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生きたくない

君に私の心臓あげるよ

誰かの心臓になれたなら ユリイ・カノン/GUMI

神峰 萌

はぁ…

神峰 萌

死にたい

夜の病院

シン…と静まった病室に私の呟きが響く

空が綺麗だ

都会とは思えない星の数

空に、なりたいなぁ

男の子

なんで死にたいの?

神峰 萌

へぁっ!?

神峰 萌

だ、誰?

男の子

僕が誰だっていいんだよ

男の子

僕は君になんで死にたいのか聞いてるの

神峰 萌

…だって、こんな身体じゃ何も出来ないもん

神峰 萌

退院なんて出来ないんだから…いる意味ないでしょ?

神峰 萌

もう飽きたし

男の子

何に?

神峰 萌

…生きることに

男の子

そっ…か

男の子

でも、死ねないんでしょ?

神峰 萌

そうだよ

神峰 萌

死ねないんだよ!

神峰 萌

辛い

神峰 萌

何も出来ない自分が嫌い

神峰 萌

辛い!

神峰 萌

何もしてくれないここが嫌い!

男の子

だから、死にたいの?

神峰 萌

…うん

男の子

死んだっていいこと無いよ

男の子

未練しかないし

男の子

素直に死を受け入れろなんて無理だし

男の子

まだ生きたかったのに、って思うよ

神峰 萌

何、それ…

神峰 萌

まるで死を知っているような言い方…!?

神峰 萌

私とあなたは違うの!

神峰 萌

もう未練なんてないし、死だって受け入れる!

男の子

だけど死ねないんでしょ!?

男の子

それが事実じゃん!

男の子

それこそ受け入れてこれからを生きていかなきゃ駄目なんじゃないの!?

神峰 萌

っ…

男の子

僕は、生きたい

男の子

もっと、もっともっと生きたい

男の子

おじいちゃんまで…生きたい

男の子

生きたかった…

神峰 萌

どうしたの?

神峰 萌

なんで過去形なの?

神峰 萌

"生きたかった"って何?

神峰 萌

死んでるの?

男の子

男の子

なんで、君はこんな身体になってしまったの?

神峰 萌

神峰 萌

事故にあったの

神峰 萌

車と車が衝突して

神峰 萌

両親は即死だったけど、私は幸い生きていたの

神峰 萌

目が覚めたら病院で…

神峰 萌

身体が、動かなかった

男の子

神峰 萌

柔らかいモノを触れば柔らかいと分かるし、冷たいモノを触れば冷たいと分かる

神峰 萌

でも、動かないの

神峰 萌

麻痺…ではないんだけど

神峰 萌

いや、麻痺なのかな…?

神峰 萌

とにかく、身体が動かないから何も出来ない

神峰 萌

無力な自分が嫌になった

神峰 萌

何も出来ない人なんて生きる意味ないじゃん

神峰 萌

そう考えたら死にたくなった

神峰 萌

でも…この動かない身体じゃ死ぬことすら出来ない

神峰 萌

なんなら殺してくれて構わないよ?

神峰 萌

心臓を一突きでさ

男の子

そうなんだね

男の子

やっぱり、そうだったんだね

神峰 萌

え…?

男の子

衝突事故で君のところの車とぶつかった車は僕のところの車なんだよ

神峰 萌

え、嘘…

神峰 萌

だってあの時生き残ったのは私だけじゃ…

男の子

そうだよ

男の子

僕はあの時死んだんだよ

神峰 萌

ぁ…

男の子

僕たちが死んで君が生き残ったんだから、楽しく生きてほしいなって思ったんだ

男の子

でも実際見に来たら死にたいとか呟くもん

男の子

何事かと思ったよ

この数分、不思議に思うことが何個かあった

面会時間が過ぎた夜に出てきた

気づいたら座ってた

"死"について語ってた

"生きたかった"って言ってた

神峰 萌

あなたは、幽霊なの?

男の子

まぁ…そうなるね

男の子

…なんで僕は死んだんだろうって何回も思った

男の子

もっとやりたいことあったのに

男の子

なんで死にたい君は今日も息をして!

男の子

生きたい僕は明日が無いんだよっ!!!

神峰 萌

私だって!

神峰 萌

生き残りたかった訳じゃない!

神峰 萌

こんな事になるのなら死んだほほうがマシだよ!!!

神峰 萌

そんなに生きたいのなら私の身体あげるよ!!!

神峰 萌

私に生きる意味なんて無いんだからっ!!!

神峰 萌

私に生きる権利なんて無いんだからっ!!!!!

男の子

ふざけるなっ!

神峰 萌

はぁ!?

男の子

君は僕たちが死んだのに生きてるんだよ!!

男の子

死んだ人の分も生きようとか思わないの!?

男の子

…思わないか

男の子

それだけ辛かったもんね

神峰 萌

何言って…

男の子

死にたいって思うのは君の勝手だけど、死なないから

男の子

ていうか、僕が死なせないから

神峰 萌

は…?

男の子

自分勝手だけど、僕の分まで生きてほしいから

男の子

僕が君の心臓になるよ

神峰 萌

え、え?

神峰 萌

心臓…って、え?

男の子

君の心臓になって君の中で生き続ける

神峰 萌

どういうこと?

男の子

生きる意味が無いのなら作ってよ

男の子

僕の為に生きるって

神峰 萌

あなたの為に…?

男の子

生きていたら嬉しいことだって悲しいことだってある

男の子

でもそれは生きているうちだけであって、死んだら何も…出来ないんだよ

神峰 萌

うん…

男の子

命を大切にして

男の子

命を敬って

男の子

命は脆く、儚いんだからね

男の子

1分1秒を大切にして

神峰 萌

…うん…うん!

すると男の子がふわっと光って、私の胸に入り込んだ

なんだか、温かかったな…

神峰 萌

それより、あの子の名前って…なんだったんだろう

1分1秒でも長く、あの子の分まで

単純だって言われてもいい

だって私には生きる意味があるんだもの

この胸の温かさが、私の生きる意味なんだから

鈴蘭少女です

『誰かの心臓になれたなら』を参考に作ってみました

全然違うお話になったのは気のせいだと察してください

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