TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

アストレス

店主、いや、ダンディーな店主さん。俺たちは長い旅をして、やっとこの村にたどり着いたんだ。正直、資金も底をつきそうで困ってる。なんとか銀貨二枚で泊まらせてもらえないか?

店主

それは無理だ

すると、

横にいたリサが口を開いた。

リサ

仕方ないですね。師匠、他の宿を探しましょう。ケチな店主のところに泊まりたくはないですし。

その言葉に店主の眉がピクリと動いた。不機嫌そうな顔が、さらに険しくなる。

店主

ケチな店主だと?ここで一泊する価値を知らん奴に、安く泊めてやる気はないな。だが、あんたらのような連中に、この村で他に宿があると思ってるのか?

冷たい皮肉が込められた声だったが、リサは一歩も引かず、穏やかに微笑んだ。

リサ

この村に宿が一つしかないなら、もっと繁盛しているはずです。でも、私たちは急いでいない。他を探せば、もっと話の分かる店主に会えるでしょうね

その言葉に店主は腕を組み、しばらくリサを睨みつけていたが、やがてため息をついた。

店主

わかった。銀貨二枚で泊まらせてやる。ただし、最低限の部屋だ。文句は言うなよ

「最低限の部屋だ。」と店主は言ったが、そもそもこの宿に「最高の部屋」なんて存在するのか疑わしかった。しかし、それを口にするのはやめておいた。

案内された部屋に入ると、店主の言葉通り、最低限どころか酷い有様だった。ドアはボロボロで、そもそもロックすらできない。ベッドと言えば聞こえはいいが、破れたシーツが無造作にかけられており、寝心地を期待できるような代物ではなかった。

アストレス

リサはベッドで寝るといい

リサ

いえ、師匠がベッドで寝るべきです

互いに譲らない師匠と弟子の小さな口論が始まる。譲り合いの末、僕らはじゃんけんで決めることにした。

外では、満天の星空が広がっている。

アストレス

じゃんけん

リサ

ぽん!

僕はパー、リサはチョキ。負けた。結局、ベッドをどちらが使うか決まらないまま、布を敷いて一緒に床で寝ることにした。

アストレス

やっぱり、布で固まって寝ようか

リサ

そうしましょう

リサの穏やかな寝顔を見ていると、僕もいつの間にか眠りに落ちていった。星空を見上げながら、静かな夜が更けていく。

朝、目を覚ますと、リサはすでに起きていて、旅の準備を済ませていた。どうやら僕が目を覚ますのを待っていたらしい。

リサ

師匠、いい加減にしてください

リサは、目を細めて僕を睨みつけた。

アストレス

本当にごめん

僕は謝るものの、その視線の鋭さは和らがない。

リサ

今日は、マートルさんからいただいた魔導書に書いてある魔法の実験相手が必要です。師匠、間違いなく実験に付き合ってもらいますからね。

その言葉に、僕は思わずため息をついたが、もう逃れられそうにない。

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚