもー。

谷口さん

期末期間なのに全く勉強をしていない谷口さんです。

谷口さん

ドラベース夢小説第15話です。やったね。

谷口さん

それでは、START。

莉杏

おはよー。

クロ

おはよー！莉杏！

莉杏

（…あー。無理して笑ってるな…。）

莉杏

（それもそっか。昨日あんなことがあって、正気でいられるわけないよね…。私もだけど。）

莉杏

（でもキャプテンだから…。キャプテンだから、みんなをまとめるためにはこうしなきゃいけないんだよな…。）

莉杏

（…キャプテンって、大変だなぁ…。）

ヒョロ

…莉杏。

莉杏

…どしたの？ヒョロちゃん。

ヒョロ

…はぁ。

ヒョロ

お前さぁ…。

ヒョロ

…。

莉杏

…え、何？

ｸﾞｲｯ

莉杏

ｯへ

ヒョロ

お前さぁ、もっと口角上げろ。

ヒョロ

笑ってなさすぎ。馬鹿みたいに笑えとは言わないけどよ、こういう時だからこそテンション上げるんだよ。

莉杏

…あ、あの…言いたいことは分かったんですけど…。

ヒョロ

ん？

莉杏

…ち、近い…。

ヒョロ

ｯ…！？

ヒョロ

お、おうｯ！悪ぃなｯ！///

クロ

おい2人ー、朝からイチャイチャすんなー！付き合えー！

ヒョロ

ｯな！？///うるっせぇｯ！///

クロ

はいはい、練習するぞー！

クロ

よし、休憩！

莉杏

…。

莉杏

（口角上げろ、か…）

莉杏

（…嬉しかったことでも思い出せば、自然と笑えるかな…。）

莉杏

…。

莉杏

しｯ…師匠…

莉杏

待ってください…足限界ぃ…

____

ふふｯ…少しは体力もつけないと、後々苦労するわよー？

莉杏

うぅｯ…師匠が早いんですって…

____

いやいやー、私は普通よー？

____

…見て、この花。

莉杏

！

莉杏

わ…！すっごい綺麗…！

____

そうでしょ？

____

この花の名前、知ってる？

莉杏

カモミールですよね！私この花好きです！

____

あら…ふふ、私の解釈が合っていたみたいでよかった。

莉杏

…？

____

はい。

莉杏

ｯわ

____

ふふｯ、よく似合ってるわよ。

莉杏

えへへ…ありがとうございます！

____

そういえば…この花の花言葉、知ってる？

莉杏

え、知らないです…。

____

この花の花言葉はね、"苦難に耐える"

莉杏

"苦難に耐える"…ですか？

____

そうよ。

____

この花はね、地面にしっかり根を張り、どんな環境でも育つ程の生命力があるのよ。

莉杏

すごいですね…！

____

…莉杏に、そっくりね。

莉杏

え？

____

莉杏だって、辛いことがたくさんあったけど…今こうして、私と一緒に過ごしているもの。

莉杏

それは、師匠のおかげで…

____

もちろん、他の人の助けもあると思う。

____

でも、助けがあったって立ち直れない人だってたくさんいる。

____

莉杏の強さは、自慢できるものだと思うわ。

莉杏

…師匠。

____

…もし、これから色んな苦難があっても…

____

莉杏なら、きっと耐えて…成長する事ができるわ。

莉杏

（…師匠、私は…）

莉杏

（貴方が亡くなってしまった"苦難"に耐えられません…。）

莉杏

（そして…）

莉杏

（その言葉が似合うのは…貴方の方だと思いますよ、師匠。）

莉杏

…あーあ。結局、過去の思い出に縋ったままかぁ…。

莉杏

…笑わなくちゃ。

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千冬のセコム

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