この作品はいかがでしたか?
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※自傷行為等の表現が苦手な人は閲覧を控えてネ
ifルート
伊織
伊織
伊織
─目頭が熱くなった。
血と一緒に、何か取り返しのつかないものが流れていく。
そんな気がして、後ろめたさを感じる。
…なんでこんな事しとんの、俺?
伊織
伊織
伊織
勝手に泣いて、病んで、傷つけて。
身勝手さと情けなさは、自分でも分かっているはず。
なのに何故か、涙は止まらない。
不安と憂鬱が覆い被さるように襲いかかってくる。
消えたい願望が少しづつ膨れ上がって、潰れてしまいそうだ。
伊織
伊織
伊織
伊織
伊織
伊織
伊織
伊織
伊織
伊織
廉(兄ちゃん)
廉(兄ちゃん)
伊織
伊織
伊織
伊織
伊織は潤んだ赤い目でこちらを見つめる。
震える声は、今にも消えてしまいそうな程にか細い。
廉(兄ちゃん)
廉(兄ちゃん)
廉(兄ちゃん)
廉(兄ちゃん)
伊織
伊織
涙で濡れた頬を撫でる。
冷えた身体は、小刻みに震えていた。
廉(兄ちゃん)
伊織
伊織
廉(兄ちゃん)
廉(兄ちゃん)
廉(兄ちゃん)
廉(兄ちゃん)
伊織
廉(兄ちゃん)
廉(兄ちゃん)
伊織
伊織
廉(兄ちゃん)
廉(兄ちゃん)
廉(兄ちゃん)
伊織
─伊織の腕に、消毒液を染み込ませたガーゼを当てる。
痛かったのか伊織は身体を跳ねさせ、顔を歪めた。
伊織
廉(兄ちゃん)
伊織
伊織
伊織
廉(兄ちゃん)
廉(兄ちゃん)
腕に少しきつめに包帯を巻く。
少し上手くできなくてうろたえていると、
伊織がこんな話を切り出してきた。
伊織
伊織
伊織
廉(兄ちゃん)
廉(兄ちゃん)
伊織
─包帯に、透明な液体が落ちる。
ぽたぽたと垂れてくる涙は、止まる気配がない。
見ると、伊織はまた泣いてしまっていた。
伊織
伊織
伊織
廉(兄ちゃん)
伊織
伊織
伊織
伊織
苦しそうに笑いながら、伊織は言葉を続ける。
伊織
伊織
伊織
廉(兄ちゃん)
伊織
伊織
伊織
伊織
廉(兄ちゃん)
伊織
伊織
伊織
伊織
伊織
伊織
伊織は顔をぐしゃぐしゃにしながら、俺に助けを求める。
伊織
廉(兄ちゃん)
廉(兄ちゃん)
─伊織との恋が、また壊れてしまいそうな気がして。
あの日みたいに、
情けない俺は、動くことが出来なかった。
終
コメント
3件
伊織が別のルートで壊れてきてる…( ;∀;)