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紗結

そん、な…ことが…

それは過去の話やろ?!

お前も俺も立ち直ろうとしてた、違うか?!

風奏

うん!もうちゃんと先輩は愛してないよ

風奏

だから安心して!紗結ちゃん

紗結

…!

紗結

安心…?

風奏

でもぉ、紗結ちゃんはあたしだけを愛してほしいの

風奏

先輩なんか選ばないよね…?

…?

風奏?お前なにいって…

風奏

あたし分かるよ

風奏

人が誰を愛して誰を愛してないか

風奏

先輩、紗結ちゃんのこと好きでしょ

紗結

えっ?

!!

なっ…ちが…!!

風奏

あっそーだ!

風奏

先輩、今ここで紗結ちゃんとヤリなよ!

……は

紗結

…え

紗結

風奏ちゃん…?何言ってるの?

風奏

先輩が紗結ちゃんとヤったら、あたしもう2人とは関わらない!学校も辞めるよ

ええ加減にせえよ風奏!

風奏

満更でもないくせに

風奏

体はショージキだよ?

風奏

紗結ちゃんの体でも想像しちゃったの?きっもぉい

…これはっ

体が動かない…

何を言ってるの…?何がしたいの?

私たちは友達…だったんじゃないの、?

ヴーーッ、ヴーーッ

紗結

…パパ…

紗結

ぱぱぁ…

風奏

えっ!紗結ちゃん泣いてるの?

風奏

なんで…?あたし怖いこと言っちゃった?

紗結

…っ…ひっぐ…うぅ……う

パパからの電話、出なきゃ

でも手が震えて、涙が止まらない

震える手で通話ボタンを押した

コネシマ

紗結!

コネシマ

こんな時間まで何してるんや

コネシマ

心配したで!

紗結

……っ

コネシマ

…紗結?

紗結

……っぐ…うぅ

コネシマ

どうした!?何があった!

コネシマ

泣いてても分からんやろ…?

紗結

……ぱ、ぱ…

コネシマ

ん?

コネシマ

なんや、ゆっくり話してみ

紗結

こう、えん…っ

紗結

たすけ…てぇ…!

紗結

パパぁ……!

風奏

こーら紗結ちゃん

風奏

助けなんか呼ばないで、泣き止んで?

風奏

はい、電話切ってね

ブチッ…

紗結

やだ…やだぁ!!

風奏

もー抵抗しないでってば

風奏

2人がしてくれたら、もうあたし何もしないって言ってんじゃん

紗結

やめてっ…風奏ちゃん!

風奏

やめない

紗結

いやぁぁ!

風奏

スカートのファスナーって案外取りにくいなぁ

紗結

やめっ…やめてっ…!!

風奏

…もう

ガツッ!!

頭に強い衝撃があって

クラクラして、後ろに2、3歩下がった

視界がグルグル回るなかで見えたのは

右手を拳にして腕を上げていた風奏ちゃんだった

風奏

あっちゃー!ごめんごめん

風奏

そんな強く殴った覚えないだけどね

紗結

うっ…ぁ…!

風奏

紗結ちゃんってあんまり胸ないね、かわいい!

やめろ風奏!

もうやめてくれ…、

風奏

先輩は黙って見ててよ

風奏

女には手をだせないもんね

……くっ

紗結

…めて…よ

風奏

ん?

紗結

やめ、てよ…風奏、ちゃ…

風奏

えぇ?なんで?

風奏

あたしだけを愛さない人はいらないの

風奏

その証明が欲しいの、あたしは

風奏

分かる?

紗結

わかん、ないよ…そんな…の

紗結

私は友達だと思ってたよ…友達として大好きだよ

風奏

口だけじゃん

風奏

証明にはならないよね

風奏

…よし!大人しくできたね紗結ちゃん

風奏

はいせんぱーい、やっちゃって!

……

風奏

後ろがいい?前?選ばせてあげる

紗結

先輩…やめてください…お願い、します

……

紗結

せん、ぱ…い

…風奏

風奏

なぁに?せんぱ…

風奏ちゃんが先輩に近づいた瞬間だった

先輩は風奏ちゃんの両手を掴んでグッと引き寄せた

風奏

…?!

それでよろけた所に足をかけて一気に先輩は風奏ちゃんの上に馬乗りになった

風奏

な、に…

風奏

離してよ!!

風奏

離せぇ!!!

先輩は暴れる風奏ちゃんを全力で押さえつけた

風奏

ねぇ離してよ!!やだっ痛い!!

鬱先輩は自分のネクタイを外して風奏ちゃんの手を手すりの棒にくくり付けて拘束した

風奏

ーーーーっ!!!

風奏

外してよ!!ひどいっ

風奏

痛いよ、外して!!なんでこんなことするの?!

…もう黙れ!!

先輩は叫びにも近い大きな声で風奏ちゃんを黙らせた

その声にびっくりした風奏ちゃんは、目を見開いて先輩を見つめていた

紗結

………

たった少しの沈黙…

先輩は振り返って私の方を見た

七瀬…

私の名前を、ずっと呼びたかったと言わんばかりの優しい声色で

そう、呼んでくれた

ごめん…ごめんっ…

紗結

先輩、、

守れんくて、ホント、ごめん…っ

紗結

…守って、くれましたよ

えっ

紗結

さっき…守ってくれました

紗結

先輩はすごくそういう事に軽そうで、本当にしちゃうんじゃないか不安でした

紗結

それにアホでバカで女々しいし、ちょろいしバカだし

おいてめぇ…

紗結

…怖かった、です

紗結

でも

紗結

でも…

紗結

守ってくれました

紗結

……ありがとう、ございます

私がそう言うと、鬱先輩は私のブレザーを持ってきて羽織ってくれた

ポンポンと、頭を撫でて 私を見てにこやかに笑って見せてくれた

紗結

これはきっと、吊り橋効果ってやつ

だから絶対に、違う!

どーした?七瀬

紗結

…っるさい!先輩のくせに

なんやと?!

だから…違うって

この胸の奥がずっとドキドキしてるのは

きっと気のせいだから…

❨wrwrd❩5歳違いのパパ【完結済み】

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コメント

1

ユーザー

風奏、、、信用してたんに!

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