雪
れん様!ノート見せて下さい!
れん
何回目だよ...はい。
雪
ありがとー!
れん
ったく...。雪、お前、俺の彼女になった自覚あるんだろうな?
雪
あるから、わざとノート取らずに近づいてるんじゃん。
れん
あっそ
雪
扱い酷くない?
れん
いやいや。それを聞いたの
何回目だと思ってんだよ。
何回目だと思ってんだよ。
由良
れ~んくん♥
れん
あ、由良
由良
一緒に理科室行こ~?
れん
え、でも...
雪
いいよ。先に行ってて
由良
雪ちゃんもこういってるからさ~
由良
一緒に行こうよ?
れん
あ、うん。分かった。
雪
...やっぱりモテるんだな。
女子生徒A
ねぇ、雪?
雪
ん?何?
女子生徒B
あんた、れん君と付き合ってるんだって?
雪
なんで知ってるの!?
女子生徒A
風の噂よ。
女子生徒B
言っとくけど、れん君にふさわしいのは由良だから。
あきらめな、由良の可愛さに勝った人なんかいないんだから。
あきらめな、由良の可愛さに勝った人なんかいないんだから。
雪
...そんなの関係ないじゃん
かわいさで勝てる?誰が決めたの?
かわいさで勝てる?誰が決めたの?
ガタン
女子生徒A
何よ、急に立ち上がって
女子生徒B
喧嘩しようっての?
雪
私はさ、昔殺人鬼だったんだ。
女子生徒B
は!?殺人鬼!?
女子生徒A
え?殺人鬼は牢屋に行きなさいよ!
雪
うっさい。私は人に使われるのはごめんなの。
雪
そーだねぇ...あんた達位の力ならナイフさえ持ってればすぐ殺せるかな♪
女子生徒B
...!行きましょ。
女子生徒A
えぇ...。
雪
...(気味悪がられたよね。ま、いっか)
理科室に移動中
ガラ
れん
あ、遅かったな。
雪
...うん。
美樹
雪?どうしたの?
雪
美樹、大丈夫だよ。
美樹
雪の「大丈夫」は信用出来ない。
雪
美樹、これは私とれんの問題なの。美樹は入ってこないでほしい。
美樹
そっか、ごめんね。
雪
大丈夫、後、れん。
れん
どうした?
雪
私、しばらくれんと関わらない。
れん
え...
美樹
雪?二人は付き合ってるんでしょ?それは無いんじゃない?
雪
ついさっき、分かったの。
由良はれんの事が好きなんだよ。しばらくは由良と関わって。私は少し考えたい事が出来たの。これは私の問題。私が解決しなきゃいけないから。...ごめん。
由良はれんの事が好きなんだよ。しばらくは由良と関わって。私は少し考えたい事が出来たの。これは私の問題。私が解決しなきゃいけないから。...ごめん。
れん
...雪が言うなら仕方ないな。
分かったよ。
分かったよ。
放課後
由良
ねぇ?雪ちゃーん?
雪
...何?
女子生徒A
由良、こいつは殺人鬼だよw
女子生徒B
そーだよ。間違えないであげてーw
由良
あ、そっかーwwwww
雪
ねぇ、用は何なの?早くしてくれない?
由良
れん君にふさわしいのは私だから。殺人鬼のあんたなんかに負けないから。
雪
私はしばらくはれんと関わらない。しばらくは安心して話しかけな。用はそれだけ?
由良
なーんだ。あんたら仲悪いじゃん。
雪
違うよ。解決したい問題があるの。
女子生徒A
行かない?由良
女子生徒B
そーだよ。バカらしくなってきた
由良
それもそーね。じゃあね👋
殺人鬼さん?
殺人鬼さん?
雪
あんた達、調子に乗らないことね。
れん
あ...雪?
雪
何?
れん
今日は一緒に帰ろうぜ。
雪
...うん。
れん
雪、お前遠慮してるだろ
雪
え...?
れん
由良が俺の事が好きだってどうでもいい。雪は俺の彼女なんだから。
雪
うん...あ、じゃあね。
れん
あぁ。明日な。
翌日
雪
美樹、おはよう。
美樹
あ、おはよう。雪!
由良
おはよう。貴方達
雪
...ごめん。美樹、私は先に行ってる。
美樹
え?でも...
雪
じゃあね。後で
美樹
雪...!
女子生徒A
あいつ、私達を避けてるのよww
女子生徒B
怖いのかしらねぇwwwww
由良
ふふ、あいつに地獄を見せてやりましょ?
れん
あ、美樹、由良。後...由良の奴隷。
女子生徒A
奴隷って失礼ね!
れん
似たもんだろ。
由良
だよね~!
由良
ねぇ、れん君。
由良
私さ、れん君の事が好きなんだよね。あんな弱い奴捨てて私と付き合ってくれない?
れん
お断りだ。
由良
え...
由良
なんで...?あんな奴より
私の方が絶対いいよ!
私の方が絶対いいよ!
れん
俺はな!
れん
お前見たいに人をバカにする奴は嫌いなんだよ!
れん
お前と付き合うんだったら
絶対に雪の方がいい!
絶対に雪の方がいい!
由良
...れん君、酷い...
れん
俺は雪を追う。
れん
俺はお前となんか関わらない。あきらめな。じゃあな。
美樹
あ!れん君!これ、雪に
渡してくれない?
渡してくれない?
れん
何これ?
美樹
走ってるときに落としてた。多分今日の部活で使う物。
れん
分かった。渡しておく。
れん移動中
れん
雪!
雪
! れん...?私と関わらないでって言ったのに...
れん
放課後、校舎裏に来い。
後、これ!落としてた。
後、これ!落としてた。
雪
あ...ありがとう。
雪
(相変わらず優しいな)
放課後
れん
来てくれて、ありがとう。
雪
う...うん。
雪
(なんで壁側に立てばいいんだろう?)
ドンッ
雪
...へ?
れん
簡単にやられてんの。
元殺人鬼として恥ずかしくないの?
元殺人鬼として恥ずかしくないの?
私は気づいた時には れんに腕を掴まれて壁に押し付けられていた。要するに壁ドン状態。
雪
れん...?さすがに恥ずかしいよ!
れん
暴れんな。
れん
俺さ、お前に無茶してほしくない。
れん
分かってると思うけど、俺は雪が誰よりも好きなんだ。
れん
だから一番傷つけたくない相手なんだ。
れん
雪にしばらくは関わらないって言われたときはビックリした。雪は俺のことが嫌いになったんじゃないかって思った。
れん
傷つくから...離れたいって言わないで
雪
...もう言わないよ。
雪
離れたいなんて思わない。
ずっと大好きでいる。
ずっと大好きでいる。
れん
...ありがとう。
その後、二十歳になった雪とれんは 結婚しいつまでも幸せに暮らしました。(終わり)