あかり
あかり
7年付き合った彼と別れ はや3ヶ月。 部屋にはたくさんの思い出の品
あかり
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あかり
あかり
あかり
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翌日
あかり
街中をブラブラ 悩んでいた、そんな時
店員
あかり
あかり
店員はチラシを手渡すとどこかへ行ってしまった。
あかり
あかり
あかり
チラシを貰い、することもなく家へと帰ってきた
あかり
あかり
店員に貰ったチラシ。 そこに書かれていたのは たくさんの思い出ひとまとめ と大きな文字。
あかり
あかり
あかり
普段なら「こんなもの」と 手に取らないようなチラシ。 でも、今の私には必要に感じた
あかり
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あかり
あかり
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怪しいところだったら… と不安はもちろん。 けれど僅かな期待も少し。 チラシのカフェへと 足を運ぶことに決めた。
あかり
あかり
あかり
私はチラシの端に 〃まとめたい思い出 ご持参ください〃 と書かれていたので彼との 思い出をリュックにまとめた。
あかり
あかり
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チラシに書いてある場所に やってきた私は、 目の前にある普通のカフェに 少し戸惑っていた。
あかり
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少し気落ちしながらも ただのキャッチフレーズでも 物は試し と 入ってみることにした。
店員
店員
あかり
店員
店に入って出迎えてくれたのは チラシをくれたあの店員。 あの時はよく見ていなかったが 少し幼さが残る男性店員だった
私以外のお客さんはいない…。
あかり
あかり
あかり
店員さんに持ってきたチラシを見せると、ふんわりと笑い 説明をしてくれることになった
店員
あかり
店員
店員
店員
店員
店員
店員
あかり
〃コップにする〃 そんなこと って思ったけど 疑ってしまうなんて 勿体ないとゆう気持ちの方が 上回った。
あかり
あかり
彼との初デートで貰った くまのぬいぐるみ。 照れながら渡してくれた 初めてのプレゼント。
あかり
あかり
店員
あかり
私はくまのぬいぐるみと たくさんの思い出が入った リュックを店員さんに渡した
店員
そう言うとカウンターの奥へと 入っていった。
チクタク チクタク
時計の音が 心を落ち着かせてくれる。 少し、淋しい気持ちにも なりながら店員さんを待つ。
あかり
あかり
あかり
それから何分、何時間の時が たったかは分からない。 時計の音に耳をすませていると 時間がたつのが早く感じた。
店員
店員
店員さんは笑みを浮かべ カウンターの奥から出てきた。 1つのコップを手にして。
あかり
店員
店員さんは私の前に コップを静かにおいた。
あかり
手渡されたコップは 1匹のくまが描かれた シンプルなコップ。
あかり
あかり
あかり
たくさん渡した思い出が 本当にコップ1つで 返ってきた。 このコップに、本当に 思い出が全部詰まっているのか それとも他になにかあるのか 私は気になって仕方なかった。
店員
店員
店員
店員
あかり
あかり
店員
店員
あかり
店員
店員
そう言って店員さんは カウンターからコーヒーポットを手にしてカップに並々と 注いでいった。
あかり
私はコップからあがる湯気を ぼーっと見ていた。
店員
店員
店員
店員
そう言い残して再び店員さんは カウンター奥へと入っていった
あかり
ほどよく熱いコーヒーを一口
ほろ苦さが口に広がると共に
彼とのたくさんの思い出が 溢れ出した。
あかり
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あかり
あかり
あかり
あかり
あかり
あかり
とめどなく溢れる涙。 もう枯れてしまったと思った涙
あかり
あかり
あなたに貰った愛の証
忘れることの無いあなたの言葉
病気に負けてしまった あなたの身体
あかり
ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
3ヶ月前 彼がこの世から消えた
私を残して
ふみや
ふみや
ふみや
あかり
あかり
大学のサークルで知り合った彼 手が触れるだけでも 照れあっていた私たち
ふみや
ふみや
祝福の言葉と共に手渡される 誕生日プレゼント
あかり
あかり
あかり
ふみや
あかり
あかり
あかり
あかり
あなたに貰った くまのぬいぐるみ なにより、私の些細な一言を 覚えてくれたのがとても とても嬉しかった
あかり
ふみや
あかり
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ふみや
ふみや
あかり
ふみや
ふみや
ふみや
あかり
あかり
あかり
あかり
ふみや
ふみや
あかり
あなたと過ごした日々 ずっと続くと思っていた日々
終わりが来るなんて 思わなかった
医者
医者
医者
医者
ふみや
あかり
医者
医者
あかり
どうして気が付かなかったのか どうして末期になるまで 気付けなかったのか 私は後悔の日々を送った
ふみや
ふみや
ふみや
あかり
あかり
あかり
ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
あかり
あかり
あかり
あかり
あかり
ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
あかり
ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
あかり
あかり
あかり
別れはあっとゆう間だった 悲しみに押し負けてしまいそうな日々だった
でも
あなたの言葉は私の心に 刻まれていた
あかり
どれくらいの時間 泣いていただろうか 長いような、短いような あなたとの思い出で 胸がいっぱいだった
あかり
あかり
このコップでコーヒーを 飲みながら 笑って あなたのことを 思い出せる日がくれば 毎日このコップを使うね。
あかり
今は辛すぎるから。 私が泣いてたら オロオロしながら なぐさめてくれたあなたに 心配をかけたくないから。 今までありがとう。 こんな私のそばにいてくれて わがままにも付き合ってくれて
あなたとの思い出は どれもどれも大切な思い出です 愛してくれて、 ありがとう。
店員
あかり
あかり
あかり
店員
店員
あかり
あかり
あかり
あかり
店員
あかり
あかり
店員
店員
にこりと微笑んだ店員さんは コップを綺麗にしてくれ 箱に包んで渡してくれた
店員
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ふみや
ふみや
ふみや
ふみや
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あかり
あかり
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