クラスメイト
触らないで
クラスメイト
ちゃんとやって
ズキッズキッ
クラスメイト
生まれて来なきゃ良かったのに
ドクンッ
結望
ワタシは走った
海に向かって
結望
ハァハァ…
ザーッ
結望
………綺麗
真っ青な海に飲み込まれそうだった
結望
このまま……
死んでしまいたい
そう思ってしまった
結望
グズツ
考えれば涙が出る
思い出せば苦しくなる
結望
ヒック
何もかも嫌だった
結望
……助けて
声にならない
ワタシはそのまましゃがみこむ
結望
嫌だよ
結望
どうすればいいの?
結望
何したって言うの?
結望
限界だよ
ザーッ
ワタシの声は波音で掻き消える
桜
何やってんだ?
結望
………え?
一瞬誰か分からなかった
結望
………別に
ワタシは
"馬鹿にしに来た"
と疑った
桜
泣いてんのか?
結望
ワタシに構わないで
何をしてくるか
何を言ってくるのか
分からなかった
目的が全く読めない
それが怖かった
桜
そんな風には見えないけど?
結望
気にしないで
結望
どっか言ってよ!
声が震え
言葉に詰まる
結望
ワタシに近…ないでよ!
本当に言いたいこと
それが言えない
桜
そっか
彼はひと言呟く
そして、ワタシは1人になった
ガヤガヤ
結望
(……大丈夫)
あのことを言われるのか
不安でしか無かった
クラスメイト
ウザイ
クラスメイト
キモイ
結望
そんなことしか言えないの?
いつもと変わらなかった事に安心する
もう悪口も
ワタシでいるのも
慣れてしまった
……………はずだった
あの人がまた現れるまでは







