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短編、解説集

第13話 - 眠れる夜、夫婦は思い出を語る

101

2021年08月06日

#短編

零@復帰勢

？

………。

凛咲　書架

…ｽｰ…。

書斎で資料を片付け終わり、眠気に襲われる書架に暗い影が忍び寄る

影が書架の近くにきたその瞬間

？

ｼﾞｬｷｯ

銃を構える音がした。

凛咲　書架

………。

凛咲　書架

なんだ？眠れないか？

凛咲　書架

響。

凛咲　響

…寝れなくてアルバム漁ってたらこんなものが出てきたから話そうと思ってね。

凛咲　書架

アルバム？

凛咲　響

えぇ。

凛咲　響

これよ。

凛咲　書架

…いつのだっけな？

凛咲　響

さぁ…いつだったでしょうねぇ？

凛咲　書架

………。

凛咲　書架

10年前の10月4日の午後13時28分。

凛咲　書架

近場のショッピングセンターにて。

凛咲　響

ふふふ。
相変わらずすごい記憶力ね。

凛咲　書架

覚えてないと殺される未来が見えるからカウントしてるだけだよ。

凛咲　響

あらあらw

凛咲　響

私は別に殺したりしないわよ〜？

凛咲　書架

…ならいいんだが。

凛咲　書架

ホットミルク作ってくるよ。

凛咲　書架

寝れないんだろ？

凛咲　響

え〜優しいねぇ書架は。

凛咲　響

でもいいや。

凛咲　響

こういう時は思い出話が一番の睡眠薬だし。

凛咲　書架

そう。

凛咲　響

………。

凛咲　響

冷たくない？

凛咲　書架

そんなことはないよ。

凛咲　書架

………。

凛咲　書架

ふっ…。

凛咲　響

何かいいことでもあった？

凛咲　書架

どうだろう？君には理解できないとは思うよ。

凛咲　響

ひどいなぁ…。

凛咲　書架

じゃあ作ってくるから。

凛咲　響

…うん。

凛咲　響

………。

凛咲　響

待ってる。

登場人物紹介

名前　凛咲　書架

享年　37？

明るい性格で、一般常識を持っていると思われる。家族のことを愛してる響に振り回されることが多い。凛咲組が先代で潰れると言われるまで落ちぶれた後組長として働き、全盛期にまで押し上げた努力家である。響のイカれた思想を押し付けられ、一般人なら即お別れしてるところ、書架は結婚し、子供まで作った。それを成し遂げたのは紛れもなく書架の異常性である。狂ったものが好きで、精神に異常性を持つものに興味を持ち、それに恋愛感情を抱くというイカれた思想を持つ。記憶することに長けており、響の無茶振りに応える。戦闘能力は一般人を超えるが、15歳超えた壊、死花には敵わなくなっている。片目を組と組のいざこざで失ったため視力があまり良くない。死花の能力の高さを見て、壊と殺華の性格上面倒役をやらされるだろうと思い遺書には「死花が組をついでも別に構わない」と記されていた。部下に優しく、信頼され、尊敬されていた。

名前　凛咲　響

享年　38？

束縛が激しく、愛がとても重い。ヘラヘラとしていると思えば、邪悪な笑みを浮かべて人をいじったり真顔でスタンガンを突きつけてくる。書架とは小学校高学年の時学校で飼ってたうさぎを抱きしめて窒息させたところを書架に見られて、「秘密にするから僕の友達になって？」と言われてから腐れ縁になり、大人になった書架にプロポーズされて結婚することに。「あなたに重い愛を押し付けるけどそれでいいなら結婚してもいい」と書架に言って許可が出たので安心して結婚したらしい。中学を退学し、書架にプロポーズされるまでは暗殺者として活動。戦闘能力が異常に高く、相手の裏を突くことを好む。我が子大好きで死花にもたっぷり愛情を注いだ。遺書には「みんな仲良く楽しく暮らしてほしい。」「暗い世界でも血塗られた体でも家族だから。」と記されていた。部下からは頼もしい姉貴として尊敬され、体術の教えを乞われていた。

キィ…

凛咲　書架

…はい。