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テラーノベル(Teller Novel)

や、やっとだぁっ!

現在は3限目、今から合同の体力測定だ。

やっとばぁうくんと話せると、僕の心は少し踊っている

.....あ!

てると

ばぁうくーん!

まひと

ばぁうくんやっほ!

ばぁう

あっ!てるちゃん!.....と、まひ

ばぁうくんはジャージもカッコよく着こなしてしまう。

上下どっちも長袖長ズボン。 長袖なのに袖をまくっているのがいかにもばぁうくんらしい

まひと

え、なに?残念がられたっww

てると

えへへっ!さっきぶりっ

ばぁう

だねぇ

三人で他愛もない会話をする

話してるだけなのに、心が沢山幸せで溢れていくようだった

ばぁう

あっ!そーだ、一番最初男子の50m走のタイム計るらしいから、

ばぁう

俺のこと見ててね!

そう言ってばぁうくんは飛びっきりカッコよく笑った

ばぁうくん、ちょっとは僕の心臓壊してること自覚してよっ!

てると

うんっ!みる!

キーンコーンカーンコーン

あっチャイム...

丁度話しに一区切り着いたタイミングでチャイムが鳴り響く

僕とばぁうくんとまひちゃんの三人で先生のところへ向かった

体育教師

男子の50m計るぞ-!

号令が終わると早速男子の50m走だ

出席番号順で計るから、ばぁうくんが1番目なはずだ

ばぁう

あっじゃあ俺1番目だから行ってくるわ

てると

うんっ!みてるねっ!

ふふっ..楽しみだなぁo(*゚∀゚*)oワクワク

笑顔のままばぁうくんは先生のところへ走っていった

ピーッ

甲高い笛の音が鳴り、ばぁうくんがスタートダッシュを切る

てると

わ....すごいっ....

久しぶりにみたばぁうくんが走る姿に、少し見惚れてしまう

体育教師

すごいな!6.5秒だ!

ろっ6.5!?

それってすごいんじゃ....

まひと

6.5!?w

てると

ね!すごいよね!

まひと

ここまで運動神経いいと推薦とか来そうだけどなぁ...

てると

あはは....

まぁ、推薦自体は沢山来てたんだけど、ばぁうくんは僕とおんなじ所に行こうとしてたらしくて、全て断ってしまった

実力がすごいのに、なんで僕とおんなじ所にしたのかな....

ばぁう

てるちゃーん!

てると

ばぁうくん!

てると

カッコ良かったよ!!

できる限りの笑顔でばぁうくんに思っていることを言った

ばぁう

.......

??どうしたんだろう? か、顔っ変かなっ!?

まひと

ばぁうくんやるじゃん~

ばぁう

....うっせ!

てると

ww

気にしすぎかな?

しゆん

あ、てるちゃんおひさ

てると

あっ、しゆちゃぁ!

翡翠しゆんくん!

ばぁうくんのお友達で、僕とも仲良くしてもらっている

話すのはホントに1週間ぶりだ

てると

久しぶり~......って、!?

しゆちゃの足元に視線を向けると、膝辺りを擦りむいていて血が出ている

てると

だっ大丈夫なの!?

結構出血してるし、よくみるとほっぺも擦りむいている

しゆん

ダイジョブだよこんくらい

しゆん

今から保健室行くし

そ、それならいいけど...

てると

僕、着いてこうか?

やっぱり心配で一応聞いてみる

しゆん

んーん大丈夫だって

しゆん

そんじゃー

そう言ってしゆちゃは保健室の方向へ向かう

ホントに大丈夫かなぁ

僕だったら誰かを頼っちゃいそうな傷だ

僕とは違って我慢できるしゆちゃを「大人だ」と、思った

少し時間がたって次は僕の番

僕は走るの少し苦手だけど、ばぁうくんの前だもん!頑張りたい

体育教師

ピーッ

先生が笛をふく

それを合図に僕は走り出した

がんばれ僕っ!

てると

はぁっはぁっ....

走り終わっ...たぁ

たったの50mで息切れが激しい

てると

し、ぬぅ....

体育教師

9.2秒だ!

てると

は、はい...

結構頑張ったと思ったけどなぁっ....

てると

はぁっ....

呼吸は少し落ち着いてきたけど、心臓はまだバクバクだ

体育ってこんなに疲れるっけ...

ばぁう

てるちゃん!

てると

へ?あ、ばぁうくん

遅いって思われただろうなぁ

嫌なセリフばかり思い浮かべてしまいテンションが下がる

ばぁう

てるちゃん走るのめっちゃキレイだった!

てると

....?

そんなことあるわけ無いと思う

どういうことだろう...

まひと

ちょっ!ばぁうくん待って!

てると

まひちゃんっ!

ばぁうくんの後を追うように走ってきたまひちゃん

まひと

てるちゃーん!

まひと

あのねっ!てるちゃんマジですごかった!

てると

ええっ?

ばぁうくんもまひちゃんもなに言ってるの?

あっ、お、お世辞かなっ?

てると

お、お世辞はいいよっ?

ばぁう

お世辞じゃなーいー!

少し拗ねるような言い方で訴えるように言うばぁうくん

でもそんな喋り方に心臓がキュンッと音を立てるように脈打った

...って、今はそうじゃないっ

お世辞言わせちゃだめだっ!

てると

じょ、冗談は止めてぇ....

まひと

てるちゃんはホントに自覚が足りないっ!

てると

??

じ、自覚?

僕は、運動が苦手で不細工で歌うのが好きで....

うん、十分自分のことは分かってるはずだ

てると

自覚は......あると思うよ?

ばぁう

それが全く無いんだよなぁ....

てると

ええっ∑(;゚Д゚)

まひと

そうそうまっっっっったく無いの!

てると

えええっ∑(゚Д゚;)

な、何を言っているのか分からないっ

全く?え?全くないの?

り、理解不能....頭がパンクしそうだよっ...

体育教師

はい次ー!ハードル走するぞー

そのあとも、ハードル走、走り幅跳びなどをしたあとにおんなじ会話になった

僕の手のひらは予約済みです!

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