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ユウ

外国人ってさ

ユウ

正直嫌いなんだよね

はい?

レナ

えっとぉ…

アイキ

やばくね?これ (小声)

ユウ

自分勝手なやつ多いし

ユウ

こいつの中にもその血が流れてるんでしょ?

ユウ

目立ちたがり?ってかさ
お高くとまってる感じ

初めてでしたこんなことを 言われるのは

世の中にはこんな身勝手な偏見を押し付けてくる馬鹿がいるのだと

そしてイラつきました ほとんど喋ったこともない 得体もしれない"ユウ"とやらに こんなことを言われるなんて

ケイト

…あっそう

レナ

、まぁまぁ!!
全員が全員悪い人なわけじゃないしさ

レナ

ね!?

アイキ

おん
偏見だよそれは

キーンコーンカーンコーン

この日はあっという間に終わりました

翌日 登校中

ケイト

ルイいるじゃんね

ケイト

あいつに昨日さ

ケイト

外国人嫌いみたいな感じに言われたんだよね笑

リナ(親友)

何それウケる

ケイト

ウケんな

リナ(親友)

そもそもあんた外国人じゃないじゃん
ハーフじゃん

ケイト

なんか外国人の血が入ってるだのなんだのってさ

リナ(親友)

何それ
漫画かよ笑

ケイト

いやほぼ初対面の奴に言う普通!?

リナ(親友)

血すら許さないって
壮絶な過去があんのかな笑

ケイト

知らん
家でも燃やされたんじゃないの?

リナと話すあいつの愚痴は 何故か盛り上がってしまって 勝手な妄想により私は どんどんあいつのことが嫌いになってしまった

2ヶ月後

私は今日を楽しみにしていました

学生にとっての大イベント

席替えだからです

先生

はーい
くじ引きねー

先生

前の席の人から順番に取ってって〜

ケイト

(後ろから2番目
まぁよしとしよう)

レナ

ケイちゃん隣ジャーン!

ケイト

よっしゃー

アイキ

教卓の前じゃねぇかよ!!?

レナ

アイキ

神は俺を見放したッ

ケイト

日頃の行いが悪いんじゃない?神様は見てるよ

アイキ

うるせぇー!!

ケイト

(リナとは離れたか
まぁレナ居るしいっか)

ユウ

うぉ〜一緒やぁん!!!

リク

うぇ〜い笑笑

まじですか

あやつウチの後ろの席ですやん

漫画かよ いい加減にしてくれ

ガンッッ

ケイト

うぉッ

ユウ

あ〜ごめん当たった

これがわざとかわざとじゃないか 考えるのも嫌でした

次席替えするのはあと2ヶ月後 それまでこのヤベェやつと一緒のグループ

運がないってもんじゃねぇ

シャワァァァァァァ

ケイト

〜♩♩

学校ではあんなこと考えてたけど

ぶっちゃけあんまし気にしていませんでした

何故なら私はハーフということを 何ら誇りにすら思っていたからです

純日本人よりは絶対少ないハーフ かっこいいじゃんか

皆と違うかっこいいじゃんか

みんなの前で言われた 衝撃がデカすぎて勝手に落ち込んでいることにしていたけれど

とくに傷ついていませんでした

でも傷ついたフリしたら みんな心配してくれるかな

ここでユウを悪者にすれば、、、

考えるのは辞めることにしました

自分までクソになる必要はないと思ったからです

翌日 掃除の時間

レナ

ケイちゃーん!!!!

レナ

今日ウチら雑巾!

レナ

バケツウチ1個用意するからもうひとつおねがーい!!

ケイト

かしこまり〜

今週の雑巾当番はうちのグループでした

なので当然ユウもそうです

リク

机運び終わったべ

ケイト

サンキュ
ホウキはもうやってあるっぽいからさっさとやろ

ケイト

5限目体育だから移動に時間かかるし早く切り上げろって先生が言ってた

リク

うぃーす

リク

ユウ〜!!
俺とこいつで廊下やっからお前ケイトと教室やっといて!!

ケイト

(こいつ知らねぇんか
昨日のこと)

ケイト

(ハチャメチャに気まずいだろーがよ)

ユウ

お前楽な方選んだな

リク

人生早いもん勝ちです。

レナ

ケイちゃんよろしくね!

ケイト

(おめーは知ってんだろーが!こんの裏切りもんが!!)

ケイト

(レナ、リクのこと好きですものねぇ!!
二人になれてさぞ嬉しいでしょうね!!)

ケイト

はぁ、

頭の中でレナを恨みました

ケイト

おーちべて

もう1月なので雑巾用のバケツの水は冷たくて手が痛くなるほどでした

力が入らない手で 一生懸命雑巾を絞ります

それと共に頭の上に何かが落ちてきました

ケイト

(冷たッ)

すぐわかりました

ユウが私の頭の上で雑巾の水を絞っている

お陰様で人生変わりました

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